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今日はIT初心者でもできる海外からの日本国内NETFLIX接続についてです。
海外からアクセスについて
以前もお話ししましたが無料動画配信サービスのNETFLIXの一か月お試しを申し込みました。しかしフィリピンのETFLIXは日本とは異なるコンテンツとなります。洋画は日本とさほど変わらない作品が用意されているのですが、邦画や日本のテレビ番組は数も少なく観たいと思うようなものはほとんどありませんでした。しかし料金は日本とほとんど変わりません。
また、字幕は英語や、あってもスパニッシュや中国語のみで日本語はないため、日本語字幕で内容を理解してから英語で観て勉強している私としては厳しいものがあります。
これは日本で提供されるコンテンツは海外では視聴できないように制限をかけているためです。例えばヤフーニュースなどの動画でも日本国外では視聴できませんというメッセージがでて視聴できないケースもあります。日本国内か海外かはIPアドレスで識別しています。
これを視聴することができる方法があります。VPN(Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク))というものを経由することにより、私が日本国内からアクセスしていると認識されるため制限がかからずにアクセスすることができるのです。
現代では学校や職場など閉鎖的な環境でネットワークを構築する場合でも外のインターネットと全く遮断することは考えられません。学校や職場内をグループとしてセキュリティーを確保したうえでインターネットに繋ぐわけです。
本来はフィリピンからアクセスしていると認識される私のパソコンですが日本国内の筑波大学のネットワーク内にいるように認識されるので日本国内で利用しているのと同じ環境になる訳です。
これはインターネットを検閲しているような国で海外の情報を得ることに有効です。
閲覧制限というと中国や北朝鮮などを思い浮かべますが、ウィキペディアによると「国家保安法の規定に基き、韓国政府は親北(北朝鮮)のサイトとみなしたサイトを韓国国内からアクセスできないようにしている。」ため「日本にサーバを置くサイトが多い。」とのことです。日本から親北朝鮮の情報が発信されているのですね。
少し前に映画の「ちびまる子ちゃん」のキャッチコピー「友達に国境はな~い!」にクレームをつけた国会議員の話が話題になりましたが、一見、国境のないようなインターネットですが現実はまだ難しい問題が存在しているようです。
日本のNETFLIXをフィリピンでる方法
今回は、いくつかのサイトで紹介されている筑波大学サービスを試しました。のサーバーはボランティアで運営されているとのことで無料ですし手順は簡単です。私が調べた限りでは情報が悪用されるなどのリスクは無いようですが、あくまで自己責任で行ってください。
まず筑波大学のサイト「VPN Gate 公開VPN中継サーバー」を開きます。画面を下の方にスクロールすると表が出てきます。この表はボランティアで提供されているVPN中継サーバーです。
VPNとは「Virtual Private Network」の頭文字で「仮想プレイべートネットワーク」です。複数のコンピューターを家庭会社や学校などで共有する場合は「LAN(Local Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク))と」を無線あるいは有線で構築します。会社ですと、これで他人のパソコンとデータを共有できたり同じシステムを利用したできます。例えば社外から社内LANにアクセスすることもできます。私が働いていたころの役所ではセキュリティの関係で内部からインターネットにアクセスはできますが外部から役所内の庁内LANにアクセスすることはできませんでした。
日本のほかにもアメリカ、フランス、韓国、ベトナム、タイなどいろいろな国のサーバーがあり、どれかを選びます。スコア(品質)順に並んでいるので良く分からなければ上位のサイトを選ぶとよいと思います。
項目にSSL-VPNとかMS-SSTP とか書いてありあますがどれをクリックしたらよいでしょうか。この違いはプロトコルというものです。
VPN Gate に接続することができる VPN プロトコルには何がありますか?
SoftEther VPN プロトコル (SSL-VPN)、L2TP/IPsec、OpenVPN および MS-SSTP があります。詳しくはこちらをご覧ください。windowsの場合は、「SoftEther VPN プロトコル (SSL-VPN)」が推奨されています。
筑波大学 VPN サービスへの接続方法 (Windows)
まず、筑波大学VANサービスサイトの「SoftEther VPN (SSL-VPN) を用いた VPN Gate への接続方法」にアクセスします。こちらから
あとは書かれた手順に沿って進みます。
1. VPN Gate Client プラグイン付き SoftEther VPN Client のインストール (最初の 1 回のみ)
インストールされたらデスクトップにアイコンが表示されますのでクリックします。
2. VPN Gate Client プラグインの起動と VPN Gate サーバーへの接続
デスクトップに作成された SoftEther VPN Client のアイコンをクリックし、VPN クライアント接続マネージャを起動します。
あとは手順に沿って進めれば簡単に接続できます。
使ってみた感想
使い始めて1週間位ですがNETFKIXとdTVを視聴しています。
早速、NETFLIXでは「深夜食堂」、dTVでは「ダビンチコード」などを視聴しました。
NETFILIXはフィリピン版とくらべて画像は荒くなる感じがして、映画の途中で止まることもありますが無料ということを考えれば個人的には十分かと思っています。
なお、この接続はパソコンの電源を切ってしまうとリセットされるので毎回接続作業を行う必要があります。
NETFILIXは日本版に新たに登録する必要はなく、フィリピンで料金を払えばこのように日本版の切り替えて使えます。つまり、一時帰国などした場合は日本で観れる訳です。ダウンロードもできるので飛行機や電車の移動中でネット環境がない場合も観ることができます。という訳で私はNETFILIXを継続利用することにしました。
なお、VPNは有料で民間企業が提供するものもあるようですので、そちらは安定しているのではないでしょうか。
追記(2021.05.13)
私自身は、その後、有料の「インターリンク」のVPNを利用していたのですが、ネットフリックスに関しては、VPN経由のアクセスのブロックを強化しているようです。
このため、この投稿で紹介した方法では閲覧できない可能性があります。
同様の理由で「インターリンク」のVPNも「セカイVPN」のようにひとつのIPアドレスが共有されているプランの場合はアクセスできない可能性があります。
私の場合は、「マイIP」という個人に割りあてられるプランで、こちらは問題ありませんでした。