セブでの5年間を振り返るお話は今日は一休みしてクリスマスに関する話題です。
「ゴッドチャイルドにプレゼント」「警察官がクリスマスプレゼントをねだってくる」「幼稚園のクリスマスパーティ」「子供向け聖書のプレゼント」をお送りします。
ゴッドチャイルドにプレゼント
フィリピンのカトリックでは幼児洗礼が行われます。その洗礼式には「ゴッドペアレント」が立ち会います。
ウィキペディアによると「『godparent(代父母)』というのは、洗礼式に立会い、神に対する契約の証人となる役割の者を言う。男性の場合代父(だいふ、godfather)、女性の場合代母(だいぼ、godmother)という。」のだそうです。そしてその被後見人を「godchild(代子)といいます。
本来は「代父母は、洗礼の立会人となるばかりでなく、洗礼後も、教会生活における親として、信仰生活の導き手となることが求められている。」とのことですが「現代ではこうした信仰面での代父母の役割は形骸化しているとする指摘もある。」そうです。
地域によって異なるかもしれませんがうちの近所の教会ではゴッドペアレント一人当たりいくらという金額を洗礼の時に教会に支払うのだそうです。フィリピンでは新車の納車の時も日本では神社でお祓いを受けるように教会で「ブレッシング(Blessing)」を受けるのが習わしで当然お金もかかります。
「役割が形骸化している」とのことですが、ゴッドペアラントはクリスマスプレゼントが一番の仕事になります。ただし就学に関する援助や医療費の支援などをするケースもあるようです。
フィリピンのような豊かでない国は国が国民一人一人をしっかりと面倒を見てくれるとは言い難く、基本的には家族や親せきで助け合う訳ですがさらに友人などにも広げているといえ、これらは宗教というだけでなく相互扶助の社会システムとして成り立っているようです。
うちのカミさんは20人のゴッドチャイルドを持っているつのですが(多い)、SMモールでで一箱50ペソのお菓子を買いました。このシーズンは激安セールでお得です。
警察官がクリスマスプレゼントをねだってくる
また事故です。こちらが過失の事故はこの1年間一度もなくて安全運転教育が大夫行き届いてきたような気がしているのですがバイクによる当て逃げや相手方の過失による事故は相変わらず起こります。
こればっかりは仕方がない。
またカミさんが警察に行きました。
前回の事故の時はLTOに訴えて年明けに聴聞が開かれることになりましたが警察がしっかりしないので手間が増えます。
今回もカミさんが警察に行ったらすっかりみなクリスマス気分です。プレゼントが欲しいとか言ってきてカミさんは「何であげないといけないの?」と聞き返したら悪びれる様子もなく「皆くれる」と、のたまったそう。
また「ほかの人は何をくれるの?」と聞くと「ワインとか」だそう。「勤務中に飲むなよ」と突っ込みを入れたくなります。
目の前の壁には「金銭等の授受は禁止」みたいな張り紙がしてあったそうですがお構いなしです。
以前お話しした空港(イエロー)タクシーのメーター不使用のぼったくりも「クリスマスだから」とクリスマスといえば許されるという思っているのでしょう。
今の日本だったら公務員にあるまじき行為で懲戒処分ともなります。フィリピンにきて最初の頃は絶対払うもんかと思っていましたが、次第に今は少し寛容になっていて、弱者から搾取するのは問題ですが、まだまだ経済的発展途中の国ですから多少であればやむを得ないかなとも思っています。
しかしせめて仕事は最低限のことはやってからにしてもらいたい。前にお話ししたような職務怠慢な出来事があったすぐ後なのでクリスマスだからといって「うかれてるんじゃないよ」。という気持ちになります。
林先生のクリスマスの話
ニフティニュースの「『クリスマスソングは健康によくない』!?林修が提示した衝撃データにSNS賛否両論<初耳学>」によれば
12月16日放送の「林先生が驚く 初耳学!」(TBS系)で、林修さんががクリスマスに関するショッキングな調査結果を発表し、視聴者に賛否を巻き起こしているそうです。
「この調査結果は、米大手ショッピングサイト「eBay」がクリスマス時期の買い物客を調査して公表したもの」で、調査対象であるクリスマス時期の買い物客の「88%の心拍数が1分間に心拍数100回を超えていた」とのこと
その調査結果は「アメリカなどでは家族や友人のためにたくさんのクリスマスプレゼントを用意しなくてはならず、それがストレスになっている」と指摘しているそうです。
また、「諸説あるものの、林いわく“初詣で”の習わしが始まったのは明治時代以降。正月三が日や日曜を休日にする動きが明治中期ごろに広まったことで、毎月21日に川崎大師で行われる縁日に休みをとれない人々が元日にお参りをするようになったためだという。それに目をつけた鉄道会社が元日に臨時列車を走らせ盛り上げていった」とのこと。
林先生は商売のために盛り上げられたイベントに対しては「ことさらイベントを名目に盛り上がるのではなく、一日一日を大切に生きることこそが大事だと話した」との考えだそうです。
基本的には同感です、日本人はバレンタインデーやホワイトデー、ハロウィンに恵方巻など何か商売に踊らされ過ぎている感はあります。
クリスマスプレゼントを買うことがストレスになっているという指摘は私が感じる限りはフィリピン人にはあてはまるのだろうか?。
私が感じる限りでは「金銭に余裕のある人は喜んで余裕のない人はそれなりに」という感じで見栄もはるけれどもストレスにつながってるようには見えないのですがどうなんだろう。今後も注意してみていきたいと思います。
ではフィリピンはカトリックですがクリスマスに関してはどうなのでしょう。
ローマ法王の苦言
ウィキペディアによると第265代ローマ教皇・ベネディクト16世は、2005年にクリスマスに関して「この時期が商業主義にいわば「汚染」されているのは、残念なこと。」とコメントしているそうです。
また2012年12月19日には、経済誌のフィナンシャル・タイムズへ寄稿し、その中で「クリスマスには聖書を読んで学ぶべきだ。政治や株式市場など俗世の出来事にどう関わるべきかの啓示は、聖書の中に見つけられる。…………貧困と闘わなければならない。資源を公平に分かち合い、弱者を助けなければならない。強欲や搾取には反対すべきだ。…………クリスマスはとても楽しいが、同時に深く内省すべき時でもある。私たちはつつましく貧しい馬小屋の光景から何を学べるだろう。」(weblio辞書より)と述べたそうです。
フィリピンもそういった情報は入っていると思うのですが
あまりそんなことは気にしていないような感じですね。
幼稚園のクリスマスパーティ
私は参加しませんでした3歳の姪っ子の幼稚園でクリスマスパーティがありました。このあとダンスやゲームがあったそうです。
子供向け聖書のプレゼント
これは幼稚園とはべつにファンデーションという奨学基金の団体から生徒にプレゼントされたものです。
日本もキリスト教系の幼稚園や学校だとあるのかもしれませんが子供のころから聖書に親しむのですね。私もブログで「セブで聖書を読んでみる」を始めたのですが今は中断しています。
聖書はウィキペディアでも「世界一のベストセラー」とされています。聖書を読まずして「西欧文化は理解できない」とも言われていますし、カトリックの国フィリピンも同様だとおもいます。
聖書は読み続けていますので来年はまた再開していきます。
終わりに
フィリピンで生活するうえで忘れてはいけないのはスペインの侵略に始まる長い他国による統治の歴史であり、それはただ従っていただけではなく抵抗の歴史でもあり、フィリピン紙幣描かれている肖像画の人物はみな独立の旗手であったり独裁政権への抵抗者であったりします。日本軍に抵抗し処刑された人物もいます。(紙幣の話はいずれまたの機会に)
アメリカや日本とは戦ったり統治時代に生きていた人がまだ現存しています。しかしフィリピン人はそういった歴史を忘れようとはしない一方で深くは執着もしていないように思えます。
今はフィエスタやクリスマス、ニューイヤーそしてセブでは1月に最大のお祭りであるシヌログがありますがそこで弾けることでいろいろな思いも開放しているのかもしれないなあなんて思ったりもします。
個人の場合も困難を背負いながらもそういったそぶりも見せずに明るく陽気に生きる人は素晴らしいし凄いと尊敬します。
私がなんだかんだとフィリピン人をリスペクトしているのは屈託のない陽気さです。この説明は難しく長く時間をかけてブログで綴っていきたいと思います。
さあ明日はクリスマスイブです。多くの花火が打ち上げられます。あと発砲に注意しましょう。