11月11日、フェルディナンド マルコス ジュニア大統領は8月22日(月)の大統領布告第42号を修正した大統領公布第90号を宣言しました。グロリア・マカパガル・アロヨの大統領時代に実施された、週末を長くして国内旅行を促進するという「休日の経済学」に基づく変更が行われています。
- 「勇者の日(Araw ng Kagitingan)」(祝日)は、4 月10日(4月9日に最も近い月曜日)に移動されました。
- 「ボニファシオ デー(Bonifacio Day)」(祝日)は11月27日 (11月30日に最も近い月曜日) に移動されました。
- 1月2日を「追加の特別休業日」とし、「親戚を訪問し、その家族と過ごすというフィリピンの伝統を考慮して」日曜日に当たる日を祝うことを宣言しました。
- 昨年のロドリゴ ドゥテルテ前大統領政権で定められた、11月2日の「死者の日(All Souls’ Day)」と「その年の最終日」(12月31日)を休日としないという政策を転換し、11月2日を「追加特別休業日」、12月31日を「特別休業日」と宣言しました。特別休業日は「ノーワーク・ノーペイ」制度が適用されます。なお、12月24日のクリスマスイブは2023年は祝日・特別休業日等には設定されていません。
(※最後の項目『<参考>2022年のSpecial(working)days(特別労働日)』を参考のこと)
「Proclamation No. 90: Amending Proclamation No. 42, S. 2022, declaring the regular holidays and special (non-working) days for the year 2023」→「リンク切れ」「Proclamation No. 42: Declaring the regular holidays and special (non-working) days for the year 2023」→「リンク切れ」
「LIST: Revised list of Philippine holidays for 2023」(philstar.com.2022.11.16)
「LIST: Philippine holidays for 2023」(rappler.com 2022.8.23(11.16更新))
「Palace adjusts 2023 holidays, special non-working days」(abs-cbn.com Nov 2022.11.17)
一覧表
日付 | 曜日 | 祝祭日名称 (日本語) | 祝祭日名称 (現地語) | |
---|---|---|---|---|
1月1日 | 日 | 新年 | New Year’s Day | 祝日 |
1月2日 | 月 | 追加特別休日 | additional special non-working days | 追加特別休業日 |
2月24日 | 土 | エドゥサ革命の日 | EDSA People Power Revolution Anniversary | 特別休業日 ※25日から変更 |
4月6日 | 木 | 聖木曜日 | Maundy Thursday | 祝日 |
4月7日 | 金 | 聖金曜日 | Good Friday | 祝日 |
4月8日 | 土 | 聖土曜日 | Black Saturday | 特別休業日 |
4月10日 | 月 | 勇者の日 | Araw ng Kagitingan | 祝日 |
4月21日(当初未定) | イスラム教断食明け大祭 | Eid’ul Fitr | 日にちは確定後公布 | |
5月1日 | 月 | メーデー | Labor Day | 祝日 |
6月12日 | 月 | 独立記念日 | independence Day | 祝日 |
6月28日(当初未定) | イスラム教犠牲祭(※) | Eidul Adha | 日にちは確定後公布 | |
8月21日 | 月 | ニノイアキノ記念日 | Ninoy Aquino Day | 特別休業日 |
8月28日 | 月 | 英雄の日 | National Heroes Day | 祝日 |
11月1日 | 水 | 諸聖人の日 | All Saints’ Day | 特別休業日 |
11月2日 | 木 | 追加特別休日 | additional special non-working days | 追加特別休業日 |
11月27日 | 月 | ボニファシオ記念日 | Bonifacio Day | 祝日 |
12月8日 | 金 | 無原罪の聖マリアの祝日 | Feast of the Immaculate Conception of Mary | 特別休業日 |
12月25日 | 月 | クリスマス | Christmas Day | 祝日 |
12月30日 | 土 | リサール記念日 | Rizal Day | 祝日 |
12月31日 | 日 | 年末特別休日 | Last Day of the Year | 特別休業日 |
備考
追加特別休業日
1月2日の追加特別休業日は新年を祝う日として月曜日に設けられたものです。
11月2日の追加特別休業日は「死者の日(All Souls’ Day )」です。
イスラム2大祝祭
「イスラム教断食明け大祭(Eid’l Fitr)」「イスラム教犠牲祭(Eidul Adha)」は日程は未定で、別途定められます。
《追記》2023年4月14日に今年のイスラム教断食明け大祭(Eid’l Fitr)は4月11日と交付されました。「PROCLAMATION NO. 201」
なお、「イスラム教犠牲祭(Eidul Adha)」はまだ公布されていませんが6月29日の予定となっています。
中国旧正月およびクリスマス・イブ
2023年以前の特別休業日である中国の旧正月や、 2021年から特別労働日として宣言さ れているクリスマスイブ(12月24日)はリストに含まれていません。(ウィキペディア「2023年 フィリピン 休日」)
《追記》エドサ革命記念日の変更
フィリピン政府は2月23日に、2月24日を祝日にすると発表した。25日の祝日「エドサ革命記念日」が土曜日のため、1日前倒しすることで休日期間を延ばす狙い。
「【フィリピン】24日祝日に、エドサ革命記念日を前倒し」(NNA 2023/2/24) ←リンク切れ
《追記》クリスマス翌日の12月26日が特別休業日に
「Dec. 26 declared special non-working day(12月26日を特別休業日としました)」
フェルディナンド・R・マルコス・ジュニア大統領は、フィリピン国民に家族や愛する人たちとクリスマスシーズンを祝う時間を増やすため、12月26日を特別休日と宣言した。
「2023年12月26日火曜日を追加の特別(非労働日)とする宣言により、国民は家族や愛する人たちとこの祝日を祝う十分な機会が与えられるだろう」とマルコス氏は火曜日に記された宣言425の中で述べた。
労働雇用省 (DOLE) は、民間部門に対してこの宣言を実施するための適切な通達を発行するよう指示されています。( PNA)
モールの休業等(ホーリーウィーク等)
ホーリーウィークの聖木曜、聖金曜日は例年SM、アヤラなどのモールは休業日となっています(2023年は4月6日、7日)。モール以外も多くの店が休みとなるのでご注意ください。
ただし2023年はスーパーマーケットはSMモールは6日、7日も営業、アヤラは6日は休業ですが7日は営業しています(営業時間は短縮)。
また、年末年始等、その他休日も営業時間が変更になる場合があります。
詳しくは、各モールのフェイスブックで案内されるのでご確認ください。
SM City Cebu https://www.facebook.com/smcitycebuofficial/
Ayala Center Cebu https://www.facebook.com/AyalaMallsCebu/
賃金
賃金に関しては下記のDOLE(労働雇用省)の通知を参考のこと。
「DOLE to employers: Observe proper pay rules on October, November holidays」
「DOLE to employers: Observe proper holiday pay rules amid pandemic」
祝日の種類による違い
「祝日(The regular holidays)」と「特別休業日Special(non-working)days」では給料の割増額が異なります。
- 特別休業日(Special(No-Working)Day)に勤務した場合:(30%割増)
- 祝日(Regular Holiday)に勤務した場合:(100%増)
<参考ウェブサイト>
「フィリピン投資制度 外国人就業規則・在留許可、現地人の雇用『現地人の雇用詳細』」(ジェトロ2021.11.1)
「【経営者必見!】休日・祝日時の割増賃金について。計算方法は?」(東京コンサルティンググループ 2020.3.26)
<参考>2022年のSpecial(working)days(特別労働日)
※2023年はSpecial(working)days(特別労働日)は設定されていません。
Special(working)days(特別労働日)とは
2021年と同様に、死者の日(2022年11月2日)、クリスマスイブ(2022年12月24日)、および年末日(2022年12月31日)は、COVID-19パンデミックを受け、「経済活動の中断を最小限に抑えることによって経済的生産性を促進する」ための「Special(working)days:特別労働日(労働を要する日)」として宣言されました。
この日は『オフィスが開いていて、学校の授業もある」祝日であり、『No work, no pay』が適用されます。特段の取り決めがなければ、労働する限りは給料(割増が適用)が支払われ、労働しない場合は給料は支払われません。
従来の「追加特別休業日(Additional special (non-working) days)」の11月2日(死者の日(All souls’ Day))及び12月24日(クリスマス・イブ(Christmas Eve))と「特別非労働日(Non-Working Day)」の12月31日(大晦日)が「特別労働日(Special(working)days)」に適用されました。
(参考記事)
「No work, no pay on Nov. 2, Dec. 24 and 31」(Business world 2021/02/27)
「DOLE to employers: Observe proper holiday pay rules amid pandemic」(DOLE 2021/10/28)
「Labor Advisory No. 21-22 Payment of Wages for the Special (Non-Working) Days on October 31 & November 1, 2022, the Special (Working) Day on November 2, 2022, and the Regular Holiday on November 30, 2022」(労働雇用省:DOLE:Department of Labor and Employment)