「セブにおける安全対策(2021.1版)」でを読んでフィリピン暮らしに備える

今回は、ニュースメールで届いた、在セブ日本国総領事館によって作成された「セブにおける安全対策(2021.1)」について紹介します。

昨今のコロナ禍において、観光ビザでフィリピンに入国できるのはまだ先になる状況ですが、今後、観光や留学、移住、ビジネスなどでフィリピン・セブに来られるようになりましたら、そのときに思い出していただければと存じます。

この手引きは、在セブ日本国総領事館が管轄するビサヤ地方において、日本人が直面する可能性のある事態に、どのように備え安全を確保するかという点について、一般的な日々の安全(防犯)対策、自然災害、緊急事態発生時の対応などについて解説しているものです。

特に海外生活経験が少ない方などにとってはぜひ知っておくべき情報だと思います。

なお、以下の内容は、本文から要点を抜粋したり、まとめたり、語尾も敬体(ですます調)から常体(である調)に変えたりしています。また、「大使館・領事館にできること、できないこと」など加筆している部分もあるとともに、私のコメントを【】内に記載してあります。ですから、実際にセブに渡航する際は必ず原文を一読されることをお勧めします。

原文はこちらです。
「セブにおける安全対策(安全の手引き)」2021年1月 在セブ日本国総領事館
https://www.cebu.ph.emb-japan.go.jp/files/100136322.pdf 

なお、基本的な内容のベースとなっている、フィリピン全土に関するこちらもご参照ください。
「フィリピンにおける安全対策(安全の手引き)」2021年4月 在フィリピン日本国大使館
https://www.ph.emb-japan.go.jp/files/100184062.pdf

また、外務省による海外全般の安全対策は、こちらです。
「海外赴任者のための安全対策小読本」(外務省領事局邦人テロ対策室)
 https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/pamph_08.pdf 

 

まえがき

  • フィリピンの犯罪発生率は、減少傾向にあるが、日本に比べればかなり高い(セブ圏においても同様)。
  • 「セブの治安は他の都市と比較して良好」と言われることがあるが、後述するようにショッピング・モールにおいて、武装した十数名による宝石店等への襲撃強盗事件や、殺人事件なども生じている。
  • 邦人犯罪被害も、罪種別では窃盗事案(スリ・ひったくり・置き引き等)が最も大きな割合を占めるが、拳銃による殺人、傷害、強盗や、強制わいせつ等の重大犯罪被害も報告されている。
  • 海外生活においては、自分と家族の身の安全は自分たちで守るという強い心構えが必要であり、多くの場合、適切な注意と対策を実行することにより、被害を避けたり小さくしたりすることが可能である。

【私自身、6年前にセブに来て以来、強盗などに襲われたことはありませんが、深夜に出歩くようなせず、日本とは異なることは常に意識しています。
 1年位すぎると「以外にセブって安全だなあ」と感じるようになり、気が緩みました。そのタイミングで日本から持ち込んだ現金やパスポートなど貴重品一式をファーストフード店で盗まれました。
 バックをすぐ脇において、友人を待っていてメールしているほんの数十秒の間でした。24時間365日、意識を集中させ続けることは不可能で、プロはその一瞬の隙きを待ち狙ってきます。】

情報収集について

情報収集は、海外生活では欠かすことのできないトラブル防止策であり、日頃から新聞、ネットのニュースには注意を払い、常に関心を寄せることが必要。

「在留届」や、「たびレジ」への登録により、緊急時の連絡先を外務省・総領事館と共有できるとともに、安全情報をタイムリーにメールで受け取ることができる。(登録は参考の項目を参照のこと)

外務省・海外安全ホームページ等の活用

外務省海外安全ホームページ(フィリピン)には、安全対策の「危険情報」、感染症に関する「感染症危険情報」、主に渡航者向けの基礎的な情報に関する「安全対策基礎データ」、その国のテロ・誘拐情勢に関する「テロ・誘拐情勢」等が掲載されている。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応について(2020 年 12 月 1 日現在)

日本の外務省は、ビサヤ地方を含むフィリピン全土に対し、感染症危険情報レベル3(渡航は止めてください。(渡航中止勧告))を発出している。フィリピン滞在者は下記に注意のこと。

【多くの邦人が帰国しましたが、まだ、滞在している方もいますし、今後フィリピンの入国規制が緩和されれば順次多くの方が入国されるでしょう。新型コロナ及び入国規制に関する情報は刻々と変わるので、最新の情報を得る必要があります。フィリピンではとにかく、急に方針が変わることが度々あります。「昨日の情報はもう古いかもしれない」くらいの気持ちでいたほうがよいと思います。】

(全般)
感染予防に万全を期すとともに、感染状況や医療事情に留意する。

(ガイドライン)
依然、フィリピン全土にコミュニティ隔離措置(CQ)が継続されており、「フィリピンにおけるコミュニティ隔離措置に関するオムニバス・ガイドライン」や分野別のガイドラインなど最新情報を入手する。(参考の項目参照のこと)

(隔離措置違反)
新型コロナウィルス感染症対策に伴い、検挙される違反者が認められている。市、バランガイ、更に限定された地域等の範囲で、より厳しい隔離措置が課される場合もある。地域の地方行政機関の発表にも十分に注意し、それぞれの地域の条例、指示等に従って、トラブルを避けるように努める。

【基本的には市町単位での措置になりますが、クラスターの発生などにより、市町のCQを維持したまま、最小行政区のバランガイや、さらにそれより細かい地域単位でロックダウン等の措置が取られる場合があります。また、セブ市がECQ,隣接しているマンダウエ市がMECQと生活圏が一緒でもことなる隔離措置が行われたケースもあるので注意が必要です】

(航空便)
フィリピン国内線・国際線ともに、ニノイ・アキノ国際空港発着便を中心に就航しているが、依然として混乱も見られ、搭乗に際し、PCR 検査の陰性証明書、旅行許可証等の携行など、規定が変わるので、利用の際は、各航空会社等から最新の情報の入手に努める。

【平時でも情報があてにならないケースもあるのですから、なおさらです。事前に下調べをしておいても、空港に行ったら話がちがうということも想定に入れて、時間に余裕をもった予定をたてるなどが必要です。】

(フェイスシールド)
フィリピン運輸省の規定により、公共交通機関利用者に対しては、フェイス・シールドの着用が義務づけられている。空港施設内、商業施設やレストラン等でも、マスクとフェイス・シールド両方を着けていないと入店できない場合もある。

【フェイスシールドの効果は科学的根拠が薄いとも言われ、これを義務化している国は少ないと思われますが、フィリピンは、欧米的な文化・慣習が根付いていて、感染対策の意識を維持するために、かなり強い施策をとっているともいえます(いわゆる気の緩みを防ぐ)。】

(パスポート)
日本の旅券法施行規則が一部改正されている。旅券の有効期間満了前の切替申請や受領のため在フィリピン日本国大使館、在セブ日本国総領事館等に来館することが困難な場合には、在住する地域を管轄する在外公館(ルソン地方は大使館、ビサヤ地方は在セブ総領事館)に相談すること。

フィリピンにおける犯罪の特徴とその予防策等


フィリピンにおける犯罪の特徴

(フィリピン特有の犯罪)
 日本で発生している同種犯罪のほか、フィリピン特有の犯罪が常にあることの理解が必要。(例)「凶器(特に銃器等)を用いた犯行」「ターゲットを絞った犯行」「フィリピン人との何らかのトラブル(怨恨・嫉妬、商売等)に起因した犯行」「 組織的な犯行」「外国人コミュニティーにおける自国民による自国民に対する犯罪(恐喝、強請等)」

フィリピンの犯罪件数と日本人の被害

(犯罪件数)
2019年のフィリピン全土の犯罪発生件数総計は約48.2万件で、このうち、殺人事件は約7千件、強盗事件は約9千件と減少傾向にあるものの、殺人事件の発生数は日本の約7.5倍、強盗事件も約7.5倍となっている。(フィリピン国家警察(Philippine National Police/PNP)発表)

(ビサヤ地方)
セブ圏を含むビサヤ地方においても、在留邦人・短期渡航者の別を問わず、様々な邦人の犯罪被害が報告されている。

犯罪の種類・手口と予防策等

セブ圏において特によく報告される邦人被害事例や予防策等は下記のとおり。

1 報告の多い犯罪被害(窃盗・強盗等一般犯罪)
セブ市・マンダウエ市・ラプラプ市内を中心に、日本人の窃盗・強盗被害報告が後を絶たない。物的被害にとどまらず、銃撃により負傷したケースも報告されている。

強盗(路上強盗)
 夜間の路地で、男性2~3 人組に拳銃や刃物で脅され、所持品や金品を要求されたり、身につけていた貴金属を強奪されるなどの事件等が発生している。中には、羽交い締めにされたり、実際に発砲を受けたりした日本人の例も報告されている。

【昼間だからといって全く安全なわけではありませんが、やはり夜間の方が格段に危険です。現金はなるべく持たないに越したことはありませんが、私の場合、買い物する時で、一人で出歩く場合は、500ペソくらい入ったダミー(犯人に渡す用の)の財布を用意するなどしています。また全く持たない時は、最初から狙われないような格好(バックももたず半ズボンにサンダルといった)をしておきます。】

窃盗(スリ・置き引き)
 マーケットやショッピング・モール、公共交通機関(特にジープニー)等を利用した際のスリ被害、ホテルやレストランでの置き引きの被害が依然として発生しており、日本人も被害に遭っている。特に、旅券、財布、スマートフォン、タブレット端末、ウエストポーチ、セカンドバッグ等の窃盗被害が目立つ。エスカレータの上やエレベータの中、スーパーマーケットやショッピング・モール等の混雑した場所では十分な注意が必要。

【「バッグは後ろでなく前にかかえる」というのは、バックパッカーの常識ですが、街なかではローカルの人も多くの人がそうしています。私の友人は仕事帰りのジプニーで、カッターによりバックが切られ、中のものが盗まれたことがあると言っていました。
 また、布製のスーツケースも目を話したスキにカッターで切られるという話も聞きました。フィリピンでは安いスーツケースも売っていますが、フレーム式に比べ防犯性能の弱いファスナー式でも、簡単に明けられないものもあるのでそういった防犯性の高い商品を選んだり、ほんのちょっとでも目を離す場合はチェーンで括り付けるなどしていました 】

窃盗(ひったくり)
 主に夜間において、オートバイに乗った人物による携行品のひったくり被害が発生している。バッグにしがみついたために転倒して思わぬ怪我をする例もある。不幸にして被害に遭った場合は、身の安全を第一に考え、抵抗せずバックから手を離す。

【夜間に歩く場合は特に神経を尖らせて周囲に注意することです。】

窃盗(その他)
昼夜を問わず路上で、急に子供たちに取り囲まれ、小銭等をせがまれて、気を取られている隙にバッグやウエストポーチの中から財布を抜き取られるケースが報告されている。

【私のフィリピン人の友人から聞いた話では、彼女の友人は「犯行グループ(大人)のひとりに声をかけられて気を取られている間に、バッグを盗まれたことがある」といっていました。】

窃盗(いかさま賭博) 
特に語学留学生から被害報告が寄せられている。ショッピング・モールや繁華街等を散歩中、親しげに声をかけてきた人物に、自宅と称する建物に案内され、その後、家族と称する人物からトランプ・ゲームに誘われて、最終的に多額の掛け金を巻き上げられるというもの。
犯行は組織的に行われ、またゲームに誘い込む手口が巧みであり、被害者の多くは「いかさま賭博の事例は承知していたが、まさか自分が巻き込まれているという実感がなかった。」と述べている。
なお、このような場合、当事者が自主的に賭博に応じたと判断され、被害者とはみなされず、逆に違法な賭博を行ったとして罪に問われることもある。

窃盗・強盗等の主な予防策

  • 外出時には、貴重品(多額の現金、パスポート等)を持ち歩かない。
  • 狙いを定めて犯行に及ぶ犯人が多いことから、銀行からの帰り道などは周囲の状況に十分注意する。【あとは両替所を出た後など】
  • 常に手荷物から目を離さない。【私は目の届く、すぐ脇に置いていてもやられてしまった。膝の上に抱えるのがベターです】
  • やむを得ず貴重品を携行する際には、1つのバッグに入れず分散して携行する。
  • (特に女性は)極力夜間の一人歩きを避ける。
  • 歩行中は、バッグを車道とは反対側に携帯するよう心がける。(肩掛け式のバッグを、たすきがけにすることが望ましい。リュックサック式のものは、背後からジッパーを開けられる、又は刃物で切り裂かれ財布等を奪われることがある)【座っているときも、歩いているときも、何時もリュックサックは前に抱える方が安全です】
  • スマートフォンを見ながら、電話をしながら、音楽を聴きながら等「ながら歩き」はしない。(周囲の環境の変化への注意力が低下する。)
  • 移動の際は公共交通機関(バス、ジープニー等)の利用は極力避ける。
  • 流しのタクシーは極力利用しない。(店、ホテル等に呼んでもらう。)
  • タクシーを利用する際は、極力複数名で利用する。
  • 繁華街や乗り合いバスなど人混みの中では、常に用心し、バッグの中の財布の位置に気をつける(すぐ出せるところや、ズボンの後ろポケットからスリ盗られることが多い。)、また、混雑しているエレベータやエスカレータなど、身動きのとれなくなりそうな場所はなるべく利用しない。
  • 人前で財布や高価そうなタブレット端末等を可能な限り見せない、または使わない。
  • 万一被害にあった際は、相手が凶器を持っていることを想定して抵抗せず、また、急いでバッグやポケットに手を入れたり、走り出したりするなどの突然の挙動を避ける。
  • 見知らぬ人に軽々しくついて行かないよう、また提供されたもの(飲食店等においては、自分が注文したものではないもの)を不用意に口にしないよう心がける。
  • 周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる、できるだけ滞在時間を短くする等、その場の状況に応じた安全確保に努める。

【セブは役所の指導が厳しくなり、タクシーは私の知る限り(この5、6年ほど)ではドライバーによる強盗、恐喝などの重大な犯罪の事例は聞いたことがありませんが、観光客などに対するボッタクリや迂回などはみられます。あらかじめ大まかな料金を調べておき、乗る前に車体の4桁の番号をメモするか写真に撮り、乗ったらメーターを利用しているか確認(使わないのであればすぐ降りる)、大きな金額を請求されたら、「フィリピン人の友人にLTFRBにクレームを入れてもらう」と言ったり、ホテルや目的地の警備員などに助けを求めるなどで多くは解決できると思われます。】

【深夜のバーで、そこで知り合ったフィリピン人と酒を飲んだところ、薬を入れられたのか「、目が覚めるとホテルで、自分では覚えていないことで損害賠償が必要と言われ請求された」という話を聞いたことがあります。また、女性の場合は、私がセブに来る前には「日本人女性留学生がバーでセブ在住の韓国人男性に飲み物に薬を入れられ強姦された」という事件がよく知られているそうで、話に聞いたことがあります。】

【日本人(外国人)というだけでお金があるように見られます。欧米人の人たちは、バッグも持たずに半ズボンにサンダルと、いかにも大金は持ち歩いていないような雰囲気の人を多く見かけます。そういうアピールも効果があるかもしれません。】

2 その他の犯罪

ア 殺人
フィリピンは世界中で日本人の殺人事件が最も多い国のひとつとなっている。事件の多くは、フィリピン人と何らかの接点を有しており、商売上のトラブル、怨恨等に起因するものと推察される。また、外国人の例であるが、夜間、強盗に遭い、抵抗したり、突然逃げ出したりして射殺されるケースもたびたび起きている。

(銃社会)
 フィリピンにおいては、一般市民でも、警察への登録・許可制度に基づく合法的な銃の所持・携行が認められている銃社会であることの認識が必要。

【フィリピン・セブではドラッグ同様に銃も比較的容易に違法入手することができてしまいます。最近、アメリカかどこかで、動画のドッキリをしかけたら銃で撃ち殺されたという事件がありました。犯罪者もちろん、一般市民でも銃を持っている可能性があるという認識でいる必要があります。実際、私がフランチャイズ購入で取引をしたタクシーオーナーは金銭授受の際、車に銃を携行していました。命を第一に考えるならば、被害やトラブルに直面した場合はまず、銃使用の可能性を念頭に置き、「臆病」になるくらいがいいと思います。】

主な予防策等

  • 良好な人間関係の構築に努める(フィリピン人のプライドの高さを理解し、感情的にならず、常に過激な言動は慎むよう心がける。)。
  • 言葉が分からないからといって、フィリピン人に全てを任せない(任せたフィリピン人と共謀する可能性がある。)。
  • 多額の現金を持ち歩かない(フィリピンに持ち込まない。)。
  • ホールドアップされた場合には、身の安全を最優先し抵抗せず、急な行動を避ける(急にズボンのポケットやバッグに手を入れようとすると反撃するものと誤解されることがあるので注意が必要。)。

【強盗目的であればお金(ダミーでも)を渡す。親戚や従業員などによるトラブルや殺害を依頼されたケース(フィリピン人ですが私のドライバーの親戚は政治家で、政敵に雇われた(と思われる)犯人に殺されたとのこと。日本人の殺害事件も、結局日本人同士の怨恨によるケースだったということもよくあります)など怨恨であれば、まずは、普段のトラブルを回避することが肝要です】

ホテル、銀行、所属企業の強盗被害

2019年10月19日、マンダウエ市内のショッピング・モール内で、夕方、十数名が銃や金槌で武装して宝石店等を狙うという強盗事件が発生している。宿泊先のホテルや、銀行、または所属企業等が強盗被害に遭う可能性も踏まえ、あらかじめ対応を考えておく必要がある。

主な予防策等

  • 利用する施設の非常口、避難経路をチェックする。
  • 所属先企業においては、防犯対策を見直し、日頃から狙われにくい環境を構築するよう努める。
  • 万一強盗事件に巻き込まれた場合は、身の安全を第一に考え、ホールドアップされた場合には抵抗しない(両手を上げる)。また、周囲で発砲音等が聞こえた場合には、悲鳴をあげたり、叫んだりせず、避難経路から可能な限りすばやくその場を離れる。

【防犯カメラを設置していることを表示することで(完全ではないにしても)抑止効果は考えられます。また、従業員や会社や店舗等に出入りする関係者による窃盗も考えられます。私が盗まれたファーストフード店は警察が防犯カメラを確認しようとしたのですが故障していてデータが保存されていませんでした。タクシービジネスも車両のメンテナンスが重要ですが、このようなこと(地道なメンテナンス)は防犯に限らず、従業員任せにしないで、積極的に関与することが必要です。】

ウ 強姦

2019 年フィリピン全土で、約9.5千件の強姦事件が発生しており、日本と比較して約7倍と発生率が極めて高い(フィリピン全国犯罪統計)。女性の邦人旅行者がストーカーまがいの被害に遭う事例も報告されている。

主な予防策

  • 初対面の人を安易に信用・信頼せず、軽々に携帯電話番号を教えたり、また、たとえ女性複数であっても不用意に共に行動しない。
  • 露出度の高い服装を避ける。
  • (特に夜間)できるだけ一人で出歩かない。
  • 薄暗い公園などの人気のない場所は避ける。
  • 時間帯を問わず、単独でのタクシー等の利用をできるだけ避ける。
  • 万一に備え、ホイッスル・防犯ブザー等大きな音が出るものを身につけ、危険が迫っていると感じた場合に使用する。また、危険を感じたら、躊躇せず周りの人に助けを求める。逃げる際は悲鳴をあげ続け、明るい方向や人がいる方向に逃げる。
  • 在宅時も、常に施錠を心がけ、また、たとえ住居が高層階にあっても、カーテンを開けたまま肌を露出しない。

【大学生や高校生などが被害者の強姦殺人のニュースはセブでも時折耳にします。観光や留学で来た方は開放的な雰囲気に気が緩まないよう注意が必要です。セブの語学留学に関するウェブサイトをみると、中には安全を強調している例も見られます(不安を煽ってお客が逃げてしまわないようという気持ちはわかります)が、適切な情報を与えていない場合は問題があります。】

基本的な安全・防犯・事件・事故対策(要注意事項)

犯罪に対する基本的心構え

1 生命と身体の安全を最優先に考える
 フィリピンでは、凶器(特に銃器)を使用した犯罪が多い。「セブは安全だ」と思い込まず、常に一定の警戒心を持って行動すること。
 仮に強盗などに襲われた場合は、相手が凶器を所持しているものと認識し、絶対に抵抗しないこと。また反撃と誤解されないように、身体を動かすことなく、たとえば「ポケットに財布が入っている。」などと説明する、又は指で差し示して要求された金品を差し出すようにするなど、生死に関わる事態に発展する危険があることを認識し、落ち着いて行動する。

2 いずれの人物に対しても、絶対に暴力的な言動をとらず、諍いや争いを避ける
 近隣住民とのトラブルを契機に、相手を面前で叱責したために、脅迫やいやがらせを受けた例も報告されている。
 フィリピンにおいては、近隣住民、官憲(警官などの役人)、他人、知り合い、家族等、誰に対しても、公衆の面前で罵倒し、恥をかかせるといった行為はタブーとされている。日頃から恨まれないように注意することで、犯罪を誘発する環境を作らない(犯行のチャンスを与えない)ことが重要。
 また、官憲に対して大声を上げたり、詰め寄ったりすると、公務執行妨害と見做され、逮捕・拘束される場合もあるので、そのような行動は慎むこと。

【セブではありませんが、昨年末に、近隣トラブルがもとで非番の警官が母親とその息子の二人を銃で殺害し、その動画がSNSで拡散するという事件がありました。警官に限らず銃を持っている者がいる銃社会です。トラブルを避けるというのが安全対策の第一歩です。
また、以前はなにかトラブルがあると警官に賄賂を渡してもみ消してもらうということも会ったようですが、以前投稿でとりあげたように、マニラですが、逆にそれを理由で逮捕されるということも起きています。特にドゥテルテ政権になってから、以前の常識が通じなくなっていることも多い、ということにも注意が必要です。】

 周囲の雰囲気に溶け込む
日本人を含め、外国人は一般に裕福と思われており、犯罪のターゲットにされがちである。服装、持ち物は、華美なものをできるかぎり避け、なるべく目立たないものにすることが重要。

【フィリピンではiPhoneは金持ちの目印の一つです(それゆえステータスとして人気があるのも事実です)。レストランや街なかで使っているとマークされ狙われる可能性があります。あとは、カメラを持っていたり、いかにも観光客というスタイルも避けたほうが無難です。】

4 見知らぬ人や確認の難しい話を安易に信用しない
 言葉巧みに話しかけられても、狙われていると考えて相手の誘いに乗らないようにする。特に、日本語で話しかけてくる人物には、男女を問わず警戒が必要。ストーリー仕立ての犯罪もあることを十分理解し、たとえその出会いが自然に思えたとしても、知り合ったばかりの人の誘いにのって、飲食をともにしたり、その人の家に行ったり、連絡先を安易に交換したりしないようにする。
 家族の事故による治療・入院費用、入管での滞在査証延長手続きに必要な経費等を理由に振り込みを指示するような電話を受けた場合には、電話内容を安易に信じることなく、本人や所属先などにも事実関係を確認する。

5 行動パターンを単調にしない
 誘拐対策にも繋がるが、単調な行動(通勤路、通勤時間あるいは散歩時間のパターン化など)を避けるなど、行動を予測されないよう心がける。

6 心身とも健康に
 悩み事や心配事に気を取られていたり、身体に変調を来していたりする時こそ、犯罪に巻き込まれないよう、注意・警戒する必要がある。
 また、犯罪被害ではないが、近年、マリンスポーツに伴う邦人の水難事故が報告されている。体調が優れないと感じたときは、無理に遊泳しない等、日頃から心身の健康・体調管理を心がける。

住居・住宅における安全対策

【原則】

  • 鍵の管理をしっかり行い、万が一、紛失した場合には速やかに交換する。
  • 室内にいるときは必ず施錠し、ドア・チェーンがある場合は忘れずにかける。
  • 帰宅時に侵入された形跡が認められる場合は、中に入らず速やかに警備員に連絡する。
  • 在宅中に「おかしい」と異変を感じた時は、犯人と鉢合わせしたり、犯人の逃げ道を塞ぎ危害を受けることのないように、確認のため直ちに部屋を出るようなことはせず、受付、警備員等に連絡するなど慎重に行動する。万が一、犯人と鉢合わせしても、犯人を興奮させないため、パニックにならずに平静を保つ。
  • 侵入が確認された場合には警察に通報する。住居内は、警察による捜査の為、そのままの状況とし、むやみに手をつけたりしない。また、所属先へも忘れず通報する。
  • 心当たりのない郵便物、小包等が届けられた場合には開封(開梱)せずに、直ちに警備員に通報する。
  • 使用人や警備員(いずれもかつて雇用していた者を含む)が係わっている犯行が少なくないので、平素から良好な人間関係の構築に努めるよう心がける。

【私の場合は、学校の寮、最初のアパート、一つ前のアパートに管理人・警備員がいました。日頃から会話をするなど馴染みになっておくこと、あとは、日本だと職務という意識が強いと思いますが、フィリピンでは、もっとフレンドリーな関係が自然につくれます。もしもの時は自分の身を守ってくれる存在ですので、日本から戻るときにはお菓子のお土産を差し入れしたりしていました。例えば、自分が知らない者(フィリピン人)が訪ねてきた場合は玄関先まで同行するなど、気を使ってくれていました。(もっとも別の項目のように警備員による犯罪もありますので注意が必要です)】

【具体的対策】

1 来訪者の確認

  • 来訪者がある場合には、事前に警備員・受付に来訪者氏名、訪問時間を知らせる。
  • 玄関では、氏名、用件(訪問目的)を尋ね、「ドアスコープ」で確認してからドアを開ける。
  • 修理工、電気検査員等については、慎重に身元確認を行い、不審な点がある場合は、派遣元に電話して身元を確認する。また、修理・検査時は、作業員から目を離さない。

2 使用人への注意

  • 住み込み、通いを問わず、使用人を通じて、自宅内の資産状況、調度品、所持品、旅行等による不在の期間等の情報が外部に漏れるおそれがあることを常に認識し、日頃から不必要な情報を伝えず、また口外しないように指導する。
  • 家族を含めた行動パターンが把握されているため、厳しく注意された場合、または解雇された場合などに脅迫や誘拐事件等に発展するおそれがあることを認識し、日頃から温和かつ節度ある態度で接し、良好な関係を築くように心がける。
  • 見知らぬ者を勝手に室内に入れたり、招待したりしないように指導する。
  • 外部からの電話で、家族の連絡先を教えるように言われても、職場や携帯電話番号を教えず、電話をして来た者の氏名、所属先、電話番号、用件を聞き、家族から連絡する旨伝えるよう指導する。また、電話に出るときは不用意に名を名乗らず、また間違い電話に対しては、“Wrong Number(間違いです)”とだけ伝えて切るよう指導する。

【使用人というか、従業員に対する安全対策教育も必要だと思います。】

3 施錠を心がける

  • 犯人の侵入口は、玄関はもとより、窓や使用人用の出入り口等、普段あまり点検しない場所が多いので特に注意して施錠を心がける。
  • 玄関等のドアの鍵の状態を定期的に点検するとともに、補助錠(ドア・チェーン等)をつけるようにする。
  • 確実に施錠されているか、気になったら人を頼らず自分自身で点検する。

4 家屋(マンション以外の独立家屋)の外周を点検する

  • 家の周囲に塀を乗り越える、あるいは2階への足場になるようなものが放置されていないか点検する。また、隣接している建物が工事用の足場等を組んだときなどは特に目を配るよう注意する。また、クーラーを設置していないクーラー取付口は、鉄又は厚い板等で厳重に閉めておく。

5 家の中に「安全室(パニック・ルーム)」を確保する

  • 家の中へ賊が侵入したときに備え、家族が立て籠もれる安全室(パニック・ルーム。通常は電話等が設置されている主寝室)を確保する。(安全室は、施錠可能なドアのある部屋とし、補助錠をつけておくとなおよい。)
  • 安全室内には、停電時でも使用可能な電話を設置(携帯電話可)するとともに、緊急連絡先リストを常備する。(数日分の飲食品を用意できればなおよい。)
  • 賊に侵入された場合に備え、手渡すためのある程度の現金を用意しておく。

その他の注意事項

マクタン・セブ国際空港(MCIA)利用時の注意事項

セブ国際空港では、入国・税関審査時のトラブルが時折報告されている。また、特に夜間、空港から市内への移動中に車両強盗に遭遇するなどの事件も発生している。以下はマクタン・セブ国際空港を利用する場合の注意点。

(1)入国時の注意事項

ア到着直後

① 入国審査官は、入国目的や滞在期間、必要な査証の有無等を確認するのと同時に、渡航者の態度や挙動等も同時に審査している。
 入国審査場、税関検査場等で大声を上げたり、係員に詰め寄ったりすると、不良外国人として入国を拒否されたり身柄を拘束されたりすることがある。なお、出入国審査は、フィリピン当局の主権・判断により行われるものであり、在セブ総領事館が当該人に代わって入国を認められるように交渉したり,判断に異議を唱えたりすることはできない。

② 日本同様、税関においては荷物の開披検査が行われる可能性があることから、税関申告は正確に行うよう心がける。
 フィリピンの関税法上、外国人の荷物は、税関検査官の判断により課税対象となるか否かが決められる。
 一旦検査を受けると、特に高価そうなものは全てレシートの提示を求められ、レシートがなければフィリピンの関税定率に基づいて税金が徴収される。
 違法性が疑われる物品や多額の現金、または滞在日数に見合わないほど大量な医薬品や化粧品等を持ち込まない。申告を要する制限を超えた量の酒類、たばこはもとより、客観的に高価であることがわかる腕時計、貴金属類等また、スマートフォンやパソコン、タブレット端末等の通信機器類についても、たとえば何個も保有していたり、あるいは未使用品があったりすると、「未申告」を指摘され、定率に基づく関税を徴収されることがある。
 一旦開披検査を受け、そこで申告をしていなかった課税対象物品が見つかると、検査にも時間がかかる。
 これまで税関で開披検査を受けたことがないからと安心せず、フィリピンへの持ち込み物品については、あらかじめ十分に吟味し、必要不可欠なものに限ることが肝要。

【私はこれまで入国に際し荷物をあけるよう求められたのは数回だけです。そのういちの一回は二回目の来比のとき(一回目は留学だったので事実上の一回目)、おみやげのシーフードヌードルをみて「これ好きなんだ」と笑顔でいわれ、そのフレンドリーさに、これがフィリピンかと驚きましたが、その後、マニラ空港で入国管理官が旅行者の鞄に銃弾を忍ばせ、恐喝するといった事件などのニュースを聞くと、全然OKという気がしてきます。】

(イ)空港からの移動

① 出迎えがない場合の注意事項

出迎えがなく、配車アプリやタクシー乗り場に待機しているタクシーを利用せざるを得ない場合には、タクシーの側面及び内部に記載されている会社名、プレート番号、連絡先番号(固定電話番号乃至携帯電話番号)を控えるとともに、タクシーに乗車していることを、待ち合わせの人、家族、職場の同僚等にテキストしておくことも一案。勿論、現場に到着したら、無事到着したとの一報をいれることも忘れずに。

② 夜間到着便利用時の注意事項

  • 特に夜間は犯罪が起こりやすいこともあり、空港からの移動にも様々なリスクが生じやすくなるため、夜間到着便の利用はできるだけ避ける。都合により夜間到着便を利用せざるを得ない場合は、あらかじめ到着時の出迎え体制を確認しておく。
  • なるべく自家用車や事前に手配した車を利用する。
  • 目立たない服装を心がける。
  • 家族等関係者とこまめに連絡をとる。
  • 混雑していてもできる限り裏道等を使わず、幹線道路を走行し、停車中でもドアはロックする。
  • 逃走経路を確保するため、停車する場合は前の車との間隔を開ける。

(2) 入国・出国時それぞれに共通する注意事項

 出入国に際し、1 万米ドル相当額以上の外貨を持ち込み、または持ち出す場合は、申告が義務づけられている。現地通貨(ペソ)については、5 万ペソ以上の持出し・持込みが禁止されている。
 日本からフィリピンへ入国するにあたり、総額1 万米ドル相当額以上の外貨(現金、小切手、有価証券等)及び貴金属類(金の地金等)を申告せずに持ち込み、フィリピン空港税関で摘発・押収される例も発生している。
 日本から 1 万米ドル相当額以上の外貨等を持ち込む場合には、あらかじめ日本の税関当局に対して「支払手段等の携帯輸出・輸入申告書」を申告するとともに,フィリピン税関当局に対しては、「税関申告書」の記入(該当箇所のYES にチェック)に加え、フィリピン到着後に税関当局から「外貨等持込申告書」を入手して必要事項を記入の上、適正な申告を行うこと。(フィリピンから国外へ総額 1 万米ドル相当額以上の外貨等を持ち出す場合にも同様の手続きが必要)
※不明な点は、フィリピン及び日本の各税関などに直接お問い合わのこと。

交通安全・事故対策

【原則】

  • シートベルトを着用する。(運転席及び助手席ではシートベルトの着用が義務づけられている。後部座席は義務づけられていないが、子供を含め、できるだけ着用するようにしする。)
  • 「交通ルールは守る」、「スピードは控えめに」、「わき見運転をしない」、「ブレーキは早めに」、「飲酒運転は絶対にしない」など、徹底して安全運転を心がける。(運転手にも指導する。)
  • 不幸にも事故を起こした場合は、安全確保、人命救助、警察への連絡を必ず行う。
  • 加害、被害事故及び物損、人身事故等双方に対応できる保険に加入しておく。

【事故を起こした場合の具体的対応】

  • 交通量の多い場所では特に、まず車両を移動して身の安全を確保した上で、負傷者の有無を確認する。
  • 負傷者がいる場合は救護を最優先とし、救急車を手配する。
  • 相手の車の登録証及び運転免許証から住所、氏名及び連絡先を確認し、警察に通報する。(可能であれば、証拠保全及び保険請求資料のため事故現場を写真撮影する)。
  • 所属先の同僚、上司、家族、信頼できる友人等と速やかに連絡をとり、事故発生の事実、状況を通報する。(可能であれば、そうした信頼できる人に現場に来てもらう。)
  • 交通事故の概要を保険会社に連絡する。
  • 目撃者がいれば、証言内容、住所、氏名及び連絡先を控える。
  • 担当警察官の官職、氏名及び連絡先を確認する。
  • 過失の判断がつかない場合は、早計に過失を認めたり、謝ったりしない。ただし、こちらに明らかな過失がある場合は、誠実に対応することも肝要。(※当地の交通事故の処理においては、過失の有無よりも損害補償の可否が重要とされる場合が多いため、保険に加入しておくとよい)
  • 加害者として身柄を拘束されたら、家族、会社、弁護士、在セブ総領事館等に連絡する。(在外公館では釈放・減刑等の要求や、通訳・翻訳はできないが、希望があれば、弁護士等のリストを見せることはできる。)

【私は、セブで3年ほど車やバイクを運転し、自分自身の事故も経験しているので、セブで運転する場合の注意点などは別の機会に投稿したいと思います。】

麻薬等違法薬物について

現在、フィリピンでは、国を挙げて覚醒剤などの違法薬物対策に取り組んでおり、違法薬物関連の犯罪に対する取り締まりが強化されている。その取り締まりは非常に厳しく、犯罪者に対しては当局として容赦のない対応をとる場合もある。
 外国人も例外ではない。興味を示さないようにすることは当然だが、繁華街の路地裏など麻薬・薬物犯罪の温床となるような場所には近づかない、見知らぬ人物から不審なもの(タバコ、高級茶葉と称される例が多い)を購入しないなど、違法薬物に関わらないよう細心の注意を払うこと。

売買春について

当然ながら、売買春は処罰の対象となる。フィリピン刑法においても厳しい量刑が定められており、たとえば未成年者に対するわいせつ行為や売買春の勧誘や強要を行った場合、最高で終身刑等が科されることもある。

フィリピンでは、売買春に絡む恐喝、いわゆる美人局(つつもたせ)や詐欺まがいの例に巻き込まれる外国人旅行者が少なくないが、多くの場合、旅行者側の遵法意識が欠けていることも事実である。誘いに乗ることのないようくれぐれも留意されたい。

個人情報保護に関する意識の乏しさ

フィリピンでは、たとえば婚姻許可申請者の氏名・住所等が市役所に一定期間掲示されたり、滞在許可申請者の情報が入国管理局のホームページに掲載されたりすることが一般的であり、個人情報保護に関する意識は希薄であり、法律も整備されていない状況である。そのような状況ですから、たとえば日本人が何らかの事件・事故に巻き込まれた場合、警察等当局が当事者・被害者の氏名等を一方的に公表してしまうこともある。

【以前は、役所など、机に普通に個人情報の書類が目の前に置かれていたりしていました。また、フェイスブックで、外国人の犯罪者のパスポートが無修正で晒されていました。最近は少なくなったような気がします。】

邦人同士のトラブル

様々なトラブルは邦人同士にも起こり得る。相手が日本人だからと気を許してしまい,思いもよらぬトラブルに繋がることもあります。国籍を問わず、真に信頼できる人物かどうかを見極めることが大切。

「転ばぬ先の杖」

思いも寄らない事故や病気によって入院し、多額の治療費等が掛かったり、オーバーステイになったりしたことを契機に、困窮状態に陥ることが散見される。様々なことを想定し、十分な補償額の保険等に加入しておくこと、目的に応じたフィリピン滞在資格を正しく取得するなどが重要。
トラブルに直面し、頼れるような人がいない、もしくは居なくなってしまった場合には、無理に当地に留まるのではなく、困窮状態に陥ってしまう前に、一旦、生活の基盤を日本に戻し、本国内の親族や友人等からの支援を受ける・日本の地方公共団体の窓口に相談することも検討してください。

【日本においてもだれでもホームレスになる可能性があります。フィリピンにおいても、誰しも困窮邦人になる可能性があります。どのような対策が必要かも別の投稿で取り上げたいと思います。なお、在フィリピン大使館ホームページによると邦人援護について下記のように示されています。】

フィリピン大使館・総領事館の「邦人援護」

フィリピン滞在中に困ったとき/相談があるとき」(在フィリピン日本大使館)
大使館・総領事館のできること

盗難や紛失にあったとき

  • 最寄りの警察へ遅滞なく被害の届けを出す。
  • クレジットカードを盗まれた場合は,至急クレジット会社に連絡をとり,カードの無効手続きを行う。
  • 最寄りの大使館又は領事事務所へ被害の事実、今後の対応について連絡・相談する。

大使館・総領事館が「できる」こと

【事件・事故・緊急入院】事件事故に遭ったとき、緊急入院した時
・さまざまな相談に応じ、解決方法について一緒に考える。
・弁護士や通訳の情報を提供する。
・医療機関の情報を提供する。
・家族との連絡を支援する。
・現地警察や保険会社への連絡の助言をする。
・家族が現地に向かう場合、外務省が住所地の都道府県パスポートセンターへ連絡し、できるだけ早く現地へ出発できるよう、旅券(パスポート)の緊急発給の要請をする。
・現地で治療が不可欠な場合、緊急輸送に関する助言・支援を行う。
・死亡事件・事故の場合、遺体の身元確認を手伝い、遺体の荼毘、死亡証明書の発給及び日本への位相に関する助言を行う。

【盗難紛失】所持金・所持品(旅券等)が盗難にあった時、紛失した時
・現地警察への届け出に関する助言をする。
・家族や知人からの送金に関する助言をする。
・旅券(パスポート)の新規発給又は、旅券に代わる「帰国のための渡航書」の発給を行う(要手数料)

【緊急事態】大規模な自然災害や騒乱・戦争などの緊急事態が起きた時
・緊急事態の発生地に滞在する日本人の安否の確認に最大限の努力を払う。
・日本人の被害者がいる場合には必要な支援を行う。
・インターネットや連絡網を通じた情報提供をする。
・退避を支援する。

【逮捕拘禁】逮捕・拘禁されたとき
・希望があれば領事が本人との面会又は連絡をする。
・弁護士や通訳の情報を提供する。
・家族との連絡を支援する。
・差別的、非人道的な扱いを受けている場合には、関係当局に改善をもとめる。

【行方不明】海外で行方不明になった家族を探したいとき
・現地情報にあった捜索の方法、現に警察への照会、捜索願に関する助言を行う。
・犯罪に巻き込まれている可能性がある場合には、現地警察に対して、捜査の申し入れを行う。

【困りごと相談】
・様々な相談に応じ、解決方法について、一緒に考える。
・弁護士や通訳の情報を提供する。

大使館・総領事館が「できない」こと

【事件・事故・緊急入院】事件事故に遭った時、緊急入院した時
・病院との交渉、医療費・移送費の負担、支払保証、建て替え
・犯罪の捜査、犯人の逮捕、取締り
・相手側との賠償交渉

【盗難紛失】所持金・所持品(旅券等)が盗難にあった時、紛失した時
・金銭の供与
・クレジットカード、トラベラーズチェックの失効手続きあるいは航空券の再発行手続代行
・遺失物の捜索
・現地警察への被害届提出代行
・犯罪の捜査、犯人の逮捕、取締り

【緊急事態】大規模な自然災害や騒乱・戦争などの緊急事態が起きた時
・退避費用の負担(現金などを持ち合わせていない場合には在外公館に相談)

【逮捕拘禁】逮捕・拘禁されたとき
・釈放や減刑等の要求(適正な法手続きが取られている限り、関係当局に対して特別な扱いを求めることはきない。
・弁護士費用、保釈費用、訴訟費用の負担、貸付及びその保証
・取り調べや裁判における通訳・翻訳

【行方不明】海外で行方不明になった家族を探したいとき
・行方不明者の捜索活動

【困りごと相談】
・私的争いの仲裁、訴訟への介入
・専門的な法律相談(領事は法律の専門家でないため)
・通訳・翻訳(ただし、通訳・翻訳者の情報提供は行う)
・外国査証、滞在許可、就労許可の取得の代行や口添え
・在留国の行政機関への届出の代行、届出書類翻訳
・日本の年金や生活保護給付の申請代行
・日本の運転免許証の発給・更新手続

自然災害

フィリピンでは、台風、地震、火山活動等による自然災害の発生も少なくなく、ビサヤ地方も例外ではない。

甚大な自然災害が発生した場合は、航空機や船などの交通機関がストップしたり、また電話やインターネットが不通となるなど、外部との連絡が寸断され、さらには物資の供給が十分に及ばなくなった例もある。

緊急備蓄品(食料や飲料水(10 日~2 週間分程度)、懐中電灯、ライター、ろうそく、携帯ラジオ、予備の電池、医薬品、マスク等)を準備しておくとともに、日頃からテレビ、ラジオ、インターネット等で常に最新の情報を入手する等、自然災害に対する警戒を怠らない。


また、滞在先で災害が発生した場合、まずは自らの身の安全を確保し、その上で可能な限り速やかに滞在地を管轄する在フィリピン日本国大使館、在セブ総領事館、または在ダバオ総領事館に連絡する。

台風

フィリピンには、毎年台風が上陸し、ビサヤ地域も被害を受けている。2013年11月に上陸した台風として観測史上最大級の猛烈な台風30 号(フィリピン名:ヨランダ)が東部ビサヤ地方に上陸した際は、死者・行方不明者約8 千人、負傷者約2 万9 千人を出すなど甚大な被害をもたらした。

台風シーズン(8 月~12 月頃)にフィリピンを訪問する場合には、日本やフィリピンの気象庁等関係当局から台風の進路を含む最新の情報を入手するよう努めること。また、この時季に限らず、大雨、集中豪雨により、道路の冠水、洪水や土砂崩れ等の被害が発生することがある。

地震

地震もフィリピン国内の広い地域で比較的頻繁に発生しており、2013年10 月にはビサヤ地域ボホール島を震源とするマグニチュード 7.2の地震が発生し、死者・行方不明者230人、負傷者約 1 千人を出すなど大きな被害をもたらした。

2017年2 月にはミンダナオ北東部で強い地震が発生し、大きな被害も出ている。

地震発生の際には、まず頭部を守り、避難路を確保し、一旦揺れが収まったら火の元を確認し、余震・本震に備える。また、直後は、津波の浸水や、土砂崩れの危険があるため、その地域に居住又は滞在中の方は、速やかに安全な場所に避難する。

火山活動

1991年には、マニラ首都圏から北東約100km の距離にあるピナトゥボ火山が20 世紀最大級と言われる大噴火を起こし、火砕流等によって数百名に及ぶ死者を出した。

2020年1月、ルソン島南部バタンガス州のタール山で火山活動が活発化し噴火したことから、当局は警戒レベル4(危険な噴火が差し迫った状態)に引き上げ、山頂から半径14km の立入り禁止に加え、危険地域に居住する20 万人を超える住民を退避させた。2020年3月現在、警戒レベル2(中レベルの火山不安定)が発令されているが、今後とも注意と警戒が必要である。

ビサヤ地方については、ネグロス島北部・西ネグロス州にあるカンラオン火山(西ネグロス州)にレベル0の噴火警戒レベルが発令されている。

台風、地震、火山等の最新情報については、下記のURL を併せ御参照ください。
日本気象庁(台風情報) : http://www.jma.go.jp/jp/typh/
フィリピン気象庁(PAGASA): http://bagong.pagasa.dost.gov.ph/
フィリピン地震火山研究所: https://www.phivolcs.dost.gov.ph/
フィリピン国家災害リスク削減管理委員会: http://ndrrmc.gov.ph/

緊急事態発生に対する心構え

我々の生活を脅かすこのような緊急事態が、いつ、どこで、どのような形で発生するかを的確に予測することは困難であるが、平時から緊急事態に備えた心構えを持ち、家族、職場で話し合い、関係各所の緊急連絡先を家族、所属先企業、組織・団体間で共有しながら、連絡体制を確認したり、行動要領を検討したりすることが非常に重要である。

平素からの準備・心構え

(1)連絡体制の整備

ア 「在留届」の提出、「たびレジ」の登録

在外公館として、邦人が当地に長期に在留していることを把握し、安否確認含めて連絡を行う場合の基礎となるのが「在留届」であり、フィリピンに3 か月以上滞在する場合は、必ず提出されたい。(転居等に伴う住所、電話番号、携帯電話番号、メールアドレス等に変更があった場合には、変更事項を忘れずに大使館まで連絡のこと)また、旅行、出張等でフィリピン又はフィリピン以外の国に渡航される際は、万一に備え、事前に必ず、「たびレジ」の登録を行うように心がける。

併せて、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておかれたい。2013年の台風30号では、日本の親族から多くの安否照会があったが、当時はたびレジもなく、在留届を提出していなか方も少なからずいたことから、安否確認作業にも大きな支障を生じた。

イ 緊急時の連絡先・方法の整備
(ア)親族間、企業を含む所属組織・団体間の連絡については、日頃から連絡先を把握できるようにしておき、緊急時の連絡が確実に行われるよう整備するとともに、年 1 回は、緊急連絡網による訓練をする。

(イ)組織・団体に所属していない場合でも、近くに住んでいる人や知人・友人等と日頃の付き合いを通じて、緊急事態が発生した際の連絡先を交換し合っておく。

(2)保険加入のおすすめ

フィリピン国内で思いがけない病気にかかったり、事件・事故に巻き込まれ、入院・治療を受けたものの保険に加入してなかったために、莫大な治療費の支払いに苦しむことが散見される。海外に渡航・滞在する際は、万一の場合に備え、十分な保険金額の保険に加入することを強くすすめる。

(3)緊急事態における携行品、非常用物資の準備

(準備しておくべき品物等については、「 参考」のチェックリストを御活用のこと)

  • パスポート、現金(ペソ貨(できるだけ少額な額面のもの)、外貨(米ドル、日本円等))、クレジットカード等、最小限必要なものは、直ぐ持ち出せるよう用意しておく。
  • 情勢の推移によっては、一定期間自宅、状況によっては職場での待機が必要となる場合も想定されるので、飲料水、非常用食料、医薬品、燃料等を家族(職場においては職員)分10 日程度準備しておく。
  • 普段、車両で移動することが多く、御自身の居住地や勤務先がどこに位置するかあまり気にかけていない場合がある。緊急事態発生地点と現在地(自宅、職場)の位置関係、避難場所、避難経路等を検討しておく上で地図はとても大切です。徒歩での移動に備えて、折りたためる地図を一つ用意しておかれるとよい。

(4)避難経路・場所の確認

自宅、勤務先における避難経路や家族の避難場所、また通勤途上等における一時避難場所等をあらかじめ確認・検討しておく。(どこにいても、常に、非常口や階段等の場所又は避難場所等を確認する癖をつける。ただし、避難の際には、緊急事態の形態に応じ、たとえば余震、火災の発生、また非常口に殺到する人々による将棋倒しの発生等を想定し、タイミングや経路を、落ち着いて見極める必要がある。)

(5)情報収集

大使館・総領事館では、各種の安全対策情報を、主に下記アの方法をもって情報発信するが、下記イなどを通じ自身による情報収集努力をおこなわれたい。

なお、非常事態時には、通信網が破壊されることが多いため、テレビやインターネット等からの情報収集が困難となることを想定し、短波ラジオ受信機の常備を強くお勧めする。(「NHKワールドラジオ日本(短波放送)」は非常事態の際、日本の外務省からの情報発信を積極的に行います。)

ア 日本の外務省、大使館・総領事館からの情報発信
外務省・大使館・総領事館による情報発信(通称:領事メール) 緊急事態発生時に在留届・たびレジの記載・登録のあったメールアドレスに自動的に送信される。(メールマガジン)

在フィリピン日本国大使館:https://www.ph.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
外務省海外安全HP:https://www.anzen.mofa.go.jp
NHKワールド短波ラジオ日本(2020 年11 月現在)
※ラジオ(日本語放送)のフィリピンでの放送時間及び周波数は次のとおり。)スマートフォン用アプリでも聴取可能)
02:00-05:00 17810kHz
07:00-10:00 15280kHz
10:00-15:00 11815kHz
21:00-23:00 11630kHz

イ フィリピン関係機関による情報発信
●フィリピン国家災害リスク削減管理委員会 http://ndrrmc.gov.ph/
●フィリピン気象庁 http://bagong.pagasa.dost.gov.ph/
●フィリピン火山地震研究所 https://www.phivolcs.dost.gov.ph/

(6) 一般回線不通時の連絡体制の整備・検討

2013 年の台風30 号被害では、台風の中心が通過した地域の通信網が完全に破壊され、同地域では、しばらくの間、まったく連絡できない状況が続いた。こうした場合の対応や代替連絡手段をあらかじめ想定しておくことも重要。(可能であれば、衛星電話、長距離無線機の購入・整備等も検討されたい。)
また、緊急連絡先は、携帯電話への登録とは別に、メモの保管を心がける。

緊急事態発生時の対応と留意事項

(1)初動

  • 現在の居場所(自宅、勤務先、外出先等)が安全かどうか、避難すべきかどうか、またどこに避難すべきか等を落ち着いて判断する。
  • いかなる場合であってもパニックに陥らぬよう心がける。
  • 警察官や自治体職員等当局者から指示がある場合、あるいは避難場所が指定されている場合は、必ずその指示等に従う。
  • 繁華街や混み合うビル、劇場などでは、我先に出口に殺到する群衆が死傷者を増やすことを肝に銘じ、周囲のヒトに声をかけ、落ち着いて避難のタイミングや経路を見極める。
  • 常に周囲の状況に注意を払い、インターネット、テレビ、ラジオ等を通じて被害状況、被災地域等の情報を収集し、危険な場所には絶対に近づかない。
  • 地震の際は、まず頭部を守り、避難路を確保し、揺れが収まったら火の元をチェックし、余震・本震に備える。

(2)安否確認(関係者や大使館・総領事館への連絡)

  • 事態を認知し、少しでも状況が把握できたら(地震の場合は、断続した大きな揺れが収まったら)、まず落ち着いて自分と家族の安否を確認する。
  • 通信可能であれば、現状を速やかに関係者(関係者がいない場合は大使館)に伝達する。
  • 大使館・総領事館では邦人全員の安否確認を行いつつ、必要な情報提供を行うので、団体・企業の場合は、できる限り団体・企業ごとに代表者を決めて連携をとる。
  • 総領事館は、緊急事態の状況に応じて、避難が必要と判断した場合には、緊急避難をお願いすることがある。

(3)退避

  • 深刻な緊急事態が発生したことにより、治安や生活環境が極度に悪化し、一時的な避難や国外を含めた退避を検討しなければならなくなる事態がありえる。
  • まずは、緊急事態の形態、事態の推移等を見極めながら、自宅・職場・外出先等での待機、一時退避、国外退避の必要性を判断する。

ア 自発的な退避の場合の留意点

  • 事態が悪化し、自己又は派遣先の会社等の判断に基づき、自発的に帰国又は第三国へ退避する場合は、その決定及び帰国(退避)者全員の氏名を大使館に通報する。
  • 大使館・総領事館では、安否が確認されない邦人については、確認されるまで作業を継続するため連絡をいれる。一方、退避時には連絡する余裕もないと考えられるので退避後で構わない。

イ 大使館・総領事館が退避勧告等に関するメッセージを発出した場合の留意点

  • 大使館・総領事館が「退避の勧告」や「退避の可能性の検討や準備を促すメッセージ」を発出した場合、一般商用機が運航している間は、それを利用して可能な限り早急に国外に退避する。
  • 一方、臨時便を含む一般商用機の運行が停止した場合、あるいは満席で座席の留保が困難な場合には、日本政府として、チャーター商用機(航空機)、または状況によって海上のルートを利用して退避を検討することがある。(※ チャーター商用機(航空機)の利用には、本邦ないし退避先までの片道エコノミー料金を搭乗者御自身で支払う)

ウ 大使館・総領事館が緊急避難先へ避難(集結)のメッセージを発出した場合の留意点

  • 事態が切迫し、大使館・総領事館から退避又は避難のための集結について指示があった場合には、緊急時避難先に集結する。(※ 緊急時避難先は、その都度、状況に応じて決定する。)
  • 退避先では、状況の推移を見ながら、しばらくの間、同退避先で待機する事態も想定されるので、末尾のチェックリストを参考にして非常用物資を持参する。(自身や家族の生命、身体の安全を第一に考え、携行荷物は必要最小限にする)

参考

●オンライン在留届:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
●たびレジ:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

●外務省・海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
●『フィリピンにおける安全対策』:https://www.ph.emb-japan.go.jp/files/100336435.pdf

現在のフィリピン入国等に関する情報

フィリピン外務省(入国が許可される外国人の対象拡大)(2021年2月1日現在)
 https://www.officialgazette.gov.ph/downloads/2021/02feb/20210205-IATF-RESO-98-RRD.pdf

2021年2月1日からのコミュニティ隔離措置(CQ)の状況「【感染症情報】フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応について(その73:コミュニティ隔離措置の変更等)」https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00318.html

日本等からの入国規制の緩和(2021年2月1日現在)「【緊急】【感染症情報】フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応について(その74:変異種確認国からの入国・通過禁止解除)」https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00319.html

フィリピンへの入国手続(2021年2月4日現在)「【領事班からのお知らせ】フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応について(その75:外国人等のフィリピン入国手続きの案内)」https://www.ph.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/11_000001_00324.html

フィリピン入国規制の緩和について、既存の有効な特別居住退職者ビザ(SRRV)又は9(A)ビザ等への拡大【感染症情報】フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応について(その76:入国が許可される外国人の対象拡大)https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00329.html

その他在外公館トピックスを参照のこと

フィリピン外務省(OFW以外の在外フィリピン人、外国人がフィリピンに旅行する際のアドバイザリー)
 https://dfa.gov.ph/dfa-news/statements-and-advisoriesupdate/28575-public-advisory-for-returning-overseas-filipinos-foreign-nationals-when-travelling-to-the-philippines ←現在リンク切れ

検疫局指定の隔離ホテル(「thepoortraveler」より)
 https://www.thepoortraveler.net/2020/07/doh-accredited-hotels-quarantine-manila/

緊急時の連絡先(国番号:63)

1 全国(マニラ首都圏、セブ、ダバオ等)共通
● 警察・消防・救急(National Emergency Hotline):911
● 診療救急(フィリピン赤十字):143

2 マニラ首都圏
在フィリピン日本国大使館
電話:02-8551-5710(代表)、02-8834-7508(領事班直通)
◎邦人援護ホットライン TEL:02-8551-5786(※ 平日の午前8 時30 分-午後5 時15 分。ただし、夜間、週末、祝祭日等の閉館時間も、邦人の人命に係わる緊急案件に関しては24 時間体制で対応、以下領事館の開館時間等も同様)
ホームページ: http://www.ph.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

3 セブ圏
(1)警察署
   セブ市 :166
   マンダウエ市 :032-420-2279
   ラプラプ市 :032-505-9356 又は032-495-5593
(2)救急車 :161(メトロ・セブ圏全般)
(3)消 防 :160(メトロ・セブ圏全般)
   セブ市 :032-256-0541
   マンダウエ市 :032-344-4747
   ラプラプ市 :032-340-0252
(4)病院
  □Chong Hua Hospital Cebu City (救急外来あり)
    所在地:Don Mariano Cui St., Fuente Osmena, Cebu City
    電話:032-255-8000
    ホームページ: http://www.chonghua.com.ph
  □Cebu Doctors’University Hospital (救急外来あり)
    所在地:Osmena Boulevard, Cebu City
    電話:032-255-5555 / 032-253-7511
    ホームページ: https://cebudocgroup.com/
  □Chong Hua Hospital Mandaue City (救急外来あり)
    所在地:Mantawi International Drive, Subangdaku, Mandaue City
    電話:032-233-8000
    ホームページ: http://www.chonghua.com.ph
  □University of Cebu Medical Center (救急外来あり)
    所在地:Ouano Ave., Subangdaku, Mandaue City
    電話:032-517-0888
    ホームページ: https://ucmed.ph/ ←リンク切れ
  □Maayo Well Cebu
    所在地:U.N. Avenue Corner DM Cortes Street, Mandaue City
    電話:032-888-2662 / 0998-962-1234
    ホームページ: https://maayowell.com/
  □Mactan Doctors Hospital (救急外来あり)
    所在地:Basak, Lapu-Lapu City
    電話:032-239-7002 to 7016
    ホームページ: https://cebudocgroup.com/
  □ARC Hospital (救急外来あり)
    所在地:Barangay Agus, Lapu-Lapu City, Cebu
    電話:032-260-9189
    ホームページ: https://www.archospitals.org/

(5)在セブ日本国総領事館(Consulate-General of Japan in Cebu)
    電話:032-231-7321、032-231-7322(代表)、
    FAX:032-231-6843
    ホームページ: https://www.cebu.ph.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

4 ダバオ
在ダバオ日本国総領事館(Consulate-General of Japan in Davao)
    電話:082-221-3100、082-221-3200(代表)、FAX:082-221-2176
    ホームページ:https://www.davao.ph.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html


緊急事態に備えてのチェックリスト

パスポート

□ 6 か月以上の残存有効期間があること
□ 最終ページの「緊急連絡先」に必要事項を記入してあること

現金及び貴重品(貴金属、預金通帳、クレジットカード等)

□ 家族全員が10 日程度生活するのに必要なペソ貨(少額な額面のものを含む)
□ 外貨(米ドル、日本円等)

自動車

□ 常時整備しておく
□ 十分な燃料の確保
□ 懐中電灯、地図、ティッシュペーパー、レジャーシート等
□ 自動車を所有していない方は、近くに住む自動車を持つ方と平素から連絡を取り、必要な場合、同乗できるように相談しておく

その他携行品

□ 携帯電話及び充電器(予備の電池があるとなおよい。)
□ パソコン(避難した場合には、避難先で電源が確保されない、安定供給されない場合等が想定される。)
□ 衣類、着替え(長袖、長ズボンが望ましい。動きやすく、殊更人目を引くような華美なものではないもの。麻、綿等吸収性、耐暑性に富む素材が望ましい。)
□ 履物(動きやすく靴底の厚い頑丈なもの。運動靴が望ましい。)
□ 洗面用具(タオル、歯磨きセット、石鹸等)
□ 非常用食糧等(家族が当分の間(2 週間間程度)、自宅待機する場合を想定して、米、調味料、缶詰類(及び缶切り)、インスタント食品、粉ミルク等の保存食及びミネラル・ウォーター等。自宅から他の場所へ避難する際には、この中から缶詰類、インスタント食品、粉ミルク、ミネラル・ウォーター、大型の水筒等を携行する )
□ 医薬品、生理用品等(医薬品は、家族用常備薬の他、外傷薬、衛生綿、包帯、絆創膏、手指消毒液等)
□ 短波ラジオ受信機(ラジオジャパン、BBC、VOA等の短波放送が受信できる電池仕様のもの。予備電池。FM放送を受信できる携帯電話やスマホアプリもある)
□ その他(電池類、マスク、安全ピン、万能ナイフ、懐中電灯(ヘッド・ランプ)、ライター(ターボ・ライター)、マッチ、ろうそく、ナイフ、缶切り、紙製の食器、割り箸、食品用ラッピング・フィルム、ビニール袋、トイレット・ペーパー、布製ガムテープ、固形燃料、簡単な炊事用具、防災頭巾(頭をカバーできるもの)、緊急連絡先リスト(住所、電話番番号)、市販されている居住地の地図等)

おわりに

予約していたスマホの「OPPO Reno5」 が店舗に入荷して入手しました。アクションカメラの「DJI Osmo Action」と併せ使い方を勉強中です。あとは初めて通販で頼んだカメラのアクセサリーを待っているところです。

経営が厳しいというのに出費ですが、フィリピンでは2年の分割でも利息なしみたいなのがセールスポイントになっているようで、ローンにしてしまいました。

同時にパソコンの動画編集の練習もしています。「DaVinci Resolve」という無料ソフトです。でも50過ぎのおっさんにとっては難しく悪戦苦闘しそう。ユーチューブにアップできる日がくればいいのですが。

今日紹介した「手引きは」セブへ移住や長期滞在をする上で、特に海外経験の少ない方に必要な内容だと思います。

本文でもふれましたが、観光や留学などにおいて、セブの安全を強調しすぎる例もみられます(もちろん、きちんと正しい情報を発信しているケースもあります)。

もし、ホテルや教室から一歩も外に出ることなく過ごすのであればかなり安全と言えますが、市街地などに出かけるのであれば、十分な意識と知識を持っておかなければ被害に合う可能性が高くなります。

せっかくの観光や留学、あるいはセブでの暮らしが台無しにならぬように、情報を持って、そのうえで、フィリピンらしさやセブの人々の暖かさとふれあい、楽しいものとしていただけたらと思うのです。

まずは、海外旅行保険など、いざというときにサポートしてくれれば一番安心です。ただ、海外旅行保険は基本的には旅行者、もしくは留学生や駐在員向けプランなどがありますが、単身で滞在する場合には難しい場合もあり、また保険料もばかになりません。私も留学中のみ利用していました。

あとは現地でフィリピン人の友人を見つけることが大事です。やはり、その国の人が一番良く知っています。ただ、これも本当に信頼できる人を見つける必要があります。

いずれ、フェイスブックグループなどで情報交換の場つくり、(私自身のビジネスがしっかり安定したら)実際の移住者・滞在者によるコミュニティなどに発展できればいいなと思っています。

福島では大きな地震に続き警報級の大雨になるとのこと。土木事務所や関係機関は大変だと思いますが、被災者の皆さまが早く日常に戻られますよう願っています。

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セブ(フィリピン)での新しい事業に向けて

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