はじめに
長年勤めた公務員を46歳で早期退職し、2014年に初めてフィリピン セブの地に足を踏み入れてから、早いもので、今年で丸9年になろうとしています。
そこで、これまでの投稿の一部を再編集してまとめました。
今回のブログは2019年1月27日の投稿(※1)と2019年2月21日の投稿(※2)の本文を整理したものです。
(※1)旧タイトル「初めての海外(セブ)生活【セブでの5年間を振り返る3】」:現タイトル「『19歳の少女がシヌログのパーティーで死亡』『インフルエンザでも出勤が当たり前?日本の労働環境』『土地を見に行ってきました」
(※2)旧タイトル「海外(セブ)移住を決意する【セブでの5年間を振り返る4】」:現タイトル「ジュースをこぼされ故障したパソコンを修理」
セブで暮らしたいと思うまで
驚くことばかり
40歳半ばにして、初めての海外での生活は、とても刺激的なものでした。
主に英語留学をした最初の約半年間、フィリピン・セブの良い面、悪い面とも含め、カルチャーギャップを感じたことなどをまとめてみました。
セブシティにリゾートはない
前回お話ししたように、私が語学留学にセブを選んだ大きな理由として、「セブ島」イコール「リゾート」というイメージがあったことは確かです。
しかし、実際は、旅行会社のパンフレットに、ビーチと合わせて載っているリゾートホテルは、セブ島ではなくマクタン・セブ空港 があるマクタン島にあります。
なお、それらのリゾートホテルに滞在する場合、ホテルのプールやプライベートビーチだけでなく、船で20分ほどのオランゴ島とその周辺のオランゴ環礁のアイランドホッピングが魅力的です。
※よろしければオランゴ諸島に日帰りで行ったときの様子を撮ったユーチューブ動画も御覧ください。
旅行雑誌などのランキングで取り上げられるセブは、セブ島やその周辺の離島が含まれています。
具体的には、北のバンタヤン島やマラパスクア島、カモテス諸島、南の(ジンベイザメで知られる)オスロブ、ボアルボアルなど魅力的な島やスポットがたくさんあります。
さらに、セブを拠点として、ボホール島やシキホール島などへ足を伸ばすのもいいかと思います。
こちらもよろしければ、これらの島やビーチに行ったときの様子です。
モアルボアル
カモテス諸島①島まで
カモテス諸島②泳げる洞窟
カモテス諸島③秘密の入り江
カモテス諸島③神秘的な鍾乳洞
カモテス諸島②黄昏のビーチ
カモテス諸島③湖上のジップライン
バンタヤン島①行くまで
バンタヤン島②島の観光とビーチ
ボホール島①行くまで
ボホール島②島の観光とビーチ
せっかくセブにいらっしゃるのでしたら、いろいろな場所を訪れ、自分にとって最も心地よい場所を探してみてはいかがでしょうか?
セブシティは東南アジアの雰囲気そのもの
タイは仏教、インドネシア、マレーシアはイスラム教の国で、それぞれの宗教の歴史的建造物の寺院や遺跡などが観光名所となっています。
一方、フィリピンはスペイン統治の影響で、古い教会がたくさん残っており、キリスト教文化が色濃く根付いていますが、ごちゃごちゃした人混み、ジプニーやトライシクルが行き交う雰囲気は、東南アジアそのものです。
物乞い
私は日本で公務員時代にホームレス対策(支援)のセクションにいたことがあって、フィリピンの貧困問題には関心があります。
ダウンタウンを歩くと、路上でのホームレスの姿が目に入ってきますが、日本ではほとんど見られない女性や子供(赤ん坊も)、障がい者などの姿に最初は驚きました。
カフェでレストランなどの店の中に入ってきて物乞いをするケースや、車やバイクで信号待ちしていると物乞いされることもよくあります。
学齢期の児童がタオルなどを売り歩きながら、ファストフード店などで食事をねだるとということもあります。
セブに来て最初の頃、マクドナルドで食事をしていると、一人の御婦人が見るからにホームレスと分かる母娘を連れて入ってきて、セットメニューを買い与えていた姿をみたことがあります。
物乞いをされたときに「金銭を恵む」のか、「食べ物などを与える」か、「何もしない」か?
どのようにすればよいか、悩むのではないでしょうか。
実はフィリピンでは物乞い行為等が禁止されており、セブでは実際に物乞い行為をした者が逮捕されたこともあり、施しをする者も罪となります。(※)
ボランティアによる食料支援も、行うのであれば、当局の許可が必要です(災害時等の緊急支援は一般的に認められていると思います)。
また、一見、普通の物乞いでも、実際はマフィアなどの組織が行わせているケースも有り、観光客にはなかなか見分けがつかないでしょう。
「物乞い」の問題については、長くなるので、別途、独立したテーマでお話ししたいと思います。
(※)「Elderly woman, 3 others made to pay P1,000 fine for begging(高齢女性、他3名が物乞いで罰金1,000ペソを支払わされる)」(Sun Star Cebu 2022/12/27)
「Cebu City to round up ‘professional’ beggars, almsgivers(セブ市、「プロの」物乞いや施し者を検挙へ)」(Philippine news agency 2022/12/22)
チップは必要?
チップという習慣はない?
セブに来る前にガイドブックを買って読んだところ、フィリピンではチップは不要と書いてありました。
確かに、アメリカのように、チップが社会システムとして事実上、義務化しているという訳ではありません。
良いサービスへのチップ
フィリピンでは「業者が約束の時間に来ない」、「いつまで待っても来ない」。「催促すると『今日は無理』」、「何度も連絡してやっと来たけど結局直せず、道具が足りない」とか(ちゃんと持ってこいよ!!)、「段取りが悪すぎ」。というようなことがよくあります。
何の問題もなく直してもらえると、(待ち構えていただけに)拍子抜けしてしまうくらいです。
あからさまに料金の上乗せでチップを要求されることは、あまり有りませんが、良いサービスのときにはチップを弾んだり、無償で手助けしてくれた場合など「純粋な意味でのチップ」を渡すというケースはあります。
フィリピンでは、ものごと(サービスや手続き)を円滑に進めるため、チップの習慣が存在しているという面があるといえるかもしれません。
クリスマスのカロリンとチップ
クリスマスの時期になると、子どもたちが歌を歌いながら近所を回り、お菓子やお小遣いをもらうカロリンという慣習があるのですが、この時期は、普段はあげることのないレストランの店員などにも「メリークリスマス」と言ってチップをあげるということもよく見られます。
一方的にしてくれるサービスへの対価としてのチップ
そういった料金の上乗せではないケースとして、ファストフードなどの駐車場にバイクを停めると、勝手にダンボールを乗っけて、見守ってくれ、お礼にチップをあげるという経験もしました。
最初は、こちらも事情が飲み込めず、近づいてくるおじさんを警戒して、足早に立ち去ったのですが、フィリピン人の友人に話すと、「それはバイクが盗まれないようにしてくれていた」とのことで、(9年前くらい前ですが)5ペソが相場で渡すのが慣習と言われました。
また、例えば、ごった返している場所でのタクシー待ちのときに誘導してくれる場合など、ドライバーがあげるケースもあります。
役所でのチップ
役所の手続きは「遅い」「間違いが多い」「場所や職員で言ってることが違う」「コロコロ制度が変わるが、なんか怪しい」など、イライラさせられることが多いものです。
手続きの中にはオフィシャルで「エキスプレス制度」というものがあり、追加料金を支払うと、並ばなくても優先して手続きを進めてくれる場合もあります。
(「こんなこと日本の役所ではありえない」とも思いますが、よく考えると日本にも郵便の「速達」制度があるんですよね)
役所の場合は少額であっても、本来チップは許されず、アンダー・ザ・テーブル(袖の下・賄賂)とされるはずなのですが、1対1で対応してもらう面倒な手続き・作業の場合など、心付け程度については、実際には慣習として行われている場合もあります。
もっとも、役所の収賄はドゥテルテ元大統領時代から取り締りも厳しくなっていて、うかつに行うと逮捕ということもありえます。
別の投稿でも紹介しましたが、以前、(マカティですが)友人の逮捕(両替所で偽札を使用)をもみ消してもらおうと、警察官に交渉したところ、拒絶された上に逮捕され、その警察官は表彰されたというニュースもありました。
この辺は過渡期ともいえるので、ご注意ください。
ジョリビー(Jollibee)とライスセットのあるマクドナルド
ジョリビーグループ
「フィリピンに来た事のない人は、まず知らない」が、「一度でも来たことのある人なら必ず知っている」「ジョリビー」。ジョリビーとはフィリピンのファストフードチェーン店です。
セブの英語学校生活では、平日は朝、昼、晩と食事が提供されますが。土日、祝日とレッスンの無い日は外食になります。週末に最初に外に出て入ったのが、近くのジョリビーでした。
フィリピンの財閥は華人・華僑がとても多く、ジョリビーの創業者も華僑です(ウィキペディア「ジョリビー」による)。
(正確には中国に出自を持つ移民で、居住国の国籍を取得していない人が「華僑」、取得している人が「華人」とされています(※))
※「「華僑」とは何か?その問いから見えてくる多文化共生社会の姿—「移住史・多文化理解オンライン講座~歴史から『他者』を理解する~」第5回開催」
ジョリビーを含むジョリビー・フード・コーポレーションは、ピザ系チェーンの「Greenwich(グリニッチ)」、中華料理系チェーンの「Chowking(チャオキン)」、ケーキ専門店チェーンの「Red Ribbon(レッドリボン)」、焼き鳥チェーンの「Mang Inasal(イナサール)」などを運営しているそうで、どの店も街中では必ず見かけます。
チキンのライスメニューと甘口スパゲッティ
フィリピンはマクドナルドが世界中に展開する中で、唯一シェアNO1をとれない国ともいわれていて、それはジョリビーの存在によるものとされています。
ローカルの人たちは、ハンバーガーよりチキンとライスのセットなどを頼んでいる人を多く見かけます。
うちの姪っ子はジョリビーのスパゲティーが大好きですが、日本人には甘すぎるかもしれません。
スーパーマーケットで売っているパスタソースも「フィリピーノスタイル」というのが売られていて、とっても甘口です。
ジョリビーに対抗するためだと思いますが、フィリピンのマクドナルドはライスメニューを提供しており、びっくりしました。
バーガーキングもセブに進出していますが、こちらは、ライスメニューはなく、ハンバーガー類のみで勝負しているようです。 ←確認したら一応チキンとライスメのニューもありました。失礼しました。
食事前のお祈り
また、食事の前に「十字を切って神にお祈り」する人の姿を見て、キリスト教の国だなと思ったのもジョリビーでした。
(「正教会・カトリック教会においては十字を描く(切る)ことは欠かせない」が、聖公会では「欠かせない」とまでは言われず、「十字を切るか切らないかは自由」とされ、プロテスタント諸派には「十字を切る習慣を有さないものも多い」ようです)
フィリピンは、国民の約9割がクリスチャン(キリスト教徒)で、その約9割がカトリックと言われています。
カトリックは、日本の仏教・神道のように、文化・慣習と一体化している面があり、信仰の度合いはかなり個人差があります。
私のビジネスパートナーはミッション系の学校に行っていたそうで、敬虔なクリスチャンで、食事の前はちゃんとお祈りをします。
セルフサービスでない
ファーストフードやフードコートでは、日本では食後のトレーやごみはセルフサービスで片付けますが、フィリピンでは、店員が(基本的に)片づけてくれるというのも、日本との違いを感じた点です。
サッカーのワールドカップでは度々話題になる日本の選手やサポーターの後片付けですが、「身分制社会などでは、分業が徹底しており、観客が掃除まですると、清掃を業にしている人が失業してしまう。文化や社会構成の違いから来る価値観の相違にも注意したい。日本文明だけが世界ではない」(※)という指摘もあります。
こういう行為は、「称賛されるために行うようなものではない」ものなので、あけすけな「日本賛美」だと、本来の奥ゆかしい日本人の美徳から離れて、ちょっと、という気もしますが、普通に自然に行うのは、とても良いことだと思います。
なお、フィリピンにおいては、別に「職業を奪う」というほど気にする必要もないのかなとも思います。
フィリピンも人件費が上がっていけば、自然にファストフードなどはコストダウンでセルフサービスが浸透していくのではないでしょうか。
最近は、フードコートやファストフード店などで、セフルで片付けるコーナーが設けられているケースも目にします。そういう所では片付けたりしています。
(※)「舛添要一氏、W杯日本サポーターのゴミ拾い活動に異議「世界が評価しているという報道もあるが」(スポニチ 2022/11/25)
別世界のアヤラモール
2週目の週末でアヤラモールへ
学校が始まって、2週目くらいには友人と初めてアヤラモールに行きました。そこは、市街地のいかにも東南アジアといった雰囲気とは全く別世界です。
その後SMモールなどにも行くのですが、本当に人が多くびっくりします。
輸入品などの価格は、日本と比べてもそんなに変わらないか、むしろ高かったりしますが、けっこう買われています。
給与水準からみると、不思議な感じもしますが、フィリピンの消費・購買力の高さを感じます。
①②「Here’s what you can expect at Ayala Center Cebu under GCQ」(sugbo 2020/05/31)
③「Finding adventure, discovering love for outdoors at Ayala Center Cebu」(sunStar Cebu2022/03/17)
ローカルのスーパーマーケット
少し慣れてくると、モールのスーパーだけでなく、外国人などまず見かけない、ローカルなスーパーなどにも行ってみるようになりました。
スーパーでは、「大量の商品をカートに入れてレジまで持っていき、会計中に一部をのけ」たり、「カートに置きっぱなしで、そのまま放置」されていたり、「冷凍食品が置きっぱなし」なのを見たことがありますが、さすがに驚きました。
商品が開封されているケースもありました。食品に限らず、陳列棚の商品は、一番前の商品は避け、奥のものをよく確認して(食品は諸費・賞味期限も)買うようにしています。
あと、バーコードや陳列棚に値段が表示されていないケースもあり、レジでドキドキするときもあるのですが(さすがにスーパーでぼったくりは無いと思いますが、間違いとかはありそう)、壁に金額のチェックマシーンが設置してあって、それで確認できると知るのは、後に妻と一緒に買物をしたときでした(全てのスーパーであるかは分かりません)。
スーパーやお店での客のマナーについては、日本は世界的にもかなりきちんとしていると思われるので、日本人としてはちょっと気になる点かもしれませんが、教育(学校・家庭・社会)で少しずつ変わっていくのかなあ、と思っています。
自由すぎる?店員
店員が「だべってる」「歌ってる」「携帯見てる」「どう考えても余ってる」といった光景も少しすると当たり前になってきます。
ショップやスーパーマーケットでは、レジがものすごく長い行列になることがあります。
恐らく役割が決まっているのでしょうが、どんなに長い列になっても、店員は決して慌てる様子は見られません(日本だと、混雑してくると、奥にいる店員を呼ぶという光景を目にすることも)。
ひたすらマイペースです。それに対してクレームもないのでしょう。
SNSやブログなどでは、「店員のスキルや態度」など、フィリピンでのサービスについて、ネガティブな意見をみることがあります。
お客の立場で感じることは自由だと思うのですが、現地(日本人)経営者が、フィリピン人をディスる(見下す)ような言葉にも触れることがあります。
フィリピンビジネスの大きな特徴は人件費の安さです。セブだと2023年は375ペソで、今のレートで1,000円弱、東京の約10分の1です。
何なら10倍のサラリーを提示して募集してみたらどうでしょう?日本人より優秀な人材が応募してくるかもしれません。
お客の立場であれば、「同一賃金同一労働で考えれば、フィリピンでは日本の10分の一のクオリティがあれば十分なのに、凄い」「よく頑張っているなあ」のように思っていれば、少々サービスが悪くても、腹が立つことも少なくなるかもしれません。
几帳面や、せっかちな人にとっては、苦痛に満ちたものになるかもしれないフィリピンライフ。
逆にこういった「ゆるーい」ライフスタイルにポジティブに順応できれば、ギスギスした社会のストレスから開放され、とても楽に生きられるかもしれません。
「JANUARY 19, 2023 RM 060, s. 2023 – New Minimum Wage Rate」
「東京都最低賃金は 10 月 1 日から時間額 1,072 円になります」(厚生労働省)
車は左ハンドル道路は右側通行
バイクは1年目、車はビジネスを始めてから乗り始めたのですが、特に車の運転で、最初に戸惑ったのが「左ハンドルで右側通行」ということ。
車の流れの中ではいいのですが、細い道で対向車が来て、思わず左に寄ってしまったことがあり、恐らく相手のドライバーも「!?」となったのではないでしょうか。
また、セブ市内はどう考えても2車線以上可能な広い道路なのに一方通行で、間違って侵入しそうになったこともあります。
時間帯での左折禁止や進入禁止も結構あって、標識も見づらくて、初めてで慣れていない道はとても神経を使います。
ちなみに、日本は左ハンドルの輸入車も公道を走れますが、フィリピンは右ハンドル車は走れません。そのため、かつて日本から多く輸入された中古車は、ハンドルを左に付け替えて走っていたそうです。
(現在は、乗用車に関しては海外からの中古車の輸入は禁止されています。以前は、部品まで分解して持ち込み、フィリピンで組み立ているというアッセンブル車も車検を通っていましたが、今はセブの役所は認めておらず、市内で見かけることはずいぶん少なくなりました。ミンダナオ島などの一部では、まだ認められているようです)
信号機でなく常時交通誘導員が交通整理
日本だと、事故とか災害など以外ではあまり見られないのが、人の手による交通整理。
「交通量が多く信号機がない」ケースは、恐らく、信号を設置するコストより人件費のほうが安上がりという理由か、信号を設置しても停電が多いので「結局、人力だよね」という理由などが考えられます。
また、今の家の近くには、信号機がある交差点ですが、渋滞が激しくなると、強引に交差点内に突っ込み、全然動かなくなってしまうためか、ピーク時には人が交通整理をしているケースもあります。
なんにせよ、朝と夕方の通勤・通学混雑時だけでなく、炎天下の中で作業は相当きついだろうなと思います。
ちなみに、私は日本で短期間、工事現場の交通誘導員で働いたことがあるのですが、「交通誘導員には何の権限もない」ことを教わりました。日本で道路交通法に基づくの誘導を行えるのは警察官のみです。
交通誘導員の間違った誘導で事故を起こした場合であっても、ドライバーは責任を逃れられません。第一義的には、ドライバーが道路交通法に基づき、自分の責任で運転する必要があるのです。
セブ市の場合、交差点で誘導しているのは、警察ではなく「CCTO(Cebu City Transportation Office)」という市の機関になります。CCTOは交通違反の取り締まりも行っています。以前は事故処理も行っていましたが、現在は警察に移管されました。
「警備員の誘導で事故発生!責任は運転手と警備員のどちらにある?」(ベンナビ交通事故 2018/3/27)
渋滞と空気の悪さ
マニラの渋滞は酷く、「カラー(ナンバー)コーディング」(※)といって、ナンバープレートの末尾によて、特定の曜日に(原則として)メトロマニラ市内を走れないとのこと。
セブはそこまで酷くありませんが、かなり渋滞があります。
また、ジプニーを始め、排ガスもかなり酷く、バイクに乗っていたときは相当悪い空気をダイレクトに吸っていました。
排ガス規制には一応力を入れていて、ジプニーの廃止もその一環ですが、まだまだという感じです。
渋滞は、クリスマスシーズンになると地獄のように酷くなります。マクタン島のホテルからセブシティのモールに買い物に来て、(特に雨の日は)「全然タクシーやグラブが捕まらない」なんてこともありえますので、この時期は特にご注意ください。
また、セブシティは、抜け道や迂回路が少ないため、大雨が降って冠水したり、事故が起きて通行止めになると大きな渋滞が発生します。特に、帰りのフライトでセブ市からマクタン島の空港に向かう場合など、十分余裕を持って行動する必要があります。
ちなみにこちらが伝統的ジプニーで、恐らく、そう遠くない将来、フィリピンからその姿をみることはできなくなると思われます。
(※)「車のカラーコーディング」(Primer)
歩きにくい歩道
つくづく日本の道路はちゃんとつくられていると感じます。
私は公務員時代に土木事務所に勤めていたことがありますが、管理道路で事故や怪我があると、場合によっては管理者責任が問われる場合があります。
一部が破損していたりして、住民から情報提供の電話があると、すぐに対応しなければなりません。
自動車車線も含め道路工事でも、工事途中で、結構ずさんなまま放置されている場合がありますが、これも「日本だったら即苦情が来るだろうな」と思うことがよくあります。
どうして、こんなふうになるのかと思うほど、歩きにくいです。
無茶苦茶な電柱の配線と爆発した柱上変圧器
フィリピンの電柱はすごいことになっています。「ごちゃごちゃの配線」がどうなっているのか素人にはさっぱりわかりません。
左は2019年に撮ったもので、マシな方で、もっとぐちゃぐやの電柱もたくさんあったのですが、なぜか撮っていませんでした。右は、別の場所ですが、今年撮ったもので、不要の配線がくるくる巻かれています。
これは恐らく2021年12月の「令和3年台風第22号(ライ(Rai))(フィリピン名オデット(odette))」で多くの電柱が倒壊したり、電線が切断され、復旧工事の際に整理されたものと思われます。
電柱の上に設置されている「柱上変圧器」が茶色く錆びついているように見えます。
以前のブログでもお話ししましたが、以前住んでいた家の近くの柱上変圧器が火を吹いて爆発し、付近一帯が長時間停電になったことがあります。
直撃したら、ただでは済まないでしょう。接続部分が腐食していないか心配で、歩道を歩くときは、真下を通らないようにしています・・・。
ちなみに、私の以前の英語家庭教師は、向かいの家に配線をいじられ、「電気ドロボー」されたそうです。
どうにも開けにくいお菓子の袋
せっかくフィリピンにいる訳なので、できるだけフィリピンのスナック類を食べようと、いろいろ買って試してみたのですが、袋に刻みが付いていなかったり、付いているのになぜか開けられなかったりします。
サクッと開けられると感動しました。
今も、姪っ子や甥っ子に「袋開けて」と言われることがあるのですが、最近は、以前よりちゃんと開けられるスナックが増えているような気もします。(気のせいかな・・・)
ちなみにこちらは姪のアティーナ達が好きなスナック菓子、左は「suncrest food incorporated」の「fudgee barr」(袋開けちゃってます。たくさん種類があります)、右は「Jack ‘n Jill」の「Chooey Choco」
どちらもちゃんと手で開けることができます。
Fudgee barr(ファジバー)
Chooey choco(チューイチョコ)
次回中編に続きます。