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2025年フィリピンの祝祭日・休日(2024年との変更点等)

Photo by Peter Rawlings on Unsplash

マラカニアン(大統領官邸)は、2025年のフィリピンの通常休日と特別休業日のリストを発表しました。
フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は、10月30日(水)にルーカス・ベルサミン官房長官の署名を得た「大統領府宣言第727号(Proclamation No. 727, s. 2024)」を公布し、10月31日(木)に公表されました。
また同日に7月27日を特別休業日とする「大統領府宣言第729号(Proclamation No. 729, s. 2024)」も公布されました。

目次

変更点等

エドゥサ革命の日は「特別労働日」とされました
2月25日火曜日の「EDSA People Power Revolution Anniversary(エドゥサ革命の日)」は、特別労働日と宣言されました。
この日は、マルコス大統領の父である故フェルディナンド・マルコス・シニア大統領の数十年にわたる統治を終わらせた出来事の記念です。2023年まで特別休業日でしたが、2024年は日曜日に当たるとして祝日リストに掲載されませんでした。
※「特別労働日」については「祝日等の種類」を参照のこと

イスラム教の祝日の日付は未定で後日公布されます
「Eid’ul Fitr(イスラム教断食明け大祭:イード・アル=フィトル)」と「Eidul Adha(イスラム教犠牲祭:イード・アル=アドハー)」を遵守するための国民の祝日の宣言は、イスラム暦(ヒジュラ)または太陰暦に従ってイスラム教の祝日の日付が決定された後に公布されます。
「フィリピンイスラム教徒に関する国家委員会」が、適切な時期に大統領府に勧告します。

→追記
 3月20日、マルコス大統領は、イスラム教の断食明け祭(イード・アル・フィトル)を祝うため、4月1日(火)を全国的な休日とすることを宣言しました。
【領事班からのお知らせ】当館休館日の変更について」(在フィリピン日本大使館 2025/07/03/21)

「諸聖人の日イブ」が新たに追加特別休業日とされました
2024年は11月1日の「諸聖人の日」が金曜日で、翌日の11月2日(土)を追加特別休業日としましたが、2025年は11月2日が日曜日であることから、10月30日(金)がイブとして設定され、3連休となります。
なお、11月2日は、フィリピンでは「死者の日(All Souls’ Day )」として、お墓参りが行われる日です。

イグレシア・ニ・クリスト創立記念日」が新たに特別休業日とされました
フェルディナンド・R・マルコス・ジュニア大統領は、2025年7月27日のIglesia ni Cristo(INC)創立記念日を全国の特別休業日と宣言する布告第729号を発布しました。
この宣言は、イグレシア・ニ・クリスト教会の会員にこの行事に参加する十分な機会を与えるために発布されました。

「イグレシア・ニ・クリスト教会」は1913 年にフィリピン人のフェリクス・イサグン・マナロによってマニラで創始されたキリスト教の教派です。
公式ホームページによれば、166の国と地域で展開しています。
国民の9割がキリスト教徒でそのうちの9割がカトリックと言われるフィリピンにおいて、2020年の国勢調査によると、INCの信者は280万人で、ローマカトリック教会とイスラム教に次いで3位となっています。
教義としては、キリスト教の主要教派であるカトリックやプロテスタント諸派と異なり、「三位一体説」(※)の立場を取っていない点が特徴といえます。

政治的にも影響力があり、保守的な政治家を支持しています。
2009年にアロヨ大統領は7月27日を「イグレシア・ニ・クリスト・デー」として特別な国民の祝日と宣言しました。「創立100周年」の2014年7月27日は「イグレシア・ニ・クリスト創立100周年を記念する特別休日」と宣言されています。

創始者フェリックス・Y・マナロの孫で現在の指導者であるエドゥアルドVマナロは、ドゥテルテ大統領時代の2018年から2019年及び現政権のマルコス大統領のもと(2023年9月2日から2024年9月1日の任期)で「Special Envoy for Overseas Filipino Concerns(海外フィリピン問題担当特使)」の任命を受けています。

<参考サイト>
Iglesia ni Cristo」(Wikipedia)
Eduardo V. Manalo」(Wikipedia)
公式ホームページ

(※)「三位一体説」「キリスト教の根本教理の一つで,父なる神,イエス・キリストとして世に現れた子なる神,聖霊である神が三つの位格(persona)と一つの実体(substantia)において存在するという説」(コトバンク)

2024年は祝日等だったが今年のリストにない日は以下のとおり
2月10日 2月9日(金)の旧正月(特別休業日)に加え2月10日(土)が柄特別休業日として追加されましたが、2025年は1日のみとなっています。

11月2日 上記「諸聖人の日イブ」の説明のとおり、2024年は11月2日が「追加特別休業日として指定されましたが、2025年は日曜日にあたることから祝日等の指定はされていません。

大統領府宣言第727号(Proclamation No. 727, s. 2024)
LIST: Philippine holidays for 2025(リスト:2025年のフィリピンの祝日)」(Rappler 2024/10/31)
LIST: 2025 Regular holidays and special non-working days(一覧:2025年 定休日・特別休業日)」(philstar 2024/10/31)
PBBM declares July 27, 2025 as special non-working day(PBBMは2025年7月27日を特別休業日と宣言)」(PRESIDENTIAL COMMUNICATIONS OFFICE 2024/10/31)

大統領府宣言第729号(Proclamation No. 729, s. 2024)
PBBM declares July 27, 2025 as special non-working day」(PRESIDENTIAL COMMUNICATIONS OFFICE 2024/10/31)

一覧表

祝日等の種類
<表A>
祝日:Regular Holidays 
特別休業日:Special (Non-Working) Days 
追加特別休業日:Additional Special (Non-Working) Days
<表B>
特別労働日(※):Special working day

※2025年に新設された。2021年にコロナ禍において、ノーワーク・ノーペイにより、労働者の給料が減ることを避けるために、祝日の意味を残しながら労働日とした「Special working holiday」と同様に特別労働日は職場や学校は休業にはならない

<表A>

日付(2025年)曜日祝祭日名称
(日本語)
祝祭日名称
(現地語)
1月1日新年New Year’s Day 祝日
1月29日中国旧正月Chinese New Year追加特別休業日
4月9日勇者の日Araw ng Kagitingan祝日
4月1日イスラム教断食明け大祭Eid'l Fitr祝日
4月17日聖木曜日Maundy Thursday祝日
4月18日聖金曜日Good Friday祝日
4月19日聖土曜日(ブラックサタデー)Black Saturday追加特別休業日
5月1日メーデーLabor Day祝日
6月12日独立記念日independence Day 祝日
未定(2024年は6月17日)イスラム教犠牲祭Eidul Adha祝日
7月27日イグレシア ニ クリスト創立記念日Founding anniversary of Iglesia ni Cristo特別休業日
8月21日ニノイアキノ記念日Ninoy Aquino Day特別休業日
8月25日英雄の日National Heroes Day祝日
10月31日諸聖人の日イブAll Saints’ Day Eve追加特別休業日
11月1日諸聖人の日All Saints’ Day 特別休業日
11月30日ボニファシオ記念日Bonifacio Day祝日
12月8日無原罪の聖マリアの祝日Feast of the Immaculate Conception of Mary特別休業日
12月24日クリスマス・イブChristmas Eve追加特別休業日
12月25日クリスマスChristmas Day祝日
12月30日リサール記念日Rizal Day祝日
12月31日年末特別休日Last Day of the Year特別休業日

<表B>

日付(2025年)曜日祝祭日名称
(日本語)
祝祭日名称
(現地語)
2月25日エドゥサ革命の日EDSA People Power Revolution Anniversary特別労働日

注意点

フィリピンでは、直突然(数日前)、特別休業日がアナウンスされる場合があります。役所や銀行は閉まってしまうので注意が必要です。

ホーリーウィークのモールの営業

ホーリーウィーク
ホーリーウィークについてはこちらを御覧ください。

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ホーリーウィークの聖木曜、聖金曜日は例年SM、アヤラなどのモールは休業日となっています。モール以外も多くの店が休みとなるのでご注意ください。

ただし、2024年はスーパーマーケットについては、SMモールのSMスーパーは木曜、金曜とも営業し、アヤラセンターモールのメトロスーパーは木曜日は休業ですが金曜日は営業しました(営業時間は短縮)。

クリスマス、年末年始(モールの営業など)

注意点
メトロセブなど都市部では12月に入ってクリスマスをピークに、年明けまで、普段の渋滞がさらにひどくなります。それに加え、道路工事や事故、雨などの影響があると大変な状態になります。

観光などでいらっしゃる場合は、特に帰りのフライトなど、十分時間に余裕を持ったスケジュールを立てることをお勧めします。

また、このシーズンは犯罪も多く発生するので、スリや置き引き、スキミングなど十分にご注意ください。偽札も出回るのでおつりを受け取る際は確認してください(知らずに使ってしまうと面倒なことになるかもしれません)。

年末年始の防犯などについてはこちらを御覧ください。

  https://cebu-yk.com/security/

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モールの営業時間
フィリピンでは、年末年始も多くのモールやショッピングセンターは営業時間の短縮等はありますが、営業は行っています。

アヤラセントラルモール(2024‐2025)

詳しくは、各モールのフェイスブックで案内されるのでご確認ください。

SM City Cebu https://www.facebook.com/smcitycebuofficial/
Ayala Center Cebu https://www.facebook.com/AyalaCenterCebuMall
Ayala Malls Central Bloc https://www.facebook.com/AyalaMallsCentralBloc

セブ関連の祝日等

セブ州設立記念日(Cebu Province’s Foundation Day)

毎年2月24日は「Cebu City Charter Day(セブ市設立記念日)」で、この日はセブ市の「特別休業日(special non-working holiday)」と宣言されています。

根拠

February 24, 2025 is special non-working holiday in Cebu City(2025年2月24日はセブ市で特別休日となります)」(GMA Regional TV 2025.2.19)

セブ州設立記念日(Cebu Province’s Foundation Day)

毎年8月6日は「Cebu Province’s Foundation Day(セブ州設立記念日)」で、この日はセブ州の「特別休業日(a special nonworking public holiday)と宣言されています。

根拠
AN ACT DECLARING AUGUST SIX OF EVERY YEAR A SPECIAL NONWORKING PUBLIC HOLIDAY IN THE PROVINCE OF CEBU(セブ州において毎年8月6日を特別休業日とする法律)」(REPUBLIC ACT NO. 7698, April 29, 1994:共和国法第7698号、1994年4月29日)

オスメニヤの日(Sergio Osmena Sr Day)

毎年9月9日は「Sergio Osmena Sr Day(オスメニヤの日)でセブ州は「特別休業日」、その他の地域は「ワーキングホリデー(※)」となります。

【総領事館からのお知らせ】当館休館日(2024年9月9日(月))のお知らせ」(外務省海外安全ホームページ)

Republic Act No. 6953 declares September 9 of every year as a special non-working public holiday in the Province of Cebu and a special working public holiday in the rest of the country, in honor of the late President Osmeña.(共和国法第6953号は、故オスメニャ大統領に敬意を表し、毎年9月9日をセブ州では特別休業日、その他の地域では特別ワーキングホリデー(※)と定めています。)「145th Birth Anniversary of Pres. Sergio Osmeña, Sr.」(NATIONAL LIBRARY OF THE PHILIPPINES )

(※)ワーキングホリデーは政府によって定められた祝日で、従業員と雇用主がその行事に関連した活動に参加することが奨励されます、給与計算で通常の労働日と同様に扱われるため、雇用形態によっては「ノーワークノーペイ」が適用されるとともに、追加給与や割増賃金は発生しません。

シヌログ(セブ)

Cebu: Kagamhanan sa siyudad sa Sugbo mogahin og P105 milyon para sa Sinulog 2025」(Radio Philippines Network)

シヌログは今から460年以上前、ポルトガル人の探検家フェルディナンド・マゼラン一行によってキリスト教がもたらされたセブ島で、希望と幸福への祈りの一環として始められたフィリピンで最も有名なフィエスタ(お祭り)の一つです。サントニーニョ(幼きイエス)の像を抱えたダンサーたちが、軽快なドラムに合わせて「Pit Senor! Viva Sto. Nino!(お力を、セニョール!サント・ニーニョ、万歳!)」と叫びながら繰り広げるストリートダンスが見どころです。

パレードは例年第三日曜日に行われます(2025年は1月19日)。

パレードなどが行われるメイン会場が、2023年から従来のセブ市中心地からSRP(サウス・ロード・プロパーティーズ)に移りました。
以前と比べるとセブ市の旧市街地の交通規制による交通渋滞や混乱は多少緩和されているもの、セブ市を中心としてかなり混雑します。
また、以前、テロ対策として、パレードなどが行われる土日に音声通話を含むモバイルネットワークが日中遮断されたこともあるので、アナウンスにご注意ください。

※2025年のパレードは再び市街地に変更されることも検討されているようです(2024年12月16日現在)。最新情報にご注意ください

バレンタインデー

日本では2月14日の「バレンタインデー」の認知度は、「バブル期世代」の82.4%に対して、「Z世代」が61.2%と、年代が下がっていくにつれてその認知度は下がる傾向だそうです。

バレンタインデーはもともとは、古代ローマの神々である、結婚の女神ユノや豊穣の神マイアを崇拝する祭りでした。2月14日はユノの祝日であり、毎年、翌2月15日から豊穣・繁栄を祈願するルペルカーリア祭が行われました。

ローマにおいて広まった、キリスト教にとっては異教の神々の祭りでした。

しかし西暦5世紀、性的な乱れを助長するルペルカーリア祭が若者の風紀を乱していることを憂慮した当時のローマ教皇ゲラシウス1世により、ルペルカーリア祭は廃止されました。

このときに、ルペルカーリア祭の代わりとして、、3世紀にローマ皇帝によって、ローマ軍を強くするために、兵士の結婚が禁止されました。

当時、迫害下で伝道活動をしていたキリスト教の聖職者である聖ウァレンティヌスが密かに、兵士の結婚を司い、その罪で、ルペルカーリア祭前日の2月14日に処刑されたという伝説を基にして、バレンタインデーが創設されました。

このため、男女を結びつけるという特色を色濃く残しつつ異教徒にも受け入れられる形のキリスト教的な行事を創設した。これにより、異教徒の改宗をも目論んだものと考えられています。

このように、異教徒の祭りを形を変えて残すという手法は、キリスト教化に有効的であり、イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスが12月25日とされたのも、古代ローマの冬至の祭礼や、ミトラ教の「光の祭り」が関係していると言われています。

カトリック教会では第2バチカン公会議(1962年-1965年)後に、典礼改革で、史実の上で実在が明らかでない聖人たちが典礼暦から整理された際に、2月14日のウァレンティヌスの記念日が取り除かれたため、公的な宗教儀式は行なわれていません。

フィリピンでは、公的な宗教的な意味合いはなく、休日でもありませんが、社会慣習として、恋人同士でプレゼントを贈るなど、祝われています。

女性から告白したり、チョコレートをプレゼントしたり、翌月のホワイトデーなどは、日本独自の慣習様式となっています。

賃金

割増賃金
※「祝日(The regular holidays)」と「特別休業日Special(non-working)days」では給料の割増率が異なります。

賃金に関しては下記のDOLE(労働雇用省)の通知等を参考のこと。

<参考ウェブサイト>
「DOLE releases October, November holiday pay rules(DOLE、10月と11月の休日給与規定を発表)」(Philippines Information Agency 2023/12/17)
DOLE to employers: Observe proper holiday pay rules amid pandemic(DOLE から雇用主へ: パンデミック下では適切な休日給与規則を遵守してください)」(DOLE 2021/10/28)
フィリピン投資制度 外国人就業規則・在留許可、現地人の雇用『現地人の雇用詳細』」(ジェトロ2022.11.1)
フィリピンの労働法に関する基礎知識」(オフショアマネジメント 2022/12/10更新2022/12/18)
フィリピン労働法(基礎編):フィリピンの労働時間と割増賃金は?」(フィリピンコンサルティングファーム 2019/07/17)
【経営者必見!】休日・祝日時の割増賃金について。計算方法は?」(東京コンサルティンググループ 2020.3.26)

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