【フィリピン】
【経済】物価高と投資停滞が直撃、2026年序盤の成長率は目標に届かず課題山積か(5.7)
最新の経済統計によると、フィリピンの2026年1-3月期の実質GDP成長率(※1)は前年同期比2.8%となり、前期(2025年10-12月期:同3.0%)から小幅に低下、また市場予想の3.3%を下回り、公共投資の停滞と根強いインフレ(※2)の影響で厳しい結果となりました。
特に公共事業の遅れが成長の重石となっており、個人の購買力も高物価によって抑制されています。今後の経済成長を維持するためには、政府による迅速なインフラ投資の実行と、食料・エネルギー価格の安定化が不可欠です。
市場では、政府が掲げる成長目標の達成に向けて、下半期の巻き返しを期待する声と、先行きの不透明感に対する慎重な見方が交錯しています。
※1)GDP(国内総生産): 国内で一定期間に生み出された付加価値の合計。国の経済活動の規模を示す指標です。
※2)インフレ(インフレーション): 物価が上がり続け、お金の価値が下がること。
「フィリピンGDP(26年1-3月期)~公共投資低迷で低成長継続、物価高が内需の重石に」(ニッセイ基礎研究所 2026.5.7)
URL https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=85485?mobileapp=1&site=nli
【安全保障】緊迫の南シナ海、フィリピン政府が中国調査船の不法活動と海上民兵の展開に厳重抗議(5.7)
フィリピン当局は、南シナ海の係争海域において中国の調査船が違法に活動しているとして、強い警告を行いました。
今回の事案では、調査船を護衛するように配置された41隻の「海上民兵船」(※1)も確認されており、組織的なプレゼンス(存在感)の拡大が懸念されています。
フィリピン国家安全保障会議1は、自国のEEZ(排他的経済水域)(※1)内での資源調査や軍事的な示威行為は国際法違反であると断じ、外交ルートを通じて厳重に抗議しました。同時に、海上法執行機関によるパトロールを強化し、主権の侵害を許さない姿勢を明確に打ち出しています。
※1)海上民兵船: 漁船の形をしているが、実質的には軍の指揮下で軍事補助活動を行う船のこと。
※2)EEZ(排他的経済水域): 沿岸国が資源の探査や開発などの経済的権利を持つ、沿岸から200海里(約370km)までの海域のこと。
「フィリピン、南シナ海係争海域で活動する中国調査船に警告 「海上民兵船」も41隻確認」(Yahoo!ニュース / 時事通信 2026.5.8)
URL https://news.yahoo.co.jp/articles/c6dadfb036cc34ff105484ebe9b18a5e3a5b8c22
【外交】フィリピンが海洋協力のハブに!ASEANが南シナ海問題を見据えた新センター設置を承認(5.8)
マルコス大統領は、ASEAN(※1)首脳たちがフィリピンにおける「海洋センター」2の創設に全面的に合意したことを明らかにしました。
このセンターは、南シナ海問題を抱える地域において、以下の役割を担うプラットフォーム(※2)となる予定です。
- 海洋に関する科学的調査の実施
- 海上交通の安全確保
- 海洋環境保護に関する域内協力
マルコス氏は「これはASEANの一致団結した意思の表れである」と述べ、法に基づく秩序の維持に向けたフィリピンの役割を再確認しました。域内の緊張緩和に向けた実効的な機関としての機能が期待されており、今後の具体的な運用計画が注目されます。
※1)ASEAN(東南アジア諸国連合): 東南アジア10カ国による地域協力機構。経済、安全保障、文化面での協力を目的としています。
※2)プラットフォーム: 直訳すると「基盤・土台」。ここでは複数の国や組織が共同で活動するための「場」や「枠組み」を指します。
「Marcos: ASEAN leaders fully agree on creating maritime center in PH(マルコス大統領:ASEAN首脳陣、比国内への海洋センター設置に完全合意)」(Philippine News Agency 2026.5.8)
URL https://www.pna.gov.ph/articles/1274644
【気象】体感温度は50度超えか、フィリピン28地域で熱中症リスク増大の「危険」予報(5.9)
フィリピン気象庁(PAGASA)3の最新予報によれば、5月11日、フィリピン全土の計28地点で暑さ指数(ヒートインデックス)(※1)が「危険」カテゴリーに分類される42〜51度に達する見込みです。
特にパンガシナン州ダグパンやカガヤン州アパリなどでは、44度を超える極端な暑さが予測されています。
暑さ指数とは、湿度と気温を組み合わせた「体感温度」の指標です。この数値が42度を超えると、身体の熱放出機能が追いつかず、熱中症や熱虚脱(熱失神)(※2)のリスクが急増します。
日中の外出を避け、冷房の効いた涼しい場所で過ごすとともに、電解質を含む水分補給を徹底するなど、最大限の警戒が必要です。
※1)暑さ指数(ヒートインデックス): 単なる気温ではなく、湿度が高いと汗が蒸発しにくく体温が下がりにくいことを考慮した、体感上の暑さを示す指標。危険はDanger42℃~51℃熱痙攣、熱疲労の可能性が高い。継続的な暴露で熱中症の恐れ。
※2)熱虚脱:暑さにより血管が広がり、血圧が下がって脳への血流が減ることで、めまいや失神を起こす状態。
「フィリピン気象庁(PAGASA)は、28の地域で危険な暑さ指数レベルになると警告している。(Pagasa warns of dangerous heat index levels in 28 areas)」(Inquirer.net 2026.05.09)
URL https://newsinfo.inquirer.net/2225653/pagasa-warns-of-dangerous-heat-index-levels-in-28-areas
【安全保障】日比の防衛協力が新たな段階へ、海上自衛隊の護衛艦供与でフィリピンの海洋監視能力を強化(5.10)
日本政府はフィリピンに対し、海上自衛隊の中古護衛艦(※1)を輸出することを正式に決定しました。先日行われた防衛相会談において、防衛装備品(※2)の移転に関する協議が合意に達したものです。
フィリピンは広大な領海を持つ一方で、海軍力の近代化が喫緊の課題となっています。今回の護衛艦導入は、同国にとって大きな戦力強化につながる見通しです。
背景には緊迫する南シナ海情勢があり、日本側もパートナー国への支援を通じて地域の安定を図る狙いがあります。今後は、単なる艦艇の供与にとどまらず、メンテナンス体制の構築や乗組員の習熟訓練など、運用面での包括的な協力も進められる予定です。日比の絆は、安全保障の観点からより強固なものとなっています。
※1)護衛艦: 日本の海上自衛隊が保有する艦艇の呼称。他国では「駆逐艦」や「フリゲート」と呼ばれるものに相当し、主に周辺海域の防衛や船舶の護衛を担います。
※2)防衛装備品: 防衛に必要な艦艇、航空機、武器、車両などの機材を指します。
「日本、フィリピンに中古護衛艦を輸出へ 協議で合意 防衛相会談」(Yahoo!ニュース / 毎日新聞 2026.5.10)
URL https://news.yahoo.co.jp/articles/1073884cadf84248ac164345f498e12941d41297
【ビサヤ・セブ】
【行政・気象】セブ州が「災害事態宣言」を解除、二重災害からの完全復旧へ前進。19地域では支援継続(5.6)
セブ州議会は、マグニチュード(M)6.9の地震と台風「ティノ」4の影響で続いていた「災害事態宣言」(※1)を正式に解除しました。これにより、自治体の対応は緊急支援から、長期的なリハビリテーション(復興計画)(※2)へとフェーズを移行します。
州当局は、基本的なインフラや物資供給が正常化したと判断していますが、マドリデホスやマンダウエ市を含む19の地域5では、依然として復興プログラムが継続される予定です。被災した住民が完全に元の生活に戻れるよう、重点的な支援が続けられます。
※1)災害事態宣言(State of Calamity): 甚大な被害が出た際、政府や自治体が発令するもの。価格統制(物価高騰防止)や緊急資金の活用が可能になります。
※2)リハビリテーション:災害復旧において、単に元に戻すだけでなく、将来の災害に強い状態に再建するプロセスを指します。
「セブ島、地震と台風ティノによる被害を受け災害状態を解除(Cebu lifts state of calamity after earthquake, Typhoon Tino)」(SunStar Cebu 2026.5.6)
URL https://www.sunstar.com.ph/cebu/cebu-lifts-state-of-calamity-after-earthquake-typhoon-tino
【政局・教育】ASEAN首脳会議の円滑な運営を支援。セブ州の一部地域が「特別祝日」に指定(5.6)
第48回ASEAN首脳会議のセブ開催に伴い、マルコス大統領はラプラプ市やマンダウエ市などの特定地域を「特別休業日(Special Non-working Day)」(※)に指定する宣言を行いました。
この措置は、会議の円滑な運営、厳重な警備体制の確保、および大規模な交通規制への対応を目的としています。
この期間、対象地域の学校や役所は休みとなります。地域住民の協力を得ながら、東南アジア最大級の外交イベントを成功させるための準備が完了しました。
※)特別休業日(Special Non-working Day): フィリピンの祝日形態の一つ。この日に出勤する労働者には、基本給の30%増しの手当が支払われます。
「セブ島はASEANの祝日と宣言された(Cebu holiday declared for ASEAN)」(BusinessWorld 2026.5.5/6)
URL https://www.bworldonline.com/the-nation/2026/05/05/747618/cebu-holiday-declared-for-asean/
【経済・外交】セブ島が東南アジアの物流ハブへ。ASEAN経済共同体(AEC)の進展がもたらすビジネスの転換点(5.7)
ASEAN経済共同体(AEC)(※)の統合が進むなか、セブ島が地域全体の「貿易の玄関口」として大きな期待を背負っています。
サミットの議論では、セブの港湾設備や物流網を強化することが、ASEAN諸国との貿易拡大に直結する重要課題として強調されました。
これにより、地元企業の競争力向上や投資誘致の促進が期待されています。フィリピン国内にとどまらず、東南アジアを代表するビジネスハブ6へと進化する具体的なビジョンが示された形です。
※)ASEAN経済共同体(AEC): 東南アジア10カ国が、関税の撤廃などを通じて、一つの大きな市場(共同体)を目指す枠組みのこと。
「セブは東南アジアの貿易拠点:ASEAN統合が地元企業にもたらす意味とは(Cebu as Southeast Asia’s trade gateway: What the Asean integration means for local business)」(SunStar Cebu 2026.5.7)
URL https://www.sunstar.com.ph/cebu/cebu-as-southeast-asias-trade-gateway-what-the-asean-integration-means-for-local-business
【資源・外交】中東情勢の緊迫を受けASEANが危機管理計画を採択。燃料共有と広域送電網の強化でエネルギー安全保障を狙う(5.7)
セブで開催中のサミットにて、ASEAN首脳陣は中東の緊張による燃料価格高騰を背景とした「危機管理計画」を協議・採択しました。
主な内容は以下の通りです。
- 地域内での燃料共有メカニズムの構築
- 電力不足を防ぐための広域送電網(パワーグリッド)(※2)の整備
- エネルギー備蓄の拡充
マルコス大統領は、外部からのショックに対する脆弱性(※1)を克服するため、エネルギー源の多様化や電気自動車(EV)の普及を加速させる重要性を強調しました。
※2)脆弱性: もろくて弱いこと。ここでは、海外の情勢にエネルギー供給が左右されやすい弱点を指します。
※2)広域送電網(パワーグリッド): 国や地域をまたいで電気を送り届けるためのネットワーク。
「ASEANリーダーたち、中東紛争への影響を緩和するため危機計画を採用(Alarmed ASEAN leaders adopt crisis plan to mitigate backlash from Middle East war)」(Associated Press/The Freeman 2026.5.7/8)
URL https://apnews.com/article/asean-philippines-middle-east-war-50aa18310ef0f2476161880469d645bb
【エネルギー・インフラ】セブで稼働した次世代蓄電池(BESS)がビサヤ送電網を強化、電力の安定供給と近代化を実現(5.8)
セブ州で稼働を開始した新世代の蓄電池エネルギー貯蔵システム(BESS)(※)により、ビサヤ地方のエネルギーインフラが大幅に近代化されました。
このシステムは、主に以下の役割を通じてビサヤ地方の電力を支えます。
- 需給調整: 電力需要のピーク時に安定した供給を実施。
- 周波数制御: 送電網の周波数を調整し、突発的な停電を防止。
- 再エネ連携: 天候に左右されやすい再生可能エネルギーの安定運用を支援。
セブの安定した産業活動と市民生活を支える強力な基盤として、今後の運用に大きな期待が寄せられています。
※)BESS(蓄電池エネルギー貯蔵システム): 巨大なバッテリーに電気を蓄え、必要な時に放電する設備。太陽光などの不安定な電源を安定させるのにも役立ちます。
「セブに新設された蓄電池エネルギー貯蔵システムがビサヤ諸島の送電網の信頼性を向上(New Cebu battery energy storage system boosts Visayas grid reliability)」(Philippine News Agency 2026.5.8)
URL https://www.pna.gov.ph/articles/1274632
【行政・環境】ロシアがセブ市を新廃棄物技術のパイロットエリアに指名、ゴミのエネルギー転換で持続可能な都市へ(5.8)
ロシア政府および技術関連企業が、セブ市を廃棄物エネルギー転換(WTE)(※1)技術などの試験導入地域(パイロットエリア)(※2)として検討していることが明らかになりました。
急速な都市化に伴う廃棄物増加に直面しているセブ市にとって、国際的な最新技術の導入は持続可能な都市開発の大きな力となります。今回の提案は、単なる処分場の改善にとどまりません。環境負荷を最小限に抑えつつ、ゴミをエネルギーとして再利用する革新的なアプローチを含んでおり、セブの環境問題解決に向けた新たな一歩として期待されています。
※1)WTE(廃棄物エネルギー転換): ゴミを焼却する際に出る熱を利用して発電したり、燃料を作ったりする技術のこと。
※2)パイロットエリア: 新しい仕組みや技術を本格導入する前に、試験的に運用を行う特定の地域のこと。
「ロシアはセブ市を新たな廃棄物処理技術の試験導入地域として検討している(Russia eyes Cebu City as pilot area for new waste tech)」(SunStar Cebu 2026.5.8)
URL https://www.sunstar.com.ph/amp/story/cebu/russia-eyes-cebu-city-as-pilot-area-for-new-waste-tech
【治安・事故】ボホール島で悲劇。深さ100メートルの「宝探し」掘削現場で有毒ガスが発生、男性2名が死亡(5.8)
ボホール島ダゴホイ町にて、無許可で宝探しを行っていたとされる男性3名のうち、2名が遺体で発見されました。
深さ約100メートルに達する穴を掘っていた際、発電機の排気ガスや地中から噴出した有毒ガス(※)による窒息が原因とみられています。
警察は、一般市民の間でこのような危険な掘削作業が行われている現状に対し、厳重な警告を発しました。現在、当局は残る行方不明者1名の捜索を急ぐとともに、事故の詳しい経緯を調査しています。
※)有毒ガス: ここでは酸素欠乏症を引き起こす地中のガスや、密閉空間で使用した機械(発電機)の排気ガス(一酸化炭素など)を指します。
「ボホール島で2名の宝探し人が死亡(2 treasure hunters found dead in Bohol)」(Manila Bulletin 2026.5.9)
URL https://mb.com.ph/2026/05/09/2-treasure-hunters-found-dead-in-bohol
【治安】人気リゾートのボホール州パングラオ島に衝撃、行方不明の18歳女性が遺体で発見。警察は事件性を視野に厳戒捜査(5.8)
フィリピン屈指の観光地であるボホール州パングラオ島7において、数日前から行方不明と報じられていた18歳の女性が遺体となって発見されました。
地元警察の初期調査によれば、現場の状況から何らかの犯罪に巻き込まれた「事件性(フォウル・プレイ)」(※)の疑いが極めて強いとされています。
現在、警察は特別捜査班を編成し、容疑者の特定と犯行プロセスの解明を急いでいます。若者の命が失われたこのニュースは、平穏なリゾート地に大きな動揺を与えており、当局は周辺の目撃情報収集や防犯カメラの映像解析を強化。住民や観光客の間でも治安への懸念が高まっており、迅速な解決が強く求められています。
※)フォウル・プレイ(Foul Play): 警察用語で、死因に他殺や犯罪が絡んでいる疑いがあることを指します。
「パングラオで行方不明の18歳女性が遺体で発見、警察は事件性の可能性を捜査中(18-year-old missing woman found dead in Panglao; police probe possible foul play)」(Bohol Island News 2026.5.8)
URL https://boholislandnews.com/2026/05/08/18-year-old-missing-woman-found-dead-in-panglao-police-probe-possible-foul-play/
【教育・行政】セブ市が若者の未来を支援する新市立大学を計画、低所得層への教育機会提供とIT人材育成を目指す(5.9)
セブ市政府は、増加する学生数と経済的な理由で進学を断念する市民の声に応え、新しい市立大学(Cebu City College)(※)の設立プロジェクトを始動しました。
この計画の主な特徴は以下の通りです。
- 地元の雇用市場に合わせたスキルトレーニングの提供
- ITや技術志向のカリキュラムを低コストで提供
- 低所得世帯の学生を優先的に受け入れ
将来的な教育格差の解消とともに、地域経済を支える高度な人材育成の拠点として、市民から大きな期待が寄せられています。
※1)シティ・カレッジ: 市が運営する公立の大学。一般的に私立大学よりも授業料が安く抑えられ、地域に根差した職業教育などが行われます。
「セブに新しい市立大学が計画されている(New city college planned for Cebu)」(SunStar Cebu 2026.5.9)
URL https://www.sunstar.com.ph/amp/story/cebu/new-city-college-planned-for-cebu
【外交・経済】第48回ASEAN首脳会議が閉幕。セブの開催能力と市民の歓迎に対し、マルコス大統領が深い感謝を表明(5.10)
セブ島を舞台に開催された「第48回ASEAN首脳会議」(※)が無事終了し、マルコス大統領は各国首脳に対し、セブの人々による温かい歓迎と多大な協力へ深い謝意を伝えました。
大統領は、サミットを通じて合意された多岐にわたる地域協力案が、今後のASEANの結束をより強固なものにすると強調。また、セブが国際会議の開催能力を十分に証明したことを喜び、円滑な運営を支えた関係各所や地元コミュニティの献身的な働きを労いました。この成功は、観光やビジネスの拠点としてのセブの評価を世界的に高める大きな一歩となりました。
※)ASEAN(東南アジア諸国連合): 東南アジア10カ国による地域協力組織。
「マルコス大統領、セブでの開催終了に際しASEAN首脳に感謝の意を表明(President Marcos thanks ASEAN leaders as Cebu’s hosting concludes)」(The Freeman 2026.5.10)
URL https://www.philstar.com/the-freeman/cebu-news/2026/05/10/2526941/president-marcos-thanks-asean-leaders-cebus-hosting-concludes
【行政・社会】医療の光を遠隔地へ。セブ州政府の巡回診療「メディカルキャラバン」が市民2,000名に無償提供(5.10)
セブ州政府による最新の巡回診療プロジェクト「メディカルキャラバン」(※)が実施され、約2,000名の市民がその恩恵を受けました。
このキャラバンでは、以下のサービスが無償で提供されています。
- 医師による専門的な診察
- 必要な薬品の無料配布
- 歯科治療および口腔ケアの指導
この取り組みはパメラ・バリクアトロ知事の政権下で継続的に行われている医療改革の一環です。公立病院から遠い地域に住む貧困層を主な対象としており、健康増進と疾病予防に大きく寄与しています。現場を訪れた市民からは、継続的な開催を求める高い評価の声が上がっています。
※)メディカルキャラバン: 医療チームが機材と共に地域を回り、臨時の診療所を開設して医療を届ける活動。
「約2,000人がキャピトルの巡回診療の恩恵を受ける(Nearly 2,000 benefit from Capitol’s medical caravan)」(The Freeman 2026.5.11)
URL https://www.philstar.com/the-freeman/cebu-news/2026/05/10/2526935/nearly-2000-benefit-capitols-medical-caravan
【行政・安全】セブ市のランドマーク「フエンテ・オスメニャ・サークル」がリニューアル。安全向上と近代化の両立を目指す(5.11)

セブ市の象徴的な公共スペースである「フエンテ・オスメニャ・サークル」(※)の全面的なリニューアル計画が策定されました。
今回の改修では、以下のポイントに重点が置かれています。
- 歩行者の安全確保: ひび割れた歩道の修復とバリアフリー化。
- インフラの最適化: 通行の妨げとなっていた電力設備の適切な位置への移動。
- 景観の維持: 州議事堂を見渡す歴史的な眺望を損なわない設計。
観光客や市民がより安心して集える「都市のオアシス」として、近代的な公共スペースへの変貌が期待されています。
※)フエンテ・オスメニャ・サークル: セブ市内中心部にある円形広場。街のシンボルとして噴水があり、市民の憩いの場となっています。
「フエンテ・サークルの近代化計画が策定される(Modernization plan set for Fuente Circle)」(SunStar Cebu 2026.5.9/11)
URL https://www.sunstar.com.ph/cebu/modernization-plan-set-for-fuente-circle
【経済・観光】サミット効果で「セブ熱」再燃!海外からの投資相談や観光リクエストが激増、経済への強力な追い風に(5.11)
第48回ASEANサミットのホストを務めたことで、セブ市の国際的な認知度が飛躍的に向上しました。
地元当局の報告によると、サミット直後から以下のような動きが活発化しています。
- 観光需要の急増: 山岳部ツアーやアイランドホッピング(※)への予約・相談の増加。
- 投資意欲の向上: 海外投資家による不動産やビジネス進出に関する問い合わせの激増。
道路の拡張や交通インフラの整備といった課題も改めて浮き彫りとなりましたが、今回のサミット成功がセブ経済にとって極めて強力な追い風となることは間違いありません。
※)アイランドホッピング:セブで人気の観光アクティビティ。ボートで複数の島を巡り、シュノーケリングやビーチでの食事を楽しむこと。
「セブ市、ASEANサミット後に観光と投資の勢いを見込む(Cebu City sees tourism, investment gains after ASEAN Summit)」(ABS-CBN News 2026.5.11)
URL https://www.abs-cbn.com/news/regions/2026/5/11/cebu-city-sees-tourism-investment-gains-after-asean-summit-0908
【行政・社会】光熱費高騰から市民を守る。アンティーケ州が11万世帯へ大規模な電力補助(PEPS)を実施(5.11)
西ビサヤ地方のアンティーケ州8政府は、エネルギー価格の上昇による市民生活への影響を最小限に抑えるため、州電力補助プログラム(PEPS)(※)を通じて約11万世帯への支援を実施しました。
この措置により、特に低所得者層の毎月の光熱費負担が大幅に軽減される見込みです。州知事は今後、支援対象の拡大も視野に入れています。また、補助金のような即効性のある支援と並行して、エネルギーの自給率向上や効率化といった中長期的な課題にも取り組む方針を示しています。
※)PEPS(Provincial Electricity Subsidy Program): 州政府が独自の予算で市民の電気代の一部を肩代わりする補助制度。
「電力補助金がアンティーケ州の11万世帯に恩恵(Power subsidy benefits 110K households in Antique)」(Panay News 2026.5.11)
URL https://www.pna.gov.ph/articles/1274623
脚注
- 「フィリピン国家安全保障会議」:国の安全保障、外交、国防に関する政策を立案し、大統領に対して直接助言を行う政府機関。 ↩︎
- 「海洋センター」:ASEAN加盟国が協力して、海洋安全保障、科学的調査、環境保護、海上交通の安全確保などを進めるための共同拠点。 ↩︎
- 「フィリピン気象庁(PAGASA)」:気象予報、洪水警報、台風の監視などを担う政府機関。名称のPAGASA(パガサ)はタガログ語で「希望」を意味します。 ↩︎
- 「ティノ」:2026年にフィリピンを襲い、セブ州をはじめとする地域に甚大な被害をもたらした台風の名称。 ↩︎
- 「19の地域」:災害事態宣言解除後も重点的な復旧支援が継続されるセブ州内の自治体(マドリデホス(Madridejos)、サンタフェ(Sta. Fe)、バンタヤン(Bantayan)、ダアンバンタヤン(Daanbantayan)、メデリン(Medellin)、サンレミジオ(San Remigio)、タブエラン(Tabuelan)、ボゴ市(Bogo City)、タボゴン(Tabogon)、ボルボン(Borbon)、ソゴッド(Sogod)、ダナオ市(Danao City)、コンポステラ(Compostela)、リロアン(Liloan)、コンソラシオン(Consolacion)、マンダウエ市(Mandaue City)、タリサイ市(Talisay City)、バランバン(Balamban)、アストゥリアス(Asturias))を指します。 ↩︎
- 「ビジネスハブ」:経済活動や物流の中核となり、企業、投資、情報が集中する拠点地域のこと。 ↩︎
- 「パングラオ島」:ボホール州にあるフィリピン有数のリゾート島。白い砂浜とダイビングスポットで世界的な人気を誇ります。 ↩︎
- 「アンティーケ州」:パナイ島西部に位置する、自然豊かな農業・漁業を主産業とする州。 ↩︎

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