今回のブログは2020年7月28日に投稿(※1)したもので、本文の「鬱(うつ)とフィリピン・セブ暮らし」については、2023年4月の新規投稿(※2)に加筆修正の上、移動しましたので、そちらもご覧いただけたら幸いです。どうぞよろしくお願い致します、
(※1)旧タイトル「鬱(うつ)とフィリピン・セブ暮らし」
(※2)「46歳うつ状態で公務員早期退職そして英語留学を決めるまで(フィリピン セブ暮らし1)」
セブ市は依然として「MGCQ」
日本では、緊急事態宣言が解除されたにもかかわらず、再び感染者が増えているとのこと。今後は「Withコロナ」の暮らしを模索する日々が続きそうです。
フィリピンは欧米諸国に比べれば感染者や死亡者数は少ないものの、東アジアでは高い数字といえます。日本と比べるとはるかに財政基盤や医療体制の弱く、経済面において深刻な状況となっています。
セブ市は依然として「MGCQ」でタクシーやジプニーなどの交通機関はストップしたまま、許可書による外出制限も継続したままで、ロックダウン状態が続いています。
現時点では「MGCQは」7月31日までとなっており、8月からGCQに戻れかどうか気になります。
私も4ヶ月も一歩も家の外に出ない生活というのは初めての経験です。
現在は大家族の中で暮らしており、姪っ子や甥っ子の遊びの相手をしていると気が紛れるのですが、セブでアパート住まいを始めた頃のように一人暮らしをしていたなら、かなり「精神的に参っていた」と思います。
今、私がこのセブにいるのは公務員を辞めたからですが、辞めた理由はひとつではなく、また明確にこれだとはいえません。
ただ、その頃を思い返せば、睡眠の問題や気分の落ち込みなどがあり、少なくとも「うつ状態」だったことは確かです。
「コロナうつ」という言葉も普通に使われるようになってきました。今回は私自身と「うつ」との関わりを少し振り返ってみます。
「うつ病」とは
厚生労働省のホームページに「みんなのメンタルヘルス総合サイト」というサイトがあります。
うつ病に関するページはこちらです。
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=9D2BdBaF8nGgVLbL
うつ病とは
- 一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状が現れる。
- 眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの身体症状が現れる。
- うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に、脳がうまく働かなくなっている状態。
- うつ病になると、ものの見方や考え方が否定的になる。
- うつ病かなと思ったら、自己判断をせずに、心療内科、精神科のクリニックなど早めに専門家に相談し、しっかりと休養をとることが大切。
原因による分類
原因からの分類では、脳や体の病気、薬剤などが原因となっている「身体因性うつ病」、典型的なうつ病である「内因性うつ病」、性格や環境がうつ状態に強く関係している「心因性うつ病」などに分類される。
うつ状態でみられる症状
1) 自分で感じる症状 憂うつ、気分が重い、気分が沈む、悲しい、不安である、 イライラする、元気がない、集中力がない、好きなこともやりたくない、 細かいことが気になる、悪いことをしたように感じて自分を責める、 物事を悪い方へ考える、死にたくなる、眠れない |
2) 周囲から見てわかる症状 表情が暗い、涙もろい、反応が遅い、落ち着かない、飲酒量が増える |
3) 体に出る症状 食欲がない、体がだるい、疲れやすい、性欲がない、頭痛、肩こり、 動悸、胃の不快感、便秘がち、めまい、口が渇く |
うつの治療
- 主に使われる治療薬は抗うつ薬です。抗うつ薬は、継続して服用する必要があり、服用を開始してもすぐに効果が現れません。主治医の指示に従い、自分の判断で薬の量を増やしたり減らしたり中断したりせず、焦らずに服薬を継続してください。
- うつ病の治療を考える前に、まず、心身の休養がしっかりとれるように環境を整えることが大事で。
- 精神療法には、支持的精神療法と呼ばれる基本的な治療法に加えて、認知行動療法や対人関係療法などのより専門的な治療法がある。
- その他のうつ病の専門的治療法として、高照度光療法、修正型電気けいれん療法、経頭蓋磁気刺激法などが用いられる場合もある
- 日本うつ病学会の「治療ガイドライン」も公開されている。
(日本うつ病学会「治療ガイドライン」URL) https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/kibun.html
うつ病治療の最前線
「米FDAが『うつ病』に“1週間で効く”即効性の飲み薬を初承認」(BAZAAR 2022/08/30)
「うつ病に新たな治療法:鳥取大病院 磁気で脳神経細胞刺激」(読売新聞 2023/02/09)←リンク切れ
「rTMS治療」(鳥取大学医学部)
「脳インプラントで「うつ病」を治療するイスラエル企業の挑戦」(Forbes 2023/01/14)
「VRで支援するうつ病治療の臨床研究、2025年以降に最終治験へ」(日経XTECH 2022/12/16)
「治療抵抗性うつ病の症状を改善させる新しい治療法『rTMS』で脳活動が変化する様子を解明!」(九州大学 2022/01/05)
「高齢の難治性うつ病に有望な新規磁気刺激法」(Medical Tribune 時事 2022/10/27)
本文(鬱(うつ)とフィリピン・セブ暮らし)
冒頭でご説明した通り、新しい投稿に移行しましたのでこちらをご覧ください
「「46歳うつ状態で公務員早期退職そして英語留学を決めるまで(フィリピン セブ暮らし1)」
コロナうつと今の生活
新型コロナが人の心に及ぼす悪影響について「アメリカでは精神的苦痛を感じる人の割合が45%に上る」とのデータがあるほど、世界的問題となっており、国連は5月に各国に対策強化を要請しているとのことで、日本でも大規模な調査が行われます。
「コロナうつで初の実態調査 厚労省 1万人規模」(日本経済新聞)
ロックダウンや自粛期間では、「孤立や不安」などが大きなストレス要因となっています。今後は感染症対策か経済かという選択が問題となってきますが、経済的な不安もうつの原因になるでしょう。
私の場合、無収入状態が続いていますが、もともと質素な暮らしですから、食べてさえいければ十分です。
ドライバーたちが気がかりで、業務連絡の必要もあるので、カミさんがフェイスブックのグループチャットをつくり(ビサヤ語なので私は分かりませんが)連絡を蜜にしているのですが、いまの所、皆何とかやっているようです。
(全然関係ないファニーな動画なども投稿されています。業務用という認識ではないですね。)
ロックダウン状態に入った頃は「宵越しの銭は持たない」つまり、貯蓄している人が少ないフィリピンでこれだけ多くの失業者が出たら、1ヶ月後には強盗などが多発し、暴動も起きるのではないかと思ったものですが、今のところはそのような心配した最悪の事態にはなっていません。
近所からは、以前と変わらず音楽やカラオケが聞こえてきます。コミュニティ内は普段どおりの毎日です。ただ、ダウンタウンの方の状況はどうなのだろうと気になります。
今後のこと(再スタートの場所)
今年はタクシー事業を安定させ新しい事業に取り組もうと考えていたのですが新型コロナの影響で足止め状態です。
もともと考えていたのは、日本人の生き方や暮らし方が多様化する中で、半(プチ)移住をしてみることのできる場をつくれればというものでした。
私自身の経験で言えば日本での生活をリセットし(したくてしたわけではないのですが)、新たなスタートを切るうえでセブの環境は適したものでした。
いい事も悪い事もありましたが、私にとっては日本でのストレスなのか何なのか分かりませんが、付き物が落ちたような気もします。
今回のコロナで医療機関の脆弱さなどのリスクも浮き彫りになりましたが、冬の寒さで凍えることもありませんし、食べ物は一年中豊富にあります。
タイトルで「うつとフィリピン・セブ暮らし」としているにもかかわらず、肝心の部分の話があまりありませんでした。次回は「うつ状態で日本を飛び出した私がセブでの生活を始めてで思ったこと」をお話したいと思います。
新型コロナの影響により、観光ビザでの渡航がどうなるかは全く目処が立ちませんから、まだまだ先のこととなるとは思いますが、再び日本から多くの方がフィリピンを訪れ、日々の疲れやストレスを拭い去ってリフレッシュしてもらえる日が来ることを、心から願っています。