いくつか手続きがあったのでちょっとお話しします。
NBIでの手続き
結婚ビザ取得のため「NBI(National Bureau of Investigation)」に「NBIクリアランス」という証明書を取得するための手続きに行ってきました。
「NBI」というのは司法省の機関である国家捜査局のことで、「NBIクリアランス(Clearance)」というのは日本では警察が発行する無犯罪証明書のようなものです。
一方、警察も「 Police Clearance」という証明書を交付します。この違いは下記の政府HPでの説明では警察のほうは管轄地域のみとのこととのこと。だったらフィリピン全土をカバーするNBIだけあればいいのではと思うのですが単にセクショナリズムの問題で両方発行しているのか、何か理由があるのかは分かりません。
オンライン申請は「政府HP」のフォームから。なお申請について今年2018年からリニューアルされたとあります。
以前はセブの中心地のキャピタル(州庁舎)近くの事務所まで行ったのですがマンダウエのSMモールに出張所があり、そちらでできるということで今回はそちらに行きました。
この出張所はSSS、PHILHEALTH、PAG-IBIG(MDMF)などの行政機関も入っています。イミグレーションも席はあったのですが誰も人はいませんでした。
手続きは事前にパソコンで申請して申請日を予約し、セブンイレブンで手数料を振り込み当日はそのレシートとパスポートを持参します。当日は20分位待つだけで顔写真と、指紋認証をして終了。証明書は約3週間後にできるとのこと。早朝から順番待ちしたり延々と待たされることもなく、フィリピンの行政事務も少しづつ改善してきているなあと感じました。
→(追加訂正)後日のブログで報告しましたが、結局3週間後に受取りに行ったらキャピタル(州庁舎)の近くにある以前行ったNBIの本庁でないとできないとのことでした。3週間無駄にしてしまいました。やっぱりなあ。ため息。
セックの役員変更手続き
SEC(Securities and Exchange Commission(証券取引委員会))に関してGIS(GENERAL INFORMATION SHEET)という報告書を毎年提出しなければなりません。
少し前に少しお話ししたのですが会社に役員登録している前のビジネスパートナーがビジネス資金を持ったまま突然海外に行ってしまいました。
その後居所を捕まえて分割払いでの返金の誓約書との役員の除名の書類を送ってもらい手続きを始めました。
相手は海外なのでお決まりの手戻りなどがあるとめんどくさいのでしっかりした会計事務所に手続きをお願いしたのですがもう1年半になろうというのにまだ終わりません。
このためGISでは依然としてそのビジネスパートナーを役員として提出しなければならないとのこと。会計事務所の話ではセックの手続きはとっくに終わっていてBIR(Bureau of Internal Revenue(内国歳入庁))滞っているが問題はないとのこと。いったいいつまでかかるやら。
タクシー規則変更に関する手続き
すでに下記のように新聞でも報道されていますがLTFRB(Land Transportation Franchising and Regulatory Board)が規則改正を行い、ダッシュボードカメラ(ドライブレコーダー)、Wi-Fi、GNSS(Global Navigation Satellite System)を設置し、料金変更に伴うメータのプログラム変更が行われます。
ちなみにGNSSというのは衛星測位システムで、よく使われるGPSというのはそのひとつでアメリカの衛星を使ったシステムをいうのだそうです。
実はこの改正は総てのタクシーが一度に変更することは不可能なのでナンバープレートの末尾に応じて順次変えられます。すでに最初のグループは始まっており、私も新しい仕様のタクシーに乗車したことがあります。つまり最終のグループが変わるまで同じメトロセブ内でも現行のタクシーと値上げしたタクシーが混在して走っていることになります。この辺りは日本だったらあまり考えられません。
私のところの車両も順番が来たので、LTFRB指定店ですべての設置を行いLTFRBで認証を受ける(カリブレイトと言ってました)のですが、そこで、「今日、マニラからGNSSの仕様の指定があって、これではだめだ」とのこと。フィリピンの手続きでスムーズに済んだら個人的に感謝状をあげたいくらいですが、「うわー。やっぱりきたか」という感じです。
マニラからの仕様変更の通知を机の何処かに眠らせて指定店に連絡し忘れたとかでないのか?と内心疑いましたが仕方がありません。すでに承認を受けて走っている車両もあるのにどうするのだろう?と思いつつ仕方なくショップに行ってやり直してもらい翌日に出直しました。
やはり承認を受けに来てやり直しになった他のドライバーは役人に向かって怒ってました。こういった場合、フィリピン人も怒る人は怒るのです。
↓webニュースですが、この写真はメーターに認証された印であるキーチェーンをつけているところだと思います。
↓これは、以前初めてドライブレコーダー付きの他のタクシーに乗った時に撮った写真です。LTFRBの承認を受けるとこんなステッカーが貼られます。あとINSPECTION REPORTという認証されたという証明書を携行し、乗客から提示を求められたら提示しなければなりません。
↓バックミラータイプのドライブレコーダーです。
昨夜、空港からセブ市内に向かう際に通る二つの橋の間の海岸沿いに建てられた家屋から火災が発生し、300棟が延焼したとのこと。乳児の犠牲者も出たようです。ご冥福をお祈りします。