「風邪によく効くパラセタモール」の続きとクリニック

一月上旬に高熱の風邪をひいて以来断続的に調子が悪く、熱はないものの咳が収まらず、ここ数日は夜寝るときに特にひどくなってきました。咳止めの薬も買ったのですが、今一つ治る気配がなく、近所のクリニックに行ってきました。

私の体調などお構いなしで容赦なく姪っ子と甥っ子がパソコンに向かっている私を邪魔してきますがグダグダになりながら書き進めております。

パラセータモール

以前「風邪にはよく効くパラセタモール。でも今回は長引きました」を投稿したところですが、1月に熱が出たときもパラセタモールを服用し、熱は数日で収まりました。

しかしこの数日頭痛がしたのでまた服用しました。パラセタモールというのは成分の事でアセトアミノフェンとも言われます。

今回は前回とは異なる薬でした。近所の薬局で1錠8ペソです。

頭痛はパラセタモールですぐ治りました。

このパラセタモールですがウィキペディアによるとこのような情報も書いてあります。

「1999年に埼玉県で、市販の風邪薬とアルコールを大量に摂取させた殺人事件が発生した。当初警察は容疑者を絞り込んでいたものの、被害者の体内から毒物などの物的証拠を確認できなかったため逮捕に至らなかったが、風邪薬に含まれるアセトアミノフェンとアルコール飲料を同時に大量摂取することで、死亡に至る危険性があるという調査結果を得て、犯人逮捕に踏み切った。」

この事件は「本庄(ほんじょう)保険金殺人事件」というのですが、金融業を営む男が、自身が経営するスナックのホステスと保険金殺害を三度実行し(2名の死亡者を出した)、多額の保険金を得た保険金殺人事件です。

当時、主犯は疑惑発覚から逮捕までの間に自分の店を会場で有料の記者会見を行ったのですが私もワイドショーなどを見た記憶があります。

また、アセトアミノフェン4.8gをエチルアルコールと伴に服用し、急性肝不全で死亡した事例が1989年に報告されているとのこと。

アメリカ合衆国でも、アセトアミノフェンの大量摂取による中毒死が発生しており、日本でも前述の殺人事件の発生をきっかけに、日本薬剤師会から販売体制の徹底が薬局などに通知されたそうです。

くれぐれも、アルコールを飲みながら摂取しないように注意しましょう。

アセトアミノフェンは妊婦にも処方されるなど比較的安全なようです。それでも薬には必ず副作用がありますからなるべく服用しない方がいいのですが、仕事などがあるとやはり薬を飲んで出勤ってことになりますよね。

私の場合、今は時間がたっぷりあるので、本当はひたすら自己治癒力で治した方がよいのですが、やはり「熱や頭痛や体の痛みは取り除きたい」と服用してしまいます。

フィリピンの医薬品事情

経済産業省の平成29年度医療技術「アウトバウンドに関する取組 医療国際展開カントリーレポート」
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/iryou/outbound/activity/investigation_29.html

では日本の医療技術・サービスの国際展開支援(アウトバウンド)に関してフィリピンの状況が報告されています。

これによると「フィリピンの医薬品市場のうち、70%は海外メーカーが占めて」おり、

輸入相手国は2015年では、「インド12%、ドイツ11%、スイス、10%、インドネシア9%、中国8%、フランス7%、アメリカ5%、その他38%」となっています。

医薬品の規模は2016年でジェネリック医薬品が15億ドルで一番高く、一般用(OTC)医薬品(書本線なしで薬局で買える)、特許薬がともに9億ドルとなっており、今後はジェネリック医薬品が大きく伸び、その他は横ばいになると予想されています。

フィリピンで一番大きな「United Laboratories」などの国内製薬会社があり、安価な後発医薬品を取り扱っており薬価の抑制につながっていくことが期待されています。

なお、日本企業もエーザイ、武田薬品、大塚ホールディングスなどが現地法人を設立して進出しているので、探せば日本製の薬剤も手に入るかもしれません。

フィリピンのクリニック

頭痛はほぼ治まったのですが咳がまだでて、特に夜寝るときにひどくなりよく眠れません。

ちょうど1歳になる姪っ子が熱を出しクリニックに行くというので私もついでに私もついていくことにしました。

「時間を聞いてみる」とドクターに確認したところ、時間夜の7時からというのです。メインロードから少し入った普通の住宅街です。

看板も案内も何もない門を入ると普通の家の玄関前の軒先にちょこんと机と椅子が置いてあり、7時ちょっとすぎに着いたのにすでに1組の患者が診察を受けてました。私たちが診察を受けている間にもう2組来ました。

待合室もなく同じ玄関先で待っているので、名前も問診も丸聞こえです。

ドクターは60代くらいの女医さんでしたセブではチョンワ病院と並ぶ大規模病院のセブドクターズホスピタルのクリニックの医師です。

ものすごく優しい感じの先生でした。

一般的に病院内の医者は勤務医ですが、セブドクターズもチョンワ病院も近くの建物にメディカルモールのようにたくさんの開業医が診療しているクリニックがあるのです。

そして、医師はそのクリニックの診療が終わると今度は自分の家でクリニックをするケースも多いのだそうです。

庶民にとっては診察だけならわざわざ遠くまで行かなくても済むので助かります。

診察費は一人150ペソ、ただし薬代は 1,540ペソでした。これはブランデット(ジェネリック薬品ではないブランド薬品)の処方によるもので相談すれば安価なジェネリック薬品を処方してくれるとのこと。

ただ医師とするとなるべくブランデットを処方したいのだそうです。日本では一般的にジェネリックに効果の面でデメリットはないとされていますが、フィリピンでは事情が違っていて質が落ちるということがあるのかもしれません。

なお、姪っ子の薬代は300ペソでした。それでも庶民にとっては結構な額です。

ちなみに低所得者は公立病院に行けば無料で治療してもらえるそうです(どこもものすごく混んでますが)。薬が病院にあれば薬代も無料ですが薬局で買わなければならないようでしたら実費を支払わなければならないそうです。

咳止めと抗生物質(フィリピンではよく抗生物質が処方されると聞いたことがありましたがやはり)と(一応)頭痛薬を処方されました。

銀行に行ってきました

話は変わるのですが、昨日銀行から連絡があって会社名義の通帳の関係で不足書類があったらしく来てくれとのこと。

内容はただ来てくれということだったのでカミさんが最初は一人で行くと言っていたのですが、私もついていきました。

結局、書類は私とカミさんのサインをするだけなのですが、義妹のサインも必要で結局その書類を持ち帰り後日提出することに。「だったら最初から言ってくれれば妹も連れて行ってその場で済んだのに」という話です。近所ならまだしもタクシーで片道100ペソ以上かかるのに。

結婚手続きでも、免許証手続きでも、ビザ関係でもビジネス関係でも、「最初から言ってよ」とか「話が違う」というようなケースはいろいろあったような気がしますが、行員に満面の笑顔で対応されると文句もでません。

日本で役所に勤めているときにこんな対応したら結構文句言われるだろうなと思いつつ、フィリピンではこちらから最初にあれこれ聞く必要があるということです。もっともそれでもダメな場合も多いのですが。

咳は少し治まってきました。早くなおらないかなあ。

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