ピアスと体罰フィリピンの慣習

またまた体調不良

1月に熱を出して以来、1か月以上咳が続き、その後も胃腸の具合が悪くなったり、以前40肩になった時のように肩が重くて痛い状態が続いたり、夜は眠れず悶々としているともう朝だったりします。

パソコンに続きメガネは壊れるし、体感的には一年で一番暑い時期になってきて、住んでいるスクウォッター地区は、建物が密集しているためサウナのようです。雨が降るとサーと涼しくなるのですが。

40歳を過ぎると男性でも「テストステロン(男性ホルモン)」の減少による「更年期障害」が起こりうるとのとで、不眠や疲労感などうつに似た症状があらわれるとのこと。

なんだかなあ。何事もうまくいかなくて、モチベーションが上がらない時期のようです。

この間、全く何もしなかったわけではなく今後の構想を練っていたりはしていたのですが(最後にちょこっとお話しします)、体調に気を付けながらぼちぼちブログも再開します。

幼児の時期にピアス穴をあける慣習と体罰

もうすぐ1歳になる姪っ子がピアスを開けました。

なお、英語のpierce(ピアス)は動詞で「~を刺す、貫く、突き通す」「~に(ピアス用の)穴をあける」などという意味(ウィズダム2)。名詞形のpiercing(ピアシング)もピアス自体は意味せずピアスの穴 ピアスをすることを意味するそうです。

日本でのピアス(耳の穴に通す装身具そのもの)を英語では「イヤリング( earrings)」というので ピアスと言っても通じないと思われます。

「セブの5年間を振り返る」でも触れましたがフィリピンでは女の子はものごころがつく前にピアス穴をあける慣習があります。

仙台市泉区の三好耳鼻咽喉科クリニック(三好彰院長)のHPの「知って納得!ピアストラブル~ピアスの歴史と魔除け信仰~」の中で日本以外ではそういった慣習がかなり古くからあると述べられています。 また院長は「在日フィリピン人の生後何ヶ月かの女の子の耳たぶにファースト・ピアスを着けた」こともあるとのこと。

http://www.3443.or.jp/tsushin/t0908/t0908_4.htm ←リンク切れ

もともとは西洋では魔除けという意味合いもあり昔は理髪師が外科的医療を行っていたそうで科学が発達していない時代は呪術や医療、ファッションなどが混在していたのでしょう。

また、フィリピンはウィキペディアには「割礼を行う国」として挙げられています。ほかにもまだまだ私の知らない慣習があるかもしれません。

一方体罰に関してもフィリピンは日本とは少し事情が異なるようです。日本では民法に親の懲戒権が認められており、これを削除し、また体罰禁止を明文化するといった方向で国会でも議論が進められているようです

・第820条(監護及び教育の権利義務)
親権を行う者は、子の利益のために子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う。
・第822条(懲戒)
親権を行う者は、第820条の規定による監護及び教育に必要な範囲内でその子を懲戒することができる。

最近のニュースで「フィリピン上下院が可決した子どもへの体罰を禁止する法案について、ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Dutette)大統領が拒否権を発動しました」 とありました。

「 欧米諸国で、子どもに対するあらゆる種類の体罰を時代遅れなしつけとみなす傾向が高まっていることは認識している」とした上で、「わが国はこうした流れにあらがうべきだと、私は固く信じている」と法案に署名しない理由を説明。親は子に体罰を与えても構わないとの見解を示した。 とのこと。

(ドゥテルテ大統領は人権問題で批判もありますが、とにかく行動力、実行力がは驚くべきものがあります。)

体罰に関しては「JAICA」の海外青年協力隊のブログの中で文化紹介として97%がキリスト教徒のサモアでは体罰がしつけの一環として行われており、理由を聞くと「 バイブル(聖書)にそう書いてあるからとの答えが返ってきます。 」とあります。

http://world-diary.jica.go.jp/nozawayuka/culture/post_5.php

フィリピンもキリスト教国で同様のことが言えるのではないでしょうか。

我が家も家族はこどもたちが悪さをするとプラスチック製のハンガーでピシッとたたきます。

以前、うっかりカミさんがたたくタイミングで手を出したらあたってしまい結構痛かったです。

私自身は親が年がいったあとの一人っ子で、過保護だったせいか親にはたたかれた経験がありません。しかし、学校では一度ビンタされた記憶があります。

私個人としては、その時のビンタは自分でも納得するものでした。

体罰の定義、程度にもよりると思いますが、体罰が効果がない、あるいはマイナス効果であるという調査結果や、エスカレートするケースがあるということが指摘されているようです。

個人的にはケースバイケースで状況によっては必要な場合もありうるのではとは思いますが基本的には禁止というのには賛成です。

フィリピンの家族内の体罰に関していえば、日本だとほとんどが核家族で密室のような状況であるのに対し、フィリピンでは大家族が多く(都市部のコンドミニマムなどはあてはまりませんが)、近所との人間関係も結構オープンで、日本で問題となっているような体罰がエスカレートして虐待につながるケースは比較的少ないのではないか、という気がします。

あと我が家で思うのが、(自分が一人っ子だったこともあり余計に感じるのかもしれませんが)とにかく家の中が年中喧嘩や笑い声でやかましく、子供たちも同様で四六時中きょうだい喧嘩して一日何度も泣いたりしているので、こどもたちにとって、体罰もたくましさの方に作用している気がしたりもします。どうなんだろう?

もっともフィリピンでも今後、体罰やピアスといった慣習が議論されていくと思われます。

GPSがタクシー全車に配備される

少し前になりますが1月にタクシー全車にGPSの搭載が義務付けられました。

以前、「Micab」のお話をしましたが、そもそもナビゲーションシステムが付いている配車システムの「Micab」や「グラブ」を義務付けておいてなぜGPSなのかさっぱり意味不明でありました。

結局「Micab」は機能せず毎月の支払いも中断しています。初期費用で購入したタブレットはまともに使われないままお飾り状態。

最近ではインドネシアの配車サービス会社「ゴジェック」の参入再申請が認められなかったとのニュースもあり「グラブ」の一人勝ち状態が続いています。

セブはマニラなどと比べてタクシーのぼったくりは少ないのではないかと思われます。以前うちのドライバーの件で出頭命令がくだったお話しをしましたが、ローカルではドライバーに不適切行為があった場合は、大きくボディーに書かれた車両ナンバーをLTFRBに通報するというのが浸透しています。

ペナルティのリスクはドライバーにとってもぼったくるよりはるかに高いし、オペレーターにとっても同様です。

また昨年ドライバーのIDが制度化されたので、何度も問題を起こすようなドライバーは排除されやすくなっていると思われます。

しかし通報されるリスクの少ない観光客など外国人に対してのぼったくり行為や遠回りといった行為は今でもあると思われます。

配車サービスを全車に取り入れるというのは特にセブのような観光地では不正行為防止のためにいいことだと思っていたので残念です。

ともあれ、導入されたGPSは「XELEQT」というアプリケーションで配送などの車両を管理するサービスで、リアルタイムで車両がどこにいるか、過去どのようなルートを通ったか、メーター利用している時間や停車している時間などを把握することができるようになりました。

「ああ〇〇は昼休憩しているな」とか、「今日はずいぶん走ったな」とかが一目でわかるので暇つぶしにもなるし、間違って非常灯をつけっぱなしにしていることもわかるのでカミさんがドライバーに電話するとびっくりしてました。

万が一車両が盗難にあってもとりあえず追跡しやすくなりました。

これに配車システムをつければいいのに。

今後について

さて本当なら年明け早々には「セブでの5年間を振り返る」を終わらせ次のステップに移るつもりだったのですが、あまりにスローペースでちょっと予定をお話ししたいと思います。

この後「セブの5年間を振り返る」で「フィリピン女性との結婚」、「大家族生活」、「ビジネスパートナーに持ち逃げされる」「タクシービジネスが軌道に乗るまで」のお話しや、「セブのタクシーレンタカーパッケージ料金」、「タクシーオペレーターによるセブでのタクシーの使い方」といったトピック、そのあとに、「今後のプラン」を投稿し、「観光案内、生活情報」などを充実させていきたいと考えております。

今後のプランは今までちょこちょこお話しした内容を整理してざっくりとした事業計画案のようにしたもので、下記のような内容です。

  • ローカル向けアパート、中長期向け外国人滞在者向けシェアハウス、観光客用ゲストハウス(ルーム)をベースとする。 
  • 対象者と事業としてお試し移住のシニア、おひとり様移住、新しい形の英語学習、生活サポート、ビジネス準備支援、人生やり直し応援、ボランティアなどセブで何かやりたい人支援、旅人を迎えるなど
  • 例えば日本の冬や花粉の時期だけセブで暮らしたいといった行ったり来たりする方の拠点となるよう、また、日本にいる間も、家庭教師とオンラインで英語のレッスンを続けたり、友人や子どもとの交流を行えるなどようにする。また会員制として会員同士の情報交換も行えるようにする。
  • 地域コミュニティを大事にし地域の防災(備蓄)対策、障がい者雇用なども行う。特に子どもたちとの触れ合い、地域の子どもへの無料日本語教室なども取り入れる。
  • 当初は地方の奨学生の無償ドミトリーなどの社会貢献事業を行い、将来的にはボランティア・NGO活動に結びつける。
  • 将来的にはカモテス諸島にゲストハウスを建てる。
  • ※まず1棟建ててうまくいく感触を得たら共同経営やファンドを募る。

※支援は基本的には本人の自主性を尊重し必要に応じて行う。

ただ、このまえに、今手続き中のタクシー事業の手続きを終わらせなければなりません。3月中という話だったのにやっぱり4月に突入。予想通りです。

これらの実現にはタクシービジネス以上の困難が待ち受けているでしょうが、考える分には楽しいものです。

フィリピンでの生活で学んだことはあまり物事を深刻に考え過ぎないことのように思えます。ネガティブ思想の私ですがなるようになるし、なるようにしかならない。役所の手続きがどんなに思い通りにいかなくとも、人に騙されることさえ致命的なことでなければそれさえも笑い飛ばしてしまおうくらいでなければ。

ただし致命傷にならないようには細心の注意を払う。

どんなペースで再開できるか分かりませんが、日本はもう春、10連休もすぐそこですね。お花見したいなあ。では皆さまお元気で。

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