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「ガソリン値下げへ」「セブの空気は有害」「南シナ海緊張」「米比合同演習に自衛隊初の本格参加」【フィリピン・セブニュース 2026.4.21】

目次

フィリピン】

【安全保障】南シナ海のスカボローしょうに中国が新たな障害物を設置、フィリピン漁民の活動を妨害(4.16)

フィリピンの主権が及ぶスカボローしょう(パナタグしょう1において、中国海警局が入り口を塞ぐ形で障害物を配置したことが判明しました。これはフィリピン漁民の正当な操業を妨害し、海上での主権を誇示する露骨な動きです。

ロイター通信の報道を受け、フィリピン政府および国際社会からは、法の支配を無視する行為として非難の声が上がっています。南シナ海における「グレーゾーン事態」(※)が深刻化しており、今後の比米同盟による対応が注目されます。

※)グレーゾーン事態: 純粋な平時でも組織的な武力攻撃(有事)でもない、その中間の事態。現状変更を狙う挑発行為などを指す。

フィリピンEEZ内のスカボロー礁で中国が入り口を塞ぐように障害物を配置…ロイターが報じる」(読売新聞オンライン/Yahoo!ニュース 2026.4.16)

【環境・経済】フィリピンの空をリードするセブパシフィック航空、国際的な「サステナブル評価」で上位ランクイン(4.16)

「S&P Global」2社が実施する、「S&Pグローバル企業サステナビリティ評価(CSA: Corporate Sustainability Assessment)」3は、世界の大手企業を対象とした包括的な「ESG(環境・社会・ガバナンス)4の年次評価で、「セブパシフィック航空5が、国際的な評価基準において「世界で最も持続可能な航空会社」の上位25%に選ばれました。

同社が評価された主なポイントは以下の通りです:

  • 最新鋭機の導入: 燃費効率に優れたエアバス機6への積極的な更新。
  • 「SAF」(※1)の活用: 持続可能な航空燃料の導入推進。
  • 環境対策: 機内プラスチックの削減など、徹底した環境配慮。

「LCC」(※2)としてのコスト競争力を維持しながら、グローバルな環境基準にも対応する同社の姿勢は、フィリピン企業の国際的な信頼性を高めるモデルケースとなっています。

※1) SAF(持続可能な航空燃料): 化石燃料以外(廃食油や植物など)を原料とする、CO2排出量を大幅に削減できる次世代の燃料。

※2) LCC(格安航空会社): 効率的な運営により、低価格な運賃を提供する航空会社。

セブパシフィック航空が「世界で最も持続可能な航空会社」の一つに選ばれる(Cebu Pacific among ‘world’s most sustainable airlines’)」(PHILIPPINE NEWS AGENCY 2026.4.16)

【治安】日比警察の連携が加速:広域強盗「ルフィ」と「JPドラゴン」構成員をフィリピン国内で逮捕(4.17)

フィリピン当局は、日本での広域強盗事件に関与した疑いのある「ルフィ7グループ、および暴力団関係者の親睦団体とされる「JPドラゴン8の構成員を国内で逮捕したと発表しました。

これらの組織はフィリピンを拠点に特殊詐欺強盗の指示を出していたとみられ、現在も潜伏中の残党が複数いる可能性が高いとされています。フィリピン政府は「犯罪者の安全地帯にさせない」との姿勢を鮮明にしており、日本の警察当局との迅速な身柄引き渡しに向けた調整が進んでいます。

ルフィとJPドラゴンの構成員、フィリピンに潜伏か 2人を逮捕」(日本経済新聞 2026.4.17)

比に構成員7、8人潜伏か JPドラゴンとルフィ」(東京新聞 2026.4.17)

【安全保障・環境】海洋権益と環境保護:中国による物理的封鎖と海洋汚染に対し比政府が猛反発(4.18)

フィリピンの「排他的経済水域(EEZ)」9(※)に位置するスカボローしょうにて、中国海警局が入り口を塞ぐように障害物を設置したことがロイター通信によって報じられました。

これに加え、フィリピン政府は「南沙諸島(スプラトリー諸島)10周辺における中国船による深刻な海洋汚染と環境破壊を非難する声明を発表。中国による大規模な埋め立てやサンゴ礁の損傷は、地域の漁業資源に壊滅的な影響を与えると指摘しています。
主権を守るための「物理的な対立」だけでなく、将来の資源を守るための「環境保護」の観点からも、フィリピンは国際社会に結束を訴えています。

※) 排他的経済水域(EEZ): 沿岸国が水産資源や鉱物資源の探査・開発などに対して独占的な権利を持つ海域。

フィリピンEEZ内のスカボロー礁で中国が入り口を塞ぐように障害物を配置…ロイターが報じる」(Yahoo!ニュース / 読売新聞 2026.4.17)

フィリピン、中国を南沙諸島周辺海域の汚染で非難(Philippines Accuses China of Polluting Waters Around Spratly Islands)」(IP Defense Forum 2026.4.18)

【安全保障】史上初、自衛隊が比米合同演習「バリカタン」へ実働部隊1400人を派遣:日米比の防衛連携が深化(4.18)

米比による最大規模の合同軍事演習「バリカタン2026」(※)において、日本の自衛隊が従来のオブザーバー枠を超え、実働部隊として史上最大の約1,400人を派遣することが明らかになりました。

特筆すべきは、陸上自衛隊が誇る地対艦ミサイル部隊などの精鋭が投入される点です。これは、南シナ海での不測の事態を想定した、日米比3カ国の高度な防衛連携を象徴しています。地域の安定に向けた強力なメッセージとなる一方、中国側の反発も予想され、極めて緊張感のある演習となりそうです。

※)バリカタン: タガログ語で「肩を並べて」という意味を持つ、米比による最大規模の定期合同軍事演習。

陸海空“1400人派遣”は史上初! 自衛隊が米比訓練「バリカタン」参加へ 陸自が誇る「長槍の刺客」も投入」(乗りものニュース 2026.4.18)

【経済・政局】「エネルギー非常事態」が招くペソ安・物価高の三重苦。マルコス政権を襲う政局不安の火種(4.19)

フィリピン政府が「エネルギー非常事態」を宣言し、経済への警戒レベルを引き上げました。背景には中東での緊張に伴うエネルギー供給不安があり、これが記録的なペソ安と連動して、国内の物価を押し上げる要因となっています。

現在のリスクは以下の3点に集約されます:

  • コストの増大: 燃料価格の上昇が食料品や生活必需品の価格を押し上げ。
  • 国民の不満: 貧困層を中心に不満が蓄積し、政権への支持率低下を招く懸念。
  • 脆弱きじゃく性の露呈: 外部要因(海外情勢)に左右されやすい経済構造。

政府は補助金の支給などの対策を検討していますが、ショックをどこまで吸収できるかが今後の焦点です。

フィリピン「エネルギー非常事態」宣言の影響、中東リスクで“ペソ安・物価高・政局不安”が連鎖」(ダイヤモンド・オンライン 2026.4.19)

【政局・経済】週明けのフィリピン政界:エネルギー不足と物価高への緊急対応が焦点に(4.20)

週明け20日のフィリピン政界では、深刻化する「エネルギー不足」と「物価高」への対策が急務となっています。中東情勢を背景とした燃料価格の上昇は、輸送コストを通じて食料品など全般的なインフレ(※)を招いており、マルコス政権は脆弱ぜいじゃくな世帯への現金給付や燃料補助の拡大を検討中です。

しかし、ペソ安による輸入コスト増が財政を圧迫しており、政策のかじ取りは非常に困難な状況にあります。経済安定化に向けた政府の具体策が、今週の市場における最大の焦点となるでしょう。

※) インフレ: 物価が上がり続ける状態。燃料費が上がると、商品を運ぶトラックのガソリン代も上がるため、あらゆる生活用品の価格に波及します。

政府は燃料価格とインフレ圧力の高まりを受け、救済策を発表(Gov’t outlines relief measures amid fuel, inflation pressures)」(PIA 2026.4.20)

【経済・安全保障】次世代のアジア拠点へ:米比がルソン島に「経済安全保障特区」を設立し脱中国を加速(4.17/20報道)

フィリピンと米国は、ルソン島を戦略的な産業拠点とする「経済安全保障特区」の設立を決定し、ハイテク製造ゾーンを創設することを決定しました。これは、米国が推進する対中サプライチェーン(※1)の切り離し(デリスキング)(※2)戦略の一環です。具体的には、半導体や重要鉱物関連の工場を誘致し、フィリピンをアジアのハイテク産業における重要拠点に育てる計画です。

このプロジェクトは、鉄道や港湾などのインフラ整備もセットで行われる「ルソン経済回廊」(※3)構想の柱となります。フィリピンにとっては外資導入による経済成長の絶好の機会であり、地域経済の勢力図を大きく塗り替える可能性を秘めています。

※1) サプライチェーン: 原材料の調達から製造、販売、消費者に届くまでの一連の流れ。「供給網」とも呼ばれます。

※2) デリスキング: 経済的なリスク(特定の国への過度な依存など)を最小限に抑える戦略のこと。

※3)ルソン経済回廊: ルソン島のスビック、クラーク、マニラ、バタンガスを結ぶインフラ整備・経済活性化構想。

Philippines, US to build ‘economic security zone’ in Luzon(フィリピンと米国、ルソン島に「経済安全保障特区」を建設へ)」(ABS-CBN News 2026.4.17)

米、フィリピンにハイテク製造拠点を創設へ 中国依存低減狙う」(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2026.4.17)

米、フィリピンにハイテク製造拠点を創設へ 中国依存低減狙う(U.S. to create high-tech manufacturing zone in Philippines)」(Wall Street Journal JP 2026.4.18)

米国はフィリピンにハイテク製造拠点を設立する計画だ。(U.S. plans high-tech manufacturing hub in PH)」(INQUIRER.NET 2026.4.18)

フィリピンと米国、ルソン島に1,619ヘクタールの「経済安全保障特区」を建設へ(Philippines, US to build 1,619-hectare ‘economic security zone’ in Luzon)」(MANILA BULLETIN 2026.4.147)

【経済】加速するインフレと原油高。フィリピン中央銀行(BSP)が下す政策金利の判断が焦点に(4.20)

「フィリピン中央銀行(BSP)」11の次回政策決定会合に向け、市場の関心が高まっています。最新の調査によると、多くのアナリストが0.25%の利上げを予想しています。これは、3月のインフレ率が2024年7月以来、初めて政府目標(2〜4%)を上回る4.1%を記録したためです。

一方で、さらなる高金利は国内消費を冷え込ませ、脆弱な景気回復を妨げるリスクも指摘されています。エネルギー価格の高騰による二次的影響(物価全体への波及)を抑えるための「先制的な利上げ」に踏み切るのか、あるいは成長を優先して据え置くのか。中銀の下す決断が待たれます。

4月のインフレ率が5%を超える見通しで、BSP利上げの可能性が高まる(April inflation seen topping 5%, raising odds of BSP rate hike)」(BusinessWorld 2026.4.20)

【経済・安全保障】フィッチがフィリピンの格付け見通しを「ネガティブ」に。原油高騰が経済成長のリスク要因に(4.21)

国際格付け機関の「フィッチ・レーティングス」12は、フィリピンの長期外貨建て「発行体格付け(IDR)」(※1)の「格付け見通し」(※2)を「ネガティブ」へと引き下げました。背景にあるのは、中東紛争に伴う原油価格の高騰です。これにより国内消費が減速し、政府債務が増加することへの懸念が強まっています。

フィッチは2026年のGDP成長率を4.6%と予測していますが、エネルギーショックが家計の購買力を奪い、景気回復の足かせになると警告しました。政府や中央銀行は経済の底堅さを強調するものの、市場では供給側のショックに対する脆弱ぜいじゃく性が危惧されており、警戒感が増しています。

※1)発行体格付け(IDR): 国や企業が発行する債務に対して、どれだけ債務不履行のリスクがあるかを評価したスコアです。

※2)格付け見通し(アウトルック): その国の債務支払い能力の将来的な方向性を示す指標。「ネガティブ」は将来的に格付け自体が引き下げられる可能性があることを示唆します。

フィッチ、エネルギーショックが成長を圧迫する中、フィリピンの見通しを『ネガティブ』に変更(Fitch revises Philippines’ outlook to ‘negative’ as energy shock weighs on growth)」(BusinessWorld 2026.4.21)

【治安・外交】レバノンの人質事件でOFW2名が死亡。フィリピン政府が緊急支援と自国民保護の強化を表明(4.21)

レバノンから、「海外フィリピン人労働者(OFW)」(※)を巻き込んだ悲劇的なニュースが届きました。現地で雇用主による人質事件が発生し、フィリピン人労働者2名が命を落としました。

マルコス政権はこの事件を強く非難し、遺族への弔慰金、法的支援、そして遺体の早期送還に向けた手続きを急ぐよう外務省などに指示しました。中東の地政学的リスクが高まる中、危険な環境下で働く多くのOFWの安全をいかに確保するか、政府の危機管理能力と保護政策が改めて問われています。

※)OFW(Overseas Filipino Workers): 海外で働くフィリピン人のこと。彼らの送金はフィリピン経済の柱の一つです。

レバノンで人質事件によりOFW2名が雇用主に殺害される(2 OFWs in Lebanon killed by employer in hostage incident)」(ABS-CBN News 2026.4.21)

【ビサヤ・セブ】

【事故・治安】セブ市内の交通安全に警鐘:1日20件の事故発生と、救急車の逆走による悲劇的な大学生死亡事故(4.16)

セブ市において、わずか1日のうちに20件もの交通事故が報告され、当局が警戒を強めています。その中でも社会に大きな衝撃を与えたのが、「サン・カルロス大学(USC)」13の学生が逆走中の救急車ねられ、尊い命を落とした悲劇的な事故です。

遺族側は、たとえ緊急時であっても安全配慮を怠ったとして、運転手を提訴する手続きを進めています。この一件は、公共車両の特権的な走行がはらむリスクを浮き彫りにしました。セブの道路状況が悪化する中、ドライバーへの再教育と厳格な「法執行(エンフォースメント)」(※)が、これ以上の悲劇を防ぐための急務となっています。

※) エンフォースメント: 法律や規則を強制的に執行すること。ここでは交通違反の取り締まり強化などを指します。

20 road crashes logged in 1 day in Cebu City(セブ市で1日に20件の道路事故を記録)」(Manila Bulletin 2026.4.15)

Family to sue ambulance driver after counterflow crash kills USC student(USC学生が死亡した逆走事故を受け、家族が救急車運転手を提訴へ)」(SunStar Cebu 2026.4.16)

【教育・健康】「暑すぎて授業にならない」セブの学生らが猛暑に伴う対面授業の中止とスケジュール変更を訴え(4.17)

現在、セブ島を含むビサヤ地方では「エルニーニョ現象」(※1)の影響もあり、連日極めて高い「暑さ指数(Heat Index)」が記録されています。この過酷な気象状況を受け、地元の学生団体や保護者からは、熱中症のリスクを避けるために授業時間の調整や、一時的な「オンライン授業(ADM)」(※2)への移行を求める要請が相次いでいます。

特に冷房設備が不十分な教室では、学習効率の低下健康リスクが深刻化しており、教育省(DepEd)や各大学の判断が待たれています。専門家は、適切な水分補給を心がけるとともに、日中の最も暑い時間帯の外出を控えるよう改めて警告しています。

(フィリピンは、2020年のコロナ禍により、教育省(DepEd)は開始時期を「6月」から「8月・10月」へ延期。その結果、最も暑い4月・5月に授業が行われるようになりました。しかし、深刻な暑さ対策として、現在「6月開始・3月終了」の旧スケジュールへの復帰を進めています(2024年〜2026年にかけて段階的に実施中)。一方、大学や私立校は国際基準に合わせた「8月開始・5月終了」を継続している場合があります。)

※1) エルニーニョ現象: 太平洋赤道域の海面水温が上がり、世界的な異常気象を引き起こす現象。フィリピンでは深刻な干ばつや猛暑の原因となります。

2) ADM(Alternative Delivery Mode): 対面授業に代わる学習形態。主にオンライン授業や家庭での課題学習を指します。

暑さが激しさを増す中、学生たちがスケジュール変更を求める(Students seek sched changes as summer heat intensifies)」(SunStar Cebu 2026.4.18 ※記事投稿は17日深夜~18日)

【環境・健康】メトロ・セブで深刻な大気汚染:空気質指数が一時「有害」レベルに到達し、当局が緊急警報(4.18)

4月18日、メトロ・セブの空気質が急速に悪化し、環境管理局のモニタリングで空気質指数(※1)が「非常に不健康」および一時的に「有害」なレベルを記録しました。この現象は広範囲にわたる「ヘイズ(煙霧)」(※2)が原因と考えられており、街全体が白いかすみに覆われる状況が続いています。

これを受け、セブ当局などは以下の警戒を呼びかけています:

  • 外出自粛の勧告: 高齢者、子供、喘息などの持病がある方は室内で過ごすこと。
  • 保護具の着用: 外出が避けられない場合は、微粒子を防ぐN95マスク等の着用を推奨
  • 交通事故への警戒: 視界不良による交通事故のリスクが高まっているため、運転には細心の注意が必要。

各病院も呼吸器トラブルの急増に備えて警戒態勢に入っており、市民生活への影響が懸念されます。

※1 )空気質指数(AQI): 大気汚染の程度を示す指標。数値が高いほど健康への悪影響が大きい。

※2) ヘイズ(煙霧): 煙や塵などが空気中に浮遊し、視界が遮られる現象。近隣諸国での野焼きや森林火災が原因となることもあります。

メトロの空気が有害レベルに達する(Metro air hits hazardous level)」(The Freeman 2026.4.18)

ヘイズがメトロ・セブの空気質を『非常に不健康』に押し上げる(Haze pushes Metro Cebu air quality to ‘very unhealthy’)」(SunStar Cebu 2026.4.19)

【開発・環境】セブ山間部の巨大プロジェクト「モンテラザス・デ・セブ」への停止命令が解除。是正措置完了も住民には不安(4.18)

「環境天然資源省(DENR)」(※)の環境管理局(EMB-7)は、セブ市の山間部で進められている大規模開発「モンテラザス・デ・セブ」14に対する業務停止命令を解除したことを明らかにしました。

このプロジェクトは、昨年の洪水発生時に「土砂流出の懸念がある」として物議を醸し、当局から是正措置が求められていたものです。開発業者は以下の対策を講じ、当局の承認を受けました。

  • 堆積物の除去: 排水路を塞ぐ土砂の定期的な清掃。
  • 構造物の点検: 擁壁や排水設備の安全確認。
  • 斜面保護: 緑化(植生管理)による土砂崩れ防止対策。

しかし、ふもとの住民からは依然として環境負荷への不安の声も上がっています。DENRは今後も厳格な監視を継続し、科学的な根拠に基づいた防災管理を徹底させる方針です。

※) DENR: 環境天然資源省。フィリピンの環境保護や天然資源の管理を司る中央官庁。

DENR、モンテラザス・デ・セブに対する停止命令を解除(DENR Lifts Cease Order Versus Monterrazas De Cebu)」(OneNews.PH 2026.4.20 / 決定は4.18)

【事故・交通】セブのフライオーバー高架橋事故で散った若い命。現場での追悼と、行政に突きつけられた安全対策への課題(4.19)

セブ市のセブ・ビジネスパーク近くのフライオーバー(高架橋)で発生した交通事故により、一人の学生が命を落とすという悲劇が起きました。4月19日、現場には亡くなった学生の親族や学友が集まり、静かな祈りを捧げるとともに、再発防止を願う通夜が行われました。

この事故は地元のSNSでも大きく取り上げられ、以下の問題点が改めて議論の的となっています:

  • インフラの不備: フライオーバーの照明不足ガードレールの脆弱ぜいじゃく性。
  • 運転マナー: 深夜のスピード出し過ぎ。

セブ市当局はこれを受け、事故多発地点の安全点検と取り締まりの強化を検討しています。悲しみに暮れるコミュニティからは、行政による迅速なインフラ整備を求める切実な要望が寄せられています。

※1 ビジル(Vigil): 亡くなった人を悼むため、現場や教会などで夜通し祈りを捧げること。フィリピンでは一般的な追悼の形です。

フライオーバー事故で死亡した学生のため、親族や同級生が通夜を行う(Relatives, classmates hold vigil for student killed in flyover crash)」(SunStar Cebu 2026.4.19)

【行政・生活】ラプラプ市の「1キロ20ペソ米」プログラムがパワーアップ:追加予算300万ペソで市民の食卓を支援(4.19)

ラプラプ市のアホン・チャン市長は、市民の生活を守るための食料支援策として、米を1キロあたり20ペソという格安価格で提供するプログラムに、300万ペソを追加拠出することを発表しました。

この施策の注目点は以下の通りです:

  • 対象の拡大: 既存の配布拠点に加え、より多くの地域で実施。
  • 自治体独自の工夫: 市の独自予算で価格差を補填ほてんする異例の規模。
  • 透明性の確保: 配布対象を厳格に選定し、真に支援が必要な世帯へ届ける。

フィリピン国内では米の価格高騰が課題となっていますが、こうした自治体主導の取り組みが、将来的な供給体制の構築に向けたモデルケースとなることが期待されています。

20ペソ米: 1キロ20ペソという価格は、マルコス大統領が選挙公約として掲げた目標数値であり、庶民にとっては非常に象徴的な低価格設定です。

ラプラプ市、20ペソ米プログラムに300万ペソを追加(Lapu-Lapu City adds P3M for P20/kg rice program)」(SunStar Cebu 2026.4.19)

【経済】歴史的な燃料値下げ:ディーゼル25ペソ弱の劇的ダウン!政府介入と国際情勢安定で家計に朗報(4.20)

フィリピン政府は、4月21日朝から実施される大規模な燃料価格の引き下げを発表しました。目玉はディーゼルの「24.94ペソ」という衝撃的な値下げ幅です。マルコス大統領はビデオ声明で、中東の停戦状態が継続し、国際的な「戦争プレミアム」(※1)が解消されつつあることを理由に挙げました。

今回の価格調整のポイントは以下の通りです:

  • 政府の介入: 「国家エネルギー緊急事態(EO110)」(※2)に基づき、エネルギー省(DOE)が調整を主導。
  • 他燃料も値下げ: ガソリンは3.41ペソ、灯油も2ペソの値下げ。
  • 経済効果: 物流コストの抑制による物価安定への波及効果が期待されます。

今回の値下げにより、一部地域ではディーゼル価格が1リットル100ペソを下回る見込みで、市民生活の大きな助けとなりそうです。

※1) 戦争プレミアム: 地政学的なリスク(戦争の懸念)によって、実際の需要以上に価格が跳ね上がること。

※2) EO110: 2026年に発令された大統領令。エネルギー供給の危機に対し、政府が価格や流通に介入できる権限を定めています。

マルコス氏:「ディーゼル価格の大幅値下げ、1リットルあたり24.94ペソ」(Marcos: ‘Big’ price rollback for diesel at P24.94 per liter)」(INQUIRER.NET.2024.4.19)

脚注

  1. スカボロー礁」(ウィキペディア)南シナ海にある環礁。フィリピンの排他的経済水域(EEZ)内ですが、中国が実効支配を強めており、両国間の大きな領有権争いの火種となっています。 ↩︎
  2. S&P Global」(Wikipedia)世界最大級の金融サービス企業。企業の信用格付けや、株価指数(S&P 500など)の算出で世界的な影響力を持ちます。 ↩︎
  3. 企業サステナビリティ評価(CSA)」(Marketplace S&P Global)S&P Globalが実施する、企業の「持続可能性」の採点表です。後述のESGへの取り組みが厳しくチェックされます。 ↩︎
  4.  ESGとは何か」(内閣府)Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)**の頭文字。儲けるだけでなく「環境や社会に配慮しているか」が、現代の投資の重要基準です。 ↩︎
  5. セブパシフィック航空」(ウィキペディア)フィリピン最大の格安航空会社(LCC)。「セブパシ」の愛称で親しまれ、フィリピンの空の便を身近にしました。 ↩︎
  6. エアバス」(ウィキペディア)フランスに本社を置く、世界2大航空機メーカーの一つ。ボーイングの最大のライバルです。 ↩︎
  7. ルフィ広域強盗事件」(ウィキペディア)フィリピンの収容所にいた「ルフィ」と名乗る指示役が、日本国内の実行犯にSNSで指示を出していた一連の強盗事件。 ↩︎
  8. JPドラゴン」(ウィキペディア)フィリピンを拠点とする日本の犯罪グループ。現地の警察や当局とも繋がりを持ち、特殊詐欺や強盗に関与しているとされています。 ↩︎
  9. 排他的経済水域」(ウィキペディア)沿岸から200海里(約370km)までの、その国が水産資源や海底資源を独占的に利用できる権利を持つ海域のことです。 ↩︎
  10. 南沙諸島」(ウィキペディア)南シナ海に点在する島々。中国、フィリピン、ベトナムなどが領有権を主張し、人工島の建設など軍事的な緊張が絶えないエリアです。 ↩︎
  11. Bangko Sentral ng Pilipinas」(Wikipedia):フィリピン中央銀行のこと。通貨ペソの発行や、物価を安定させるための金利調整を担うフィリピン金融の司令塔です。 ↩︎
  12. フィッチ・レーティングス」(ウィキペディア)S&P、ムーディーズと並ぶ世界3大格付け機関の一つ。国や企業の「借金を返す能力」をランク付けします。 ↩︎
  13. University of San Carlos」(Wikipedia)セブ市にある、フィリピン(およびアジア)で最も歴史があると言われる名門私立大学。 ↩︎
  14. The Rise at Monterrazas」(Wikipedia)セブの斜面に建設予定の超豪華な超高層マンション。棚田のような独特のデザインと、持続可能性(サステナビリティ)を重視した設計が世界的に注目されています。 ↩︎

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