今回もユーチューブに投稿した動画の内容です。
以前、カミさんの親友(カティ)の実家へ行った様子を投稿しましたが、今回は、その息子さんの誕生日で再び訪れた話です。
- 今回はカティのいとこがバイクに載せてくれました
- サン・ペドロ要塞で有名な公園プラザ・インデペンデンシアの下を通るトンネル
- 入り口にはプレートがあります
- 拡大すると「WELCOME TO CEBU CITU セブ市へようこそ 日本政府開発援助プロジェクト」
- もう少し行くとSMシーサイドがあります
- 大雨です
これからのシーズン(特に6月以降)は、ものすごい豪雨が、突然くる印象があります。
ただ、日本の梅雨のように一日中降り続けるということは少なく、降ったり止んだりを繰り返すので、少し待てば出発できます。
- 前回同様に、山道に入ります
- 今回の誕生日は、カティの息子さんと、この写真で調理をしているいとこのふたりです。
フィリピンでは、誕生日には本人がホストとなってパーティーを開くという慣習があります。ただ、実際には、そのようなパーティーを開けるのは中間裕福層以上で、一般庶民には縁遠いと思います。
家族で、こじんまりとしたお祝いをすることが多いと思います。
誕生日の主役ですが、ホストということもあってか、彼も調理しています。しかし、フィリピンでは、私の周りでは、普段でも、男性もよく料理もしますし、洗濯もします。
フィリピンで自分の周りを見渡すと、ジェンダーについては、家庭でも仕事でも、日本と比較すると、男性だから何々、女性だから何々というような意識は少ないような気がします。
役所に行っても女性職員や管理職が目立ちます。
実際に統計上も、就業者割合は、日本が43%、フィリピンが39.5%と、むしろ日本の方が高いですが、女性管理職の割合は日本の11.3%に対し、フィリピンは47.3%(いずれも2014年)とかなり高くなっています。1)
「男女平等ランキング」という言い方もされる、世界経済フォーラムが発表した「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート2021」では、調査対象の156カ国中、日本は120位で、日本は先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の中で圧倒的に最下位。韓国は102位、中国は107位で日本はその下でした。
フィリピンは16位のフランスに次いで17位。前年の16位から一ランク下がりました。それでもアジアでは最上位です。
このジェンダー・ギャップについては、別の投稿でふれたいと思います
1)韓国、日本及びフィリピンの男女平等制度ージェンダー格差指標からみた一考察ー(堀内光子:公益財団法人アジア女性交流・研究フォーラム)
- 誕生日のデコレーションです
- 人数の多い大家族では、食事は全員揃ってからというわけにはいきません。
- 「食べられるものから食べる」
- 外ではバーベキューをしています。
- 日本だと、マンションやアパートはもちろん、一軒家でも隣近所を気にして、庭でバーベキューができる環境は少ないと思いますが、いつでもキャンプ気分です。
- ケーキがくじになっていて、引っ張ると紙幣が入っています。
- 何やら奥が騒がしいのは…
- 卵と小麦粉をかけられ、粉まみれ
「誕生日に卵と小麦粉をかける」という習慣は今回初めて知りました。
南米の国、ブラジルでは、誕生日を迎えた人を祝って、たまごと小麦粉まみれにするというユニークな風習があり、なぜそのような風習が起きたかについては「誕生日ケーキを作るのが面倒だから、ケーキの材料をぶつけてすませるため、という解釈が主流」1)とのことです。
1)たまごを投げて誕生日をお祝いする国(教えてたまご先生 2020/06/15)
- サプライズでプレゼントです
フィリピン人は誕生日をとても大切にします。
フィリピンの(5歳未満児死亡率(出生数1,000人当たりの死亡数(2018年))はフィリピンが28人、日本は2人です。(ユニセフ 世界子供白書2019)
実に14倍もの開きがあります。要因としては医療体制や環境によるものが大きいと思います。人種の違いよりも、日本で生まれたか、フィリピンで生まれたかによって、左右された命が多くあったということでしょう。
誕生日というのは、今年も無事誕生日を迎えたという思いが強いのかもしれません。
あと、基本的にフィリピン人はサプライズ好きのように思えます。
おわりに
以上、フィリピンセブの片田舎の誕生日会の様子でした。
素朴に、山の中の片田舎で、どうやって生計をたてているのだろう?と思ってしまいますが、彼女の兄にあたる長男が中東で働いています。
フィリピンはGDP(国内総生産)の10%がOFW(Overseas Filipino Workers:海外出稼ぎ労働者)といわれています。
私の知っている限りでは、OFWはかなり女性の割合が高いですが、男性だと船乗りや建設関係などで働いている人がいます。
ひとりでも海外で働いている家族がいると、生活はずい分と楽になります。
さて、マニラ首都圏は、14日までのMECQが継続されるのか?それともGCQに戻るのか?が注目されます。
今後は、変異株の状況が心配ですが、基本的にはワクチン接種によって収束の糸口となることが期待されています。
フィリピンの中では、セブは観光依存度も高く、セブ州知事やラプラプ市長は、外国人観光客解禁に向けて積極的な姿勢を示しています。
セブは現在、陽性者数や病床使用率も落ち着いてきており、何より経済的にもうこれ以上持ちこたえられないという思いも強いと思います。
ワクチンパスポートやバブル方式など、一気にではなく、段階的に開放していくことになるかと考えられます。
この一年間、コロナ関係ニュースはネガティブなものばかりでしたが、そろそろ、Withコロナ、アフターコロナに向けた、前向きな取り組みが行われていくといいなあと思います。そういった明るい話題は積極的に取り上げていきたいと思います。