父のサ高住(サービス付き高齢者住宅)への入所も落ち着き、家の片づけを行っている一方、同時進行で今後の事も進めています。実は個人事業主の登録をしました。日本においてはたびたび職業を聞かれる機会あるのですが、これで私は「日本では無職」から「自営業」になります。!
個人事業主の開業届提出
市役所に父の入居用審査に必要な書類を取りに行ったおりに税務署に寄りました。実は個人事業主の開業届の提出は以前から考えており、今回の一時帰国の目的のひとつでもあります。
今はたった5台のタクシーでの経営ですが、今後、一定台数に増えて経営が安定してきたらセブ島の観光・ステイサポート事業を行いたいと思っています。このため、日本に屋号の口座を作りたいと思ったためです。
税務署の手続きは本当に簡単で、必要書類等もなく、開業届に必要事項を書くだけ。職員の方も親切に対応してくれました。いくつか疑問点がありましたので聞いてみました。
- 海外で行う観光・滞在者サービスの収入を日本の口座で受領した場合は日本の税金がかかるのか?
- 広告などネット収入が生じた場合日本で税金がかかるのか?
- オンライン英会話を行う場合どうなるのか?
でした。日本はフィリピンと租税条約を結んでいるはずなので二重で取られることはない。どちらで税を納めるかは内容による。現地でサービスを行うとしても日本での事業として日本の口座に振り込むのであれば日本での所得になるとのことです。
その後ネットでも調べたところでは、その事業を行う上での居住地がどちらの国であるかということが問題のようです。
現行法では海外居住者は日本国内の口座を持つことができません。日本国内の口座に入金される場合は税金の対象になる可能性が高いと思われます。
この辺の具体的な申告方法は各居住地の税務署によく確認したほうが良いと思います。
フィリピンでの事業
フィリピン在住の日本人と話をすると、ときどきフィリピンという国やフィリピン人のことを悪く言ったり、見下したりすする場面に会います。確かに日本と比べると、ビジネスや各種手続きにおいて困ることが多いのは確かです。しかし、一方では、『フィリピンにおける日本人のビジネスもいかがなものか』という例も見受けられるのも事実です。
私はフィリピン人の英語教師の友人も多くいますが、英語学校なども、『宣伝だけは上手で実態が伴っていないケース』も、一部であありますが、聞きくことがあります、その学校選びのための留学エージェントもまた同様です。
日本人経営の飲食店だから安心と思うのは間違いで、日本人経営の飲食店で働いていた友人の話を聞くと、衛生管理面などに問題があるお店も実際にはあります。
不動産などは大きな買い物なので特に注意が必要です。日本人が関わっているからというでけで信用することは、やめたほうが良いと思います。売りっぱなしというケースもあるので、注意が必要です。
10年後や20年後、30年後も見据えて安心して任せられるかどうか考えなければなりません。
私の今のビジネスパートナーのお父さんは、不動産業で開発業者でもあるのですが、地域を限定しています。あまり広げると目が届かないだからだそうです。しっかりした業者さんを選びたいものです。
海外で働きたいという若者も多いですが、日本人経営の日本語学校で働いていたが、給料不払いで辞めた人もいます。フィリピンではこんなことは日常茶飯事です。
観光でダイビングに行って、意気投合してダイビングショップの投資話に乗っかったら、何百万円も持ち逃げされた。などという話も聞きました。
後に”今となっては笑い話ですむ”という位であれば、それはそれでいいのですが、やはりそのような思いをせずに、フィリピン・セブの観光や滞在で、いい思い出を作っていただきたいと願うのです。
かといって、どうやって悪質な業者と見分けるべきか。例えば私が観光・滞在サービス業を行うとして、安心して申し込んでいただくためにどうしたらよいか、考えていきたいと思っています。
小さなタクシー屋を始めて、まだ経営基盤は安定していないため、本格的に事業を始めることはできませんが、費用をかけずに準備だけは始めいきたいと思っています。
私の思い
5年前に”うつ”の状態で、何をするとも決めもせず仕事を辞め、親しい友人からは心配もされました。当面は退職金を切り崩し、父の余生を一緒に暮らそうという位で、とにかく現状から逃げ出したいという、投げやりな持ちもあったと思います。
そんな中、ふと、「昔若いころにバックパックをやりたかった。」ということを思い出しました。でも海外に行くには英語力が必要であり、まず英語学校に行こうとに。セブに語学留学する気力が残っていたのは幸いでした。
この5年間いろいろな事はありましたが、多くの方に価値観が異なるこの島で「日本には無いものを体験してもらいたい」という思いも持つようになってきました。
特に私のように日本で生きていくことに少し疲れた方や、そうでなくともハードな日常から少しでも開放されたい方、長年勤めてリタイアしてほっと一息した方など。
日本人経営のロングステイ・サービスや、観光旅行のオプショナルツアーのなかには、現地に住んでいるものからすれば、とても割高に思えるものも多くあります。日本人の経営レベルで利益を上げなければならないので当然と言えば当然ですし、それに見合った付加価値がサービスとして伴っていれば問題ないと思います。ただ、そうでないケースもあるのは確かです。
私はまず自分の経済基盤をしっかり確立させようと考え、始めたのがタクシー経営でした。この事業が安定すれば目先の利益にとらわれずに新しい事業ができるという考えです。また、タクシー経営で悪戦苦闘する中、フィリピンの生活・文化やビジネスを学べた点でもよかったと思っています。
タクシー経営はセブで生活していくために必要な仕事です。以下にお話しする事業を始めたいと思う理由は利益を求めるのではなく、自分の”夢と思い”からです。私はもともと地方公務員として教育、福祉や土木などにも関わってきました。
地方公務員の仕事は地域コミュニティづくりといえます。とはいっても現実には目先の業務に追われる毎日でした。「地域コミュニティー」を、セブの地でフィリピン人と日本人の間で実践できないだろうか?と思ったのでした。
セブ島観光・ステイサポート事業
今回は今の時点で考えている事業の内容を、箇条書きでお話しします。具体的な内容説明は別途お話していきたいと思います。なお、以下の事業は関係行政機関に確認の上、許認可を受けなければならないものもあります。父のこともあり、日本とフィリピンを行ったり来たりの生活になると思うので、日本人のスタッフ、あるいはビジネスパートナーも必要になると思います。何年後かに目処が立つような目標で、準備を進めていきたいと思っています。
事業の内容
- 大手のツアーでは体験できないオーダーメイドの観光ガイド
- 海外旅行経験のない方でも安心して体験できる「お試し・プチ・セブ・ステイサポート」
- 家庭教師による英語が上達できるレッスン
- 日本に帰っても継続して英語が学習できるオンライン英語教室
- ギター教室、料理教室、IT教室、ダイビング教室など一人一人に合わせて自由にカスタマイズできるステイプラン
- オーナーのゲストハウスで格安で安全に滞在できる民泊及びロングステイ事業
- 地域コミュニティの中で安心してくらせるよう銀行口座開設から、医療、家事、介護等生活全般をサポート
- 障がい者の方や高齢者の方にも対応できるサポート体制
- 日比文化交流や親善の場となるような集まりの場、カフェの開設
- フィリピンの子どもたちなどへボランティアをしたい、日本の文化を伝えたいという方へのサポート
- 「語学学校卒業後も英語生活を実践するためのフィリピン滞在」及び「オーストラリアへの二か国留学」のサポート
こんな方へ
- 定年退職して南の島で夫婦でゆっくりした日を過ごしたい。あるいは自分へのご褒美としたい。
- 人生に疲れ果ててしまったのでリセットしたい。
- 日本では家に引きこもっているが異国であれば自分が変われるかもしれないと思う。
- 仕事を辞めて次のステージへのステップとして異国での生活を経験したい。
- 障がいを持っていても海外生活や、語学留学を安心して行いたい。
- 老後を日本よりむしろしがらみのない異国のコミュニティで暮らしたい。
- 海外旅行の経験もないので海外での生活は不安。
- フィリピン人と文化交流をしたい。日本の文化を伝えたい。フィリピンの文化を知りたい。
- フィリピンの子供たちにボランティアで日本語を教えたい。
地元セブへの社会貢献事業及び雇用促進
以下の事業は、フィリピン人向けに利益を考えず実施することを考えています。将来的には事業の幅を広げ、寄付等も募り、会計内容を公表し、独立会計のNPO事業にできたらとも考えています。当面は、お金をかけずにできないかなと思っています
- 地元の子供たちへの日本語教室
- 日本において看護師・介護士として働くための日本語レッスン
- 日本で働くための介護士養成所
- 運転免許証を取得したい方への無料教習
- 簡易な健康診断、健康的な食事啓発活動
- 幼児教育
- 奨学生への生活補助(スカラーシップ(奨学金制度)はあるのですが学業を維持する生活費が足りずに諦めるケースもあります。衣食住、学用品などを援助するものです。)
以下は雇用促進
- オンライン英会話教室講師
- 英語家庭教師
- 観光案内、ドライバー、通訳
- 宿泊施設のハウスキーパー
- カフェの店員
「一か月前に入院していて何言ってるの?」と言われそうですし、父のこともありますので当面は日本とフィリピンを行ったり来たりしながら、これらの夢と希望をもって、頑張っていきたいと思っています。