今月のトピック
新車納車
カーローン審査
フランチャイズは以前に入手していたのですが、コロナでロックダウンなどがあり(無収入になったりしたので)、新車購入を見送っていた1台分について、カーローンで購入しようと手続きをしていました。
しかし、コロナの影響で審査基準が厳しくなりなかなか手続きが進みません。
銀行や納税関係の証明書類だけでなく、オフィスやガラージを実地で見に来たりと、以前とは全く違う厳しさです。(ローン返済の未払いがかなり増えているとのこと)
審査がおりる
銀行などいくつか並行して申請していたのですが、結局、ディーラーのローン会社から審査がおりたとの連絡がありました。
それから、一週間もしないうちに、ディーラーから納車の連絡があり、翌日には引取りができました。
納車は以前から早かった
フィリピンでは役所手続きなどは、待たされつづけて、いっこうに前に進まないのですが、以前から、新車の納車はめちゃくちゃ早いのでした。
タクシーで使われる車両は9割方トヨタのビオスで、一定の需要があり、最初の話では納車に1から3ヶ月かかるというのですが、実際には1、2週間です。
役所と民間との違いはありますし、役所でも税金や手数料など取り立てに関してはしっかりしているということはあります。それでも、民間の販売でも納期が遅れるというようなケースはたびたびあります。
トヨタグループがどこまで流通、ディーラーと関わっているのかは分かりませんが、フィリピンでは、納期が早いということに、素直に感動を覚えてしまいます。
もっとも、今は、新車の購入も少ないでしょうから、車両も余っているのではないかと思われます。実際、納車のときのスタッフの話では、今年は、昨年以上に売上が厳しいそうです。
経済へのダメージの回復は、コロナの状況から時差が生じるでしょうから、まだまだ先になりそうです。
新車購入の決断
フィリピンは金利が高いので、これまでカーローンはあまり使ってきませんでしたが、今回は、その余裕はありませんでした。
車体価格は80万ペソ、頭金20万ペソで残りを3年ローンです。正直なところ、今の収入ベースでは毎月赤字です。最低でも今年中に以前の状態、ニューノーマルに戻ることを期待しての決断でした。
この納車の様子はユーチューブ動画で投稿したいと思っています。
ECU(エンジンコントロールユニット)が壊れる
タクシーの寿命と走行距離
最初に新車で購入した車両は2015年からのスタートで、もう7年目です。
タクシーに関しては現在、役所(LTFRB)は10年以上経過した車両の更新を認めていないので、走れるのはあと3年ほどです。
この車両は24時間システムで運行していたので、走行距離は比較的長く、もう42万キロを超えています。
それでも一昨年の維持修繕費用は約9万ペソ、昨年は7万ペソ弱と、まずまずです。(昨年はロックダウンや12時間システムへの変更があったため、その影響もあります)
ちなみに、日本のタクシーは、大手は約25万キロで系列タクシー会社や教習所に下ろし、約50万kmで廃車となるようですが、タクシーと教習車の経歴を経て自家用に落ちた昭和49年式クラウン車で約80万km走行、未だ現役で走っている例もあるそうです1)
走行距離は長くとも、毎日運行前点検などもしっかり行うなど、メンテンナンスをしっかりすれば長持ちするものです。
1)車の寿命とタクシーの走行距離(中古車のガリバーCAR-TOPICS 2005/10/08)
ECUとは
エンジンコントロールユニット(engine control unit、ECU)というのは、エンジンの運転制御を電気的な補助装置を用いて行う際、それらを総合的に制御するマイクロコントローラ(マイコン)のことをいい、「エンジンコンピュータ」とも呼ばれます。また、ECM(エンジン・コントロール・モジュール)という言い方や、DME(デジタル・モーター・エレクトロニクス)といった呼び方もあります。
セブでは、「エンジン・コンピュータボックス」という言い方をしていました。
自動車やオートバイのエンジンコントロールユニットは次のような効果があることから採用され、広く普及しています。
- エンジン性能の向上
- 燃費の向上
- 排気ガスのクリーン化
- 運転性の向上
やっかいなのは、コンピューターはすごいスピードで進化しているので、街のリペアショップでは対応できる技術を持っている技術者がいないのです。
また、繊細なコンピューターにとっては、一般に振動や熱に弱いといわれているにもかかわらず、車載(しかも灼熱のフィリピン)という環境ではありますが、めったに壊れないようで、うちも、7年目にしてはじめての故障でした。
走行距離は40万kmを超えていますから、プライベート車の場合は、故障しないうちに買い替えたりするケースが多いのではないでしょうか。
修理代ですが、最初にドライバーがみつけたショップでは、3万ペソ以上の見積もりで、これは今の2ヶ月分近くのバウンダリー収入に相当します。
今の状況ではかなり痛いので、とりあえず、こういったケースでは鉄則の「セカンドオピニオン」、「見積もり合わせ」を行ってみます。
(参考)
今さら聞きづらい…クルマにとって大切なECUってなに?(CarMe 2019/06/03)
ウィキペディア エンジンコントロールユニット
4月の状況
バウンダリー収入は引き続き厳しい状況
今年に入って続いているバウンダリーの一部未払いは、依然続いています。
マニラ首都圏は、現在MECQですが、今後GCQに戻るかどうかが注目されます。
セブ市は陽性者数もおちついており、リカーバン(酒類の店内販売)も終了し、このまま後戻りせず、フィリピン全体がニューノーマルに向かってほしいという雰囲気です。
ただ、やはり経済活動はまだまだで、ドライバーの収入にも影響しています。
主な車両の維持修繕
4月の車両維持費合計 60,043ペソ
No1 9,175ペソ
内訳 エアコンクリーニング(2,500)、コンプレッサーオイル(250)、ブレーキパッド(300)、ブレーキシュー(300)、ディスクローター(2pcs Rotor disk L/R)(3,800)(工賃750)、ほか
No2 4,525ペソ
内訳 イグニションコイル(1pc Ignition coil)(2,850)(工賃300)ほか
No3 1,275ペソ
内訳 オイル交換のみ
No4 12,245ペソ
内訳 エアコンクリーニング(2,500)、メーター修理(250)、クラッチカバー(1pc Cluch cover)(1,300)、クラッチライニング(1pc Clutch lining)(1,000)、インジェクション(1set of Injectior)(3,800)ほか
No5 9,690ペソ
内訳 ラジエター(Labor pull out/in radiator fan and replaace surplus)(1,800)、ブレーキローター(ディスクローター)(2pcs Rotor disk L/R)(3,800)、ブレーキパッド(1set Break pad)(650)、ブレーキライニング(750)ほか
No6 4,775ペソ
内訳 バッテリー(New battery)(3,500)ほか
No7 6,724ペソ
内訳 エアコンクリーニング(Aircon cleaning)(2,500)、A/.C Blowor motor repair(1,000)、ほか
No8 5,325ペソ
内訳 クラッチ(1pc Clutch lining(AISIN))(1,350)、クラッチ(1 Clutch pressure)(1,300)、ベアリング(1 Release bearing)(650)、ブレーキパッド(Break pad)など(750)
No9 2,985ペソ
内訳 1set Break pad(650)、2 Carb cleaner(240)、1Break fluid(70)、ブレーキパッド(Break pad)など(750)
No10 1,275ペソ
内訳 オイル交換のみ
No11 11,224ペソ
内訳 Plastic matting(160)、Frame(150)、1 set Break pad(950)、2pcs Rotor disk (Break front)(3,200)、ブレーキパッド(Break pad)など(700)、Airconcleaning(2,500)、Oil of conpressor(250)、repair A/C blower moter brush(750)
その他、は各1,275ペソ(オイル交換のみ)、エアコンクリーニングは明細はクリーニングとなっていますが、冷気が出なくなってからの依頼で、ガスの補充も含まれています。
《内訳共通》
オイル交換 10台の合計12,750ペソ オイル(カストロール)・フィルター(1台975)、(工賃1台300)
オイル交換はだいたい月一回、全車両同日に行います。オイルとオイルフィルターは自分で購入して交換作業をやってもらいます。うちの場合は、それに合わせて事前にドライバーに気になる点を申し出てもらい、点検してもらうようにしており、定期点検を兼ねています。
フィリピンでは修理にあたっては、部品を持ち込んで修理を依頼することもよくあります。
主な手続き費用
合計 33,150ペソ
ブックレット更新 2台(各500)
強制保険(SCCI insurance) 2台(各3,850)、CPC conformation、SOP inspection(、researing、LTOregistrationなど
おわりに
日本は、いよいよオリンピックまで2ヶ月を切りましたが、いまだ、はっきりしない状況ですね。
本来なら、日本開催の2ヶ月前ともなれば、テレビなどでは、メダル候補の特集や日本でのキャンプでの情報などで連日盛り上がっていくところだと思うのですが…どうなのでしょう?
五輪関係のニュース
オリンピック関連のニュースで聞こえてくるのは「選手ファースト」とは程遠い、利権まみれの話題がおおく、そもそも招致の段階からです1)2)
IOC関係者3)、政治家4)、大手企業、電通5)6)、そして、それらを追求すべき大手マスメディア7)8)はみなスポンサーと、IOCを中心に政治、経済、マスメディアすべてがグル(いや、一致団結、ワンチーム)なのですね。最強です。誰を信じていいのか分かりません。
「いだてん〜東京オリムピック噺〜」で描かれたオリンピック理念と情熱
思えば、2020年の年末に、入院中に、だいぶ回復してきて休憩室でNHKの「いだてん〜東京オリムピック噺〜」をみて(その後、オンデマンドで全部見ました)、低視聴率でしたが、とても楽しめた作品でした。
金栗四三の「54年8か月6日5時間32分20秒3をかけたオリンピックマラソンの人生」9)も良かったですが、 田畑政治という、おそらく大河ドラマ史上もっとも無名の人物を主人公に据えて(東京オリンピックなら、大松監督の東洋の魔女(バレーボール)ではなく)、オリンピックの開催に向けた運営をメインとした後半のストーリーは個人的には好きでした。
このドラマでも、当初は反対も多く、波乱万丈、紆余曲折のうえの開催が描かれていますが、最終的に国民の多くが「やってよかった」といえるオリンピックになったのは、嘉納治五郎の意思を受け継いだ、オリンピックに寄せる信念と思いを持った人々によるものによる、と描かれています。
ピエール・ド・クーベルタン男爵や嘉納治五郎は、今のオリンピックをどう思っているのでしょう。
個人的には、「一度、IOCは解体して、収益は完全にアスリートやスポーツの普及に還元される、新しい組織を作り直すくらいでも」、と思ってしまいますが、組織というのはIOCに限らず、「大きくなればなるほど問題点も大きくなっていくもの」、かといって「簡単にはスクラップできない」ものです。
役員が300万円の宿に泊まるなら3)(記事のとおりなら)、世界には、スポーツをする道具も満足に揃えられない国がたくさんあります。そっちにまわしてあげたらいいのに。
1)【五輪招致疑惑】究明へ再調査が必要だ(高知新聞 2020/09/24) ←リンク切れ
2)東京五輪招致汚職容疑、JOC竹田会長を訴追手続き 仏当(BBC NEWS 2019/01/11)
3)IOC幹部の特権 1泊300万円の宿に4万円で宿泊、差額は組織委が負担(NEWSポストセブン 2021/05/22)
4)「無報酬」と胸張った森喜朗氏 五輪納入業者などから年6000万円献金(NEWSポストセブン 2021/02/15)
5)日本最大のフィクサー企業、電通の研究(中)東京五輪招致を仕切った黒幕は電通の高橋治之元専務だ!(Net IB News 2020/07/01)
6) 「このやり方を繰り返す怖さ」五輪開会式前責任者・MIKIKO氏が電通幹部に送った“悲痛メール”(文春オンライン 2021/04/01)←リンク切れ
7)日本メディアが五輪中止を言えない理由――新聞社の本社に行けばよく分かる(YahooNews 高橋浩祐 2021/05/25)
8) 東京オリンピック開催問題に、なぜ日本メディアは沈黙を続けるのか(YahooNews 森田浩之 2021/05/25)
9) 外国人「日本人によるマラソン世界最長記録がすばらしいエピソードだった」…海外の反応(exciteニュース 2014/02/21)←リンク切れ
エール
以前、通常でも大変なオリンピック・パラリンピックの準備について、都や区はそれでなくとも全庁をあげて一年以上コロナ対策で大変なのに、というお話をしました。
都から五輪組織委へは1,100人出向しているとのこと。1)そして五輪組織委に勤務している弁護士が「にみんな死ぬほどサービス残業してる。23時過ぎても秒でメールの返信が来る」とサービス残業の内部告発がツイートされ大問題となっているそうです。2)
記事中にもあるように、電通の過労死事件が思い起こされます。
まあ、サービス残業かどうかはともかく、これだけ開催時期に近づいたら、半端ない残業量で、それを公にしたら、それはそれで問題になる(過労死レベルを超えている)という状況は想像できます。
都では保健所を始め、都や区の業務も一年間てんてこ舞いでしょう。給付金も東京ではだいぶ遅れているようです3)し、ワクチン接種もこれから大変です。
そちらからしたらオリンピックに割いている人員をまわしてほしい、組織委の方では、人手が足りない、もっとほしいという状態かもしれません。
私は何もできませんが、遠いフィリピンの地から故郷日本と東京を応援しています。
コロナに聴く曲
このところ、ご無沙汰でしたが「コロナ禍に聴く曲」は、サザンオールスターの曲です。(皆さんご存知の曲とは思いますが)
フィリピンでもサザンの曲は、カラオケやラジオで「真夏の果実」や「いとしのエリー」などを耳にします。時代を超えた名曲、バンドですね。
「希望の轍」は1990年、「東京VICTORY」は2015年、最後の「みんなのうた」は1989年リリース。どれも元気になる曲です。
いつか、早く、こんな日に戻って欲しい。
(参照)
1)【都政を考える 検証・五輪と都庁】 五輪組織委、都職員が1100人も出向(News Socra 2020/12/11)←リンク切れ
2)「五輪組織委」で「サービス残業」が横行? 弁護士の“内部告発”ツイートが大炎上(デイリー新潮 2021/05/25)
3)時短協力金、一部で支給遅れ 「対応がひど過ぎる」飲食店が悲鳴(毎日新聞 2021/04/11)