長年勤めた公務員を46歳で早期退職し、2014年に初めてフィリピン セブの地に足を踏み入れてから、早いもので、今年で丸9年になろうとしています。
そこで、今まで投稿した、この9年間の振り返りを、まとめて再投稿していきたいと思います。
今回のブログは2018年12月22日の投稿(※1)の本文をまとめ、加筆修正したものです。
(※1)(現タイトル「『昨日は大雨』『役所にクリスマスプレゼント』」:旧タイトル「セブ空港到着!そして新生活がスタート(セブでの5年間を振り返る2)」
フィリピン留学でセブを選んだ理由
前回の投稿でお話したように、セブに決めた理由は、「単にリゾート地なので治安も良さそうかな」、といった程度(ビーチやマリンスポーツに関心は無く・・・)の、「何となくイメージがいい」という安易なものでした。
前提
まず、前提として「私が英語が全く話せない(英語力ほぼゼロ)」であること。
昭和一桁生まれの両親の家庭で、家の中では洋楽でなく、演歌や歌謡曲を聞いて育った私が、中学生になって、勉強で一番苦労し、苦手だったのが英語です。
公務員生活では一切英語は使わず、プライベートでの学習もしていませんでした。
留学前に時間があったので、TOEICを受けてみたのですが、点数は忘れてしまいましたが、最低レベルでした。
学校選びの条件
- 日本資本(日本人オーナー)学校であること
- マンツーマンであること
とにかく、英語でコミュニケーションをとる自信がまったくなかったので、韓国人経営で日本語サポートのない学校は最初から候補から外しました(安いんですが・・・)。
グループレッスンも自信がないので、少なくとも最初はマンツーマンで。数ヶ月やって、上達したらグループに変えてもいいかなとも思っていました。
当時の英語留学としては、フィリピンの他に、欧米やオーストラリアといった英語ネイティブ国、フィジーの情報がありましたが、マンツーマンで学べるという点で、フィリピン一択でした。
ロケーションとしては、当時は日本人経営の学校は、セブのほかはマニラ、バギオ、ダバオくらいで、ここから選択することになります。
マニラは治安が心配、ダバオはミンダナオということでテロが心配(後にダバオは、テロの心配もそれほどではなく、むしろ治安はセブよりも良いということを知ります。)
残るのはバギオかセブですが、当時、バギオの学校は、ほんの少ししかなく(セブも10校に満たないくらいだったと思いますが)、総合的に勘案して選んだ学校がセブの学校でした。
ネイティブ国でないという点について
デメリットとして考えられる「ネイティブ国でない」ということは、私の場合は初心者で「旅行英会話」が目的なので、特に問題とは考えませんでした。
また、東南アジアという環境ですが、これも前回お話ししたように、そもそもアジア諸国をバックパックで旅したかったので、一石二鳥です。
セブというロケーション
フィリピンというと、今でも、あまり良くないイメージが残っているのではないかと思わわれます。
どこ行ってきたの?と聞かれて「セブ」と答えると「ああ、リゾート地のセブ?」となります。
当時も「プーケット」や「ペナン」「セブ」などは、東南アジアのどの国にあるかわからなくても、その地名はリゾート地として知られていました、
(実際には、私が学んだ学校はセブシティ内だったので、リゾート感覚はゼロでした)
また、マニラと比べると遥かに田舎で、物価は安いし、治安もいいし(あくまでマニラと比べて)、その一方で市内は大きいモールもあって、買い物には不便はありません。
結果的には、セブでの人脈をもとに、タクシービジネスを始められたので、正解だったのかなと思っています。
学校選びについて
コロナ関係
パンデミックが始まった2020年3月は、多くの学生が混乱に巻き込まれました。
3月12日にドゥテルテ大統領が記者会見を行い、3月15日から4月14日までのマニラ首都圏封鎖を宣言(※1)、セブ州も14日にガルシア知事が、セブ州への国内空路による旅客の入域制限(即日から順次行い、17日からは全ての国内線空港発)、海路も18日までに段階的に制限を実施すると発表、、同時にセブ州の各自治体において従うべきガイドラインとして、午後10時から午前5時までの夜間外出を禁止、全てのレベルの公立及び私立学校を閉鎖が示されたのでした。
実際には14日直後から、マニラ行きの国内便や日本への直行便の欠航が始まったようで、突然のフライトキャンセルに、途方に暮れる学生が続出したようです。
セブ市では22日に学生と高齢者の全日外出禁止令が出され、28日に「ECQ(Enhanced Community Quarantine):強化されたコミュニティ隔離措置」が、セブ市は28日正午、マンダウエ市は30日から、ラプラプ市は29日から実施されると発表され、ロックダウンが始まりました。
マニラから日本への国際線は、JALなどが(減便の上)運行は行っているものの、ロックダウンによる外出制限と合わせ、国内便は、ほとんどが欠航となり、一般旅行客は、セブから日本に帰る手段がほぼ閉ざされました。
その後、臨時チャーター便での帰国や、6月以降になると国内移動の緩和(検査や許可が必要)後に、マニラ経由で帰国する人もいました。(※1~5)
確かに、今回のケースは、政府発表が突然かつ急な判断ではあったのですが、そういった状況でも、生徒へのケアという点で、学校や留学エージェントによって差が出たことは確かでしょう。
(英語力のない学生が、自力で情報を集めたり、直接航空会社と交渉するなど、通常と異なる状況でチケットを手配したり、手続きを行うことは、相当困難だったと思われます。)
また、コロナ禍で、すべての英語学校が休業中であったことが不幸中の幸いでしたが、もし平時に台風オデット(2021年末)による被災が起きていたら、やはり危機管理能力が問われていたと思われます。
- キャンセル規定はどうなっているか?
- 現地で新型コロナに罹患(あるいは病気や怪我を)するなどした場合の対応はしっかりしているか?どのような対応をとったか?(通院や入院時のケアはどこまでしてくれるか?)
- 防災対策はしっかりしているか?(生徒全員分の食料・飲料水の備蓄等)
- 災害等の情報伝達や対応は適切に行われるか?(コロナ時の対応はどうだったか?)
《キャンセル規定》
- 自己都合によるキャンセル、
- 渡航前に学校側の事情で休講になった場合
- 払い込み前後での違い
- 渡航後の自己都合や学校側の理由による未消化分の受講料の返金規定はあるか?
- 入学金の返金規定
- 免責規定(パンデミック、災害等不可抗力によるもの)
今回の出来事は、海外留学という、大きな費用がかかる“買い物”にはリスクが伴うということが明らかになったといえます。
災害でなくとも、渡航後すぐに体調を崩したり、病気や怪我で、レッスンを受けることができなくなるケースは誰にもあり得るものです。
(実際に、私がいた期間で、渡航後すぐに入院し、ほとんど講義を受けることができないまま帰国した人がいました)
また、特に3ヶ月から半年といった長期を計画している場合は、家族など家庭の事情で帰国しなければならないケースも考えられるため、より注意が必要です。
「現地滞在で毎月受講料を支払う」という方法であれば、一番リスクが少なくて済みますが、そうでなくとも、少々面倒ですが、当初の契約期間は短くして、延長や、場合によっては別の学校に転校するという方法も考えられます。(通常英語学校の定員(キャパシティ)はピーク時をマックスにしているため、繁忙期を避ければ現地からでも入学できると思います)
近年、格安海外旅行ツアーをメインに販売していた旅行会社「てるみくらぶ」が破産(※6)、成人式当日に事業者が音信不通となり、大きなニュースとなった、晴れ着の「はれのひ」の事件(※7)など、大きな金額を前払いした場合のリスクが生じる事件がニュースで報じられています。
英語留学も、半年といった留学期間では、100万年円以上を前払いするとうケースもあるでしょう。
クレジットカード支払いだと、債務が履行されない場合は、クレジットカード会社の保証が行われる場合もあるようなので、現金(銀行振込み)よりは、カードを使ったほうがよいかもしれません。(※8)
(※1)「マニラ首都圏4月14日まで封鎖、日本含む感染国からの入国制限」
(※2)「フィリピン留学中にコロナで一時休校。キャンセル料がっぽり取られて生徒激オコ」(亜細亜お散歩まいすたぁ 2021/02/12)
(※3)「【セブ島留学】コロナウイルスの影響で語学学校が休校になって帰国することになった」(ちよぶろぐ 2020/03/21)←リンク解除
(※4)「【セブ封鎖】ドタバタ一時帰国の記録」(セブ島移住&モンテッソーリ教育移住ブログ 2020/04)01←リンク解除
(※5)「新型コロナウイルスによる語学学校への影響 [セブ島通信5月号]」(セブ日本人会 2020/05/11)
(※6)「『てるみくらぶ』の弁済見通しは立たず。今後、同様のケースが起きた時に『出国税』で保護できないのか」(ヤフーニュース 2017/11/8)
(※7)「「はれのひ」「てるみくらぶ」突然の被害は他人事ではない。お金と振袖取り戻すため被害者ができること」(Business insider 2018/01/12)
(※8)「てるみくらぶ詐欺事件で全額戻ってきた話」(Cook papio 2021/10/17)
留学エージェントを利用すべきか?
以前、お話したように、実はこれまでに2度、学校経営の話を持ちかけられた事があって、実際に学校経営者と会って、ビジネスの話を聞いたことがあります。
結論から言うと、初めて英語留学するのであれば、エージェントは利用したほうが良いと思われますが、学校選び同様にエージェント選びが重要となります。
(英語学校やエージェントの一覧は別途作成中です)
私が実際に関わった、ある「英語学校」は、日本と韓国のエージェントと契約していましたが、代金が支払われず、本来であれば、入学を断るところを、生徒が可愛そうなので受け入れたことがあるとのこと。
経営状況については、なかなか実情を把握することは難しいので、口コミや、ホームページの内容、また、質問等に迅速丁寧にレスポンスするなど、コミュニケーションの中で「優良事業者」かどうかを見分けるしかないかと思われます。
メリット
- 学校が閉校(倒産)した場合でも、返金保証や他の学校での代替え保証等の対応が可能(契約内容による)
- 現地で実際にスタッフが実地調査して得た情報を持っている(HP等で活動内容を確認する)
- 学校でのトラブル対応や、悩みの相談にのってもらえる。
デメリット
- 無料紹介のコストは学校が支払っているので、結局は受講費用に跳ね返っている。(全くエージェントを使っていない学校はその分安くできる)
- エージェントの都合(意向)で誘導される。(エージェントによっては、学校の質をシビアに査定しなかったり、生徒の意向やマッチングよりも、自分たちの都合で割り振り、紹介する)
- エージェントが閉業(倒産)した場合、学校側に代金が支払われていないと、契約内容によってはレッスンが受けられない可能性がある。
基本事項
- 正式に認可を取得しているか?(TESDA認定、SSP (特別就学許可証)認定 )
- 学校が倒産、閉業した場合の保証はあるか(留学エージェントの場合)
- 資本(日本資本、韓国資本、その他)
- 特色(親子留学、シニア留学)
授業・講師
- 講師のスキル①(どのように選考・採用しているか?採用・資格要件は?LET(教員資格試験License Exam. of Teacher)資格を持っているか?
- 講師のスキル②(学校独自に、講師のティーチング能力を高めるためのトレーニングをしているか?)
- 講師のスキル③ 繁忙期と閑散期の講師に差がないか?(繁忙期だけ臨時で雇っているか?)
- レッスンスタイル(マンツーマン、グループ)は選択できるか?
- 使用教材(独自のテキストブックか既存のものか、海賊版コピーのテキストを使っていないか?)
- レッスンメソッドはどのようなものか?
- 生徒の英語能力に対応したレッスン、講師を考慮しているか?
- オーダーメイド、カスタマイズなど講義内容を希望できるか?(不得意や強化したい分野のみなど)
- 休校日(土日、祝日)の補講はあるか?(希望する場合)
- ネイティブ講師はいるか?(いればベター)
- レッスン時間数は変更可能か?
- レッスン内容は変更可能か?
- 講師は変更可能か?
- 講師が手抜き(レッスン中に問題を解かせる)をすることはないか?
- 講師の評価システムなど、改善手法をとっているか?
- 生徒の学習進捗について、効果測定を行っているか?
費用
- 公表されている以外の費用があるか?(例えばある学校で必要とされている経費がない場合確認する)
- キャンセル規定
- 授業は通常は土曜、祝日・休日は行われない。(連休(ホーリーウィークや年末年始)に注意)休校日に補講をいてくれる場合、その費用はいくらか?
よく、一週間◯◯万円、1か月◯◯万円などといったキャッチフレーズを掲げているケースがありますが、渡航費用や保険代、諸経費、オプションなどを含めると、大きな金額になります。費用の見積もりについては、予算オーバーにならないように、十分確認が必要です。
環境
- 食事の内容はどうか?
- 立地(市街地、郊外、リゾート地)はどうか?
- 寮(ホテル・ペンション利用か?、コンドミニアム・アパート借り上げか?)の種類、設備はどうか?衛生管理は?
- 学習(自習)室はあるか?声を出せる(音読・シャドーイング)か?
- ネット環境(Wi-Fi)は十分か?(教室及び寮、学習室)
- 英語オンリー・日本語禁止ポリシー(EOP:English only policy)を希望する場合、ルールであるか?(あればいいとは限らない)
- 課外アクティビティの有無(希望する場合)
- 門限、自由時間(行動制限)等の校則・ルールは、自分の希望に合っているか?
英語学校での6か月
寮に到着
前回は「空港に降り立ったまで」をお話しました。
初めての入国手続きでは、韓国からの便と重なったせいか、やたら混んでいて、ずいぶんと時間がかかったことを覚えています。
ロビーから出ると、日曜日ということで、深夜にも関わらず、ピックアップでプラカードを持って、待っている学校関係者が沢山いて、なかなかな見つけ出すことができませんでした。
私の選んだ学校は小規模で、私の便は一人だけでした。もう深夜ですから暗くて風景はよく分かりませんが、街明かりは都会のようで、意外だったのを覚えています。
運転してくれたスタッフの方(日本人)の「フィリピンでは失敗する(根付かない)と言われていたんですが、セブンイレブンが増えているんですよ」という話を覚えています。
(何故、「根付かない」と言われていたかというと、フィリピンにはあちらこちらにサリサリストアがあるので、わざわざ(値段も若干高いであろう)コンビニでは買わないだろうと思われていた、と知ったのは、しばらく後のことです。)
もう真夜中ですが、寮のスタッフに部屋まで案内され、「NHKが見られますよ」と、テレビの使い方など教えられますが、チャンネルが多すぎて、結局よくわからず、結局、以降もテレビは見ることはありませんでした。
部屋は流石に、「こんなおっさんが相部屋だと、若い人だったら嫌だろう」というのもあって、一人部屋にしたのでした。
翌日の朝、まず、寮から学校に行くのに大通りを渡るのですが、横断歩道でもないのに車をすり抜けて、すいすい渡っていくフィリピン人にへばりついて、恐る恐る渡るのでした。
さっそく、いかにも東南アジアという雰囲気です。
英語学校初日
実力判定テストの面接は会話にならず即終了
さて、英語学校の初日です。オリエンテーリングでは、近所の両替所やスーパーを案内されました。
その後、実力判定テストがあって、筆記試験は撃沈という感じ。会話はまだしも、筆記もこんなにできないものか?と我ながらショックを受けたのでした。
面接の先生とのインタビューはほぼ爆死状態でした。始まってすぐに聞き取れないと判断されたようで即終了。
当然10段階で一番下からのスタートです。
初日の授業を終えて早くも気持ちは落ち込みムード
私は4人の先生で、6時間のレッスンを受けるのですが、ほとんど自己紹介にならない状態。
どのテキストを使うかで、私の(英語での)返事がまずかったらしく、二人の先生が同じテキストでかち合う感じになってしまったようで、混乱させてしまいました。
先が思いやられる。
寮のフロントで四苦八苦
一日の授業が終わり、寮に戻って一休み。フロントの女性スタッフは、私とほぼ同い年、とてもフレンドリーな性格で、その後とても親しくなっていくのですが、このときは、やはり会話は、全然通じない。
先行きに不安が募る初日です。
しかし、その時、フロントのそばで働いていたのがうちのカミさんです。
カミさんと、初めて(会話にならぬ)会話をしたのはその約一カ月後、自分でも気づかぬ間に、運命の出会いをしていたのです。(この話は、また別の機会に・・・)
1日6時間のレッスンはキツかった
絶望感から始まった学校生活ですが、授業はとても楽しいものでした。
6時間の授業、すべてマンツーマンで、一日のレッスンが終わると、かなり「へとへと」、部屋に戻っても、あまり予習や復習ができません。
40半ばを過ぎ、マンツーマンで集中力を持続するには、4時間位でも十分だったかなと思っています。
後悔したこと
これは、英語留学の失敗談にもよく語られていますが、基礎学力が大事だと痛感しました。
グラマー(文法)、ボキャブラリー(語彙)は、コストパフォーマンスを考えると、何もマンツーマンではなく、書籍やアプリで十分な効果があると思われます。
基礎力をつけた上で、発音や会話に特化してレッスンを受けた方が、効果的でないかと思います。
英語学校の講師は日本語ができないので、当然レッスンは英語になります。
簡単な英語さえ理解できない場合、例えば、間違いの指摘でさえ適切に伝わらないとなると、スムーズに進まないのは当然です。
でもレッスンは楽しい
それでも、毎日が充実していて、こんなにも勉強が楽しいと思っことはなく、あっという間に月日は経っていくのでした。
人間関係に疲れ、同じような業務の繰り返しと、問題に頭を抱える日々とは異なり、勉強が身になっていくことを実感できるという喜びは、やはり充実しています。
6か月の予定が終了、そして延長
私が行った学校は、かなり融通がきいて、途中で寮を出てアパートに住むようになり、その分の寮費を延長の受講料にあててもらえたりしました。(寮を出て、アパート暮らしを始めた話は、次回もしたいと思います)
6ヶ月目に入ると、先生は、当初担当してくれた4人のうち、残っていたのは一人だけでした。
6ヶ月の予定を少し早めて(これも事前に伝えて、その分の受講料をプールしてもらえました)、一度訪れたかったセブ島の南にあるシキホール島旅行をして、一旦、一時帰国したのでした。
そして、すぐにまたセブに戻り、今度は、レッスン時間を一日2時間にして、学校での勉強を続けました。
その2時間は、希望する先生で受けることができました。
また、この頃になると、何人かの先生たちとプライベートで親しくなり、土日にバイトでレッスンしてもらったりもしました。
また、卒業後に、学校を辞めた先生に家庭教師を頼んだりしたこともありました。
このへんは学校と講師、生徒間の契約内容に問題ない範囲で行う分にはよいかと思います。
講師の質・スキルと相性について
フィリピンでは、LET(教員資格試験)というものがあって、初等学校教員と中等学校教員に分かれます。
初心者レベルの私の経験ですが、明らかに教え方に違いがありました。同じ大学をでている先生ですが、初等学校の専門課程を出て資格を持っている先生のレッスンのほうが、物凄く分かりやすくスッと入ってくるのです。
逆に言えば。もしかしら、上級者にとっては中等学校教員の方が合っているのかもしれません。
あとは、やはり、相性というのはあります。私のような初心者だと、色々な生徒と接して慣れている先生でも、なかなか意思疎通がうまくいかないケースがでてきます。(特に先生が指示した内容を、こちらが理解しておらず、齟齬が生じた場合など)
そうした場合に、おもむろに「むっ」とされたり、不機嫌になるというように感情が現れる先生もいます。初心者の私にとって、そういったことは日常茶飯事なので、結構きついものがあります。
一方、辛抱強く対応してくれると、「本当にありがたい」と思うのでした。
英語留学の注意点(失敗しないために)
先程、お話したように、私の場合は、6時間のマンツーマンでしたが、4時間くらいが良かったと思っています。
- レッスン数(時間)は適当か
- 講師は日本語ができず、英語でのレッスンとなるため最低限度の英語力は必要
- 基礎英語ができずに、英語で文法を学ぶのは時間の無駄である。
- 単語やイディオム、文法、リーディング・ライティング(インプット)はマンツーマンレッスンでの費用対効果が低い(アプリなどを使った独学のほうが効率的)
- マンツーマンは発音とスピーキング・会話(アウトプット)に特化した方が効率的
- 英語学校の先生は、日本人の生徒の英語(ジャパニーズイングリッシュアクセント)になれているので、英語学校の先生には通じるが、街なかでは全く通じないということもある。
- さらに、英語というのはコミュニケーションなので、長く付き合っていると自然にコミュニケーションが取れてくる。半年といった長期の場合は、半分くらいの先生を入れ替えるというのも一つの方法かもしれない。
- アウトプットの練習は、学校以外でどんどん行うべき(お店で積極的に英語を話す。プライベートの友人を作る)。
- 日本の参考書は持っていった方がいい(厳選して)
- 私は電子辞書を持っていったが、今はスマホのアプリで十分だと思われる。
レッスン以外
- 現地での生活資金の確保(特に長期間の場合、海外キャシング、日本からの送金等)
- フィリピンに持っていくといいものは、色々なサイトに情報がでているので、よく調べておくとよい
英語学校で英語は上達したのか?
さて、結局のところ、英語学校で英語は上達したのだろうか?
もちろん受講料として(6か月分)100万円以上払っていて、全く効果が無かったら涙モノです。
さすがに、セブに来たときと比べると、何とか英語でコミュニケーションをとろうという気になるくらいにはなりました。
6か月目に、初日にインタビューしてくれた先生が再び面談してくれたのですが、「最初のときと比べると、ずいぶん話せるようになった」と言ってくれました。
しかし、あれから9年が経っていますが、自分でも情けなくなるくらい英語力は上達していません。
これは、カミさんと暮らすようになって、英語を使うような用件は、すべて任せてていたことに要因があると思い、反省しているところです。
そこで、勉強を行うとともに、アウトプットのために、最近はできるだけ自分で行動するようにしております。
結局のところ自分の努力次第というとこで、必要性に迫られることが一番のモチベーションになるのでしょう。
「英語力を伸ばす」は今後の重要課題です。
おわりに
セブはむちゃくちゃ暑い日々が続いています。
姪っ子たちの学校は、暑さ対応のため、週の登校数が半分になりました。ニュースによるとセブ市長は反対しているようですが、現場ではもうすでに先週からなってます・・・。(※1,2)
また、フィリピンの学校の学期は6月開始で3月終わりだったんですが、コロナ・パンデミックの影響で2022年の8月にようやく再開されたため、2022年から 2023年の学年度は、2022年8月22 日月曜日に開始され、2023年7月7日に終了するものとされました。(※3)
一年中夏のフィリピン(セブ)ですが、10月、11月から1月、2月くらいは結構涼しい日もあったりして、過ごしやすく、だんだん暑くなってきて、雨季と実感する6月位までの間は雨もそれ程降らず、学校が休みとなる4月、5月は特に「サマー」と感じる時期であります。
日本でも議論がありますが、欧米など世界で、最も多い新学期は9月だそうで、そもそもアメリカに倣った制度が多いフィリピンが、6月始まりだったのは不思議なのですが、気候を考えるとそれがベストのような気がします。(※4)
(いつか全教室にクーラーが完備される時代が来れば別ですが・・・)
現実的に、せっかく、コロナ禍による長い対面授業の中止から、ようやく再開したというのに、間引き授業というのは、どう考えても問題です。(※5)
さて、次回は英語学校で学ぶうちに、セブで暮らしたいと思うようになっていった過程をお話ししたいと思います。また、校選びについては、別の機会に、内容をまとめて投稿したいと思います。
<参考サイト>
(※1)「Schools can call off classes due to heat – DepEd(学校は暑さのために授業を中止することができます – DepEd」(Inquirer. 2023/04/23)
(※2)「Mayor Rama says no to online classes in Cebu City(ラマ市長がセブ市のオンライン授業にノーと発言)」(Philstar.com2023/04/25)
(※3)「DepEd School Calendar for School Year 2022-2023(2022-2023学年度のDepEdスクールカレンダー)」(Teacherph.com)
(※4)「世界は9月! なぜ日本は4月に新学期がスタートする?」(通信制高校ナビ 2022/03/21)
(※5)「Reverting school calendar should be data-based, prioritize health, learning(学校のカレンダーを元に戻すには、データに基づいて、健康、学習を優先する必要があります)」(CNN 2023/04/27)←リンク切れ