今回は、「セブでつぶやき」ということで、8日が大統領選挙の立候補受付締め切りで、候補者が出揃ったので速報です。今後、詳しく、候補者の情報などをアップデートしていきたいと思います。
フィリピン大統領候補受付締め切り(10月8日)
以前行われた大統領候補者調査で圧倒的な支持を集めていたドゥテルテ大統領の長女サラ・ドゥテルテ氏は、ダバオ市長への立候補届を済ませ、依然として大統領選への出馬を否定しています。
フィリピン大統領選 立候補受け付け締め切りも駆け引き続くか(NHK 2021/10/09)←リンク切れ
- フィリピンで、来年5月に行われる予定の大統領選挙の立候補の受け付けが8日締め切られた。
- これまでの世論調査で、一番支持率の高いドゥテルテ大統領の長女で現ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ氏は8日までに立候補届を提出せず、ダバオ市長選へ届け出を済ませている。
- ドゥテルテ大統領が所属する与党から側近の上院議員が立候補している。
- 来月15日までは、候補者が辞退した場合、代わりに立候補できる道が残されているため、地元メディアは、サラ氏が立候補する可能性もあると伝えていて、サラ氏の動向に関心が集まっている。
これで終わろうと思ったら、フィリピンで初めてのノーベル賞、「ノーベル平和賞」を政権批判をしてきたジャーナリストであるマリア・レッサ氏が受賞し、大統領選挙にも影響を与えるか?という展開になってきました。
フィリピン大統領選、現政権批判で大混戦 ノーベル平和賞も影響か(朝日新聞デジタル 2021/10/09)
- ドゥテルテ政権に弾圧されてきたジャーナリスト、マリア・レッサ氏へのノーベル平和賞授賞が発表され、選挙戦に影響を与える可能性もある。
- 大統領候補者のロブレド氏は、ドゥテルテ氏が進める「麻薬戦争」に反対しており、「汚職や無能、共感の欠如に終止符を打たねばならない」と対決姿勢を鮮明にしている。
- パッキャオ氏や首都マニラのモレノ市長も「反ドゥテルテ」を訴えて立候補している。
- 一方、1986年まで長期独裁政権を敷いた故マルコス元大統領の長男であるフェルディナンド・マルコス元上院議員はドゥテルテ氏に近いとされる。
- 民間調査会社が9月に実施した大統領選の世論調査では、マルコス氏が15%の支持率で2位、モレノ氏とパッキャオ氏はそれぞれ3、4位、ロブレド氏は8%で6位だった。1位はサラ氏で、出馬を否定しているにもかかわらず20%の支持を得ている。
ドゥテルテ政権の「振り返り」も必要だと思いますので、それはいずれ、別の機会に
サラ・ドゥテルテ
サラ・ドゥテルテ:Sara Zimmerman Duterte-Carpio
所属政党:Hugpong ng Pagbabago(PDPラバンなどからなる与党連合)
主な大統領選立候補者
10月8日時点で97名が立候補届提出済み
レニーロブレド:Leni Robredo
レニー・ロブレドが大統領立候補届を提出:Leni Robredo files candidacy for president(Rappler 2021/10/07)
所属政党:無所属・独立
マニー・パッキャオ:Manny Pacquiao
フィリピン大統領選 元プロボクサー パッキャオ氏立候補届け出(NHK 2021/10/01)←リンク切れ
所属政党:PROMDI(Provinces First Development Initiative)
ボンボン・マルコス:Ferdinand “Bongbong” Romualdez Marcos Jr.
マルコスが大統領に立候補する:Marcos to run for president(Manila Times 2021/10/06)
所属政党:PFP(Partido Federal ng Pilipinas)
所属政党:Partido Federal ng Pilipinas(PFP)
イスコ・モレノ:Isko Moreno
イスコモレノ、ウィリーオンが大統領、副大統領の立候補届を提出:Isko Moreno, Willie Ong file candidacies for president, VP(rappler 2021/10/04)
所属政党:Aksyon Demokratiko
パンフィリオ・ラクソン:Panfilo Lacson
もう1つのチャンス:パンフィロ・ラクソンが再び大統領に立候補する:One more chance: Panfilo Lacson runs for president again(Rappler 2021/10/06)
所属政党:Partido Reporma
ノルベルト・ゴンザレス:Norberto Gonzales
元国防長官ノルベルトゴンザレスは2022年の選挙で大統領に目を向ける:Former defense chief Norberto Gonzales eyes presidency in 2022 elections)(.Abs-Cbn 2021/10/07)
所属政党:PDSP(Partido Demokratiko Sosyalista ng Pilipinas:フィリピン民主社会党)
レオディ・デ・グスマン:Leody de Guzman
労働組合幹部のレオディ・デ・グスマンが大統領候補を提出:Labor leader Leody de Guzman files candidacy for president(Rappler 2021/10/06)
所属政党:Partido Lakas ng Masa(PLM)
主な副大統領候補(ランニングメイト)
10月8日までに29名が立候補届出済
キコ・ハンギリナン:Francis Pancratius “Kiko” Nepomuceno Pangilinan〔ロブレド〕
キコ・パンギリナンが副社長候補を提出。ロブレドのランニングメイトを務める:Kiko Pangilinan files VP candidacy; to serve as Robredo’s running mate(Inquirer 2021/10/08)
所属政党:Liberal Party(自由党)
ウイリーオン:Willie Ong〔イスコモレノ〕
イスコモレノのVP(副大統領候補)であるドクターウィリー・オンは誰ですか?Who is Doc Willie Ong, Isko Moreno’s VP?(Rappler 2021/09/21)
所属政党:Aksyon Demokratiko
リト・アテンザ:Lito Atienza〔マニー・パッキャオ〕
所属政党:PROMDI(Progressive Movement for the Devolution of Initiatives or Probinsya Muna Development Initiative (English: Provinces First Development Initiative)
ティト・ソット:Tito Sotto〔ラクソン〕
所属政党:NPC
おわりに
まだどうなるか分かりませんが、サラ氏はまだ若いので、次回以降の選挙に出馬した方が賢明かなあ、という気もします。
コロナの経済的影響はまだまだ続くでしょう。次の大統領は『コロナ対策及び復興大統領』で、「火中の栗を拾う」かなり、しんどい仕事となるでしょう。
経験豊富な堅い人材がいれば、ベストのような気がします。
私は外国人の立場なので、じっと見守るしかありませんが、大統領によっては、自分の生活にも大きな影響が及ぶ可能性があり、特に、長期的な経済問題や教育問題、『麻薬・銃といった犯罪や汚職』などの内政問題、『日本やアメリカ、中国等との関係』などの外交問題に、新しい大統領がどのような姿勢で望むのか、関心を持っていきたいと思います。
大統領選挙に関しては、今後、上記の記事を加筆・修正していきます。