3日間意識不明を経て退院しました。

久しぶりの更新です。実は先日まで入院していて更新できませんでした。今回はその経緯について書きたいと思います。

9月8日 
突然、左手に強烈なしびれを感じ、このままでは全身に広がる感覚を覚え、父に「救急車を呼んで!」と言った事だけ覚えています。

その後、病院に搬送される訳ですが、救急隊が来たことも全く覚えていません。

9月11日 
病院のICUで目覚めました。

喉には挿管されたチューブが入っており何も話せません。

私は視力が0.1未満で、コンタクトか眼鏡がないと何も見えないので、看護師さんに探してもらったのですがありませんでした。

服や下着、靴も、何もありません。ともあれ父親がしっかりと救急車を呼んでくれたことに感謝しました。

目覚めてから二日間ICUにいました。

最初は両手が拘束されていたのですが、はずしてもらえました。たぶん、喉のチューブが結構苦しいいので自分ではずしてしまわないようにだと思います。

意識ははっきりしているのですが、眼鏡がなくて視界が悪いせいもあり、夢と現実がごっちゃになっていました。

患者さんが亡くなったのか、奥様と思われる女性が泣いていたり、薬物か痛みか原因はよくわかりませんが、患者が尋常でない大騒ぎなどがありました。ただ、それも夢だったのかもしれません。

本当にお医者さんや看護師さんなどは患者の命と向き合いながら大変な仕事です。

9月12日 
たぶんこの日に一般病棟へ移りました。

大部屋がいっぱいで個室に移動しました。

尿の管も取れ、車椅子でトイレに行けるようになりました。

9月13日 
医療ソーシャルワーカーさんが病室でケアマネージャーさんに電話してくれ、ゆうパックで財布、下着、服、靴、携帯等の荷物を届けてくれることになりました。

また、医療費が相当額にのぼると思われ、高額療養費の限度額適用申請を勧めてもらいました。

国保の場合、これを市役所に申請すると病院での支払いは3割ではなく本来は高額療養費で戻ってくる分を除いた額だけ支払えばよいのです。

私のように預金額に余裕がなく高額の支払いが困難な者にとっては大変助かる制度です。

ちなみにフィリピンでは一般的に入院した場合は治療費を支払うまで退院許可が下りないそうです。

一旦退院してしまうとバックレてしまうケースが多いからでしょう。

このため、私の友人のお母さんが盲腸で手術したケースでは、日本円で約25万円の治療費を支払うために親戚、友人を駆け回って借金しても足りず、田舎の土地の一部を売却したっそうです。

また、別の友人は母親が十五年前に入院した時に借りた借金を今も返しているそう。

入院すると本当に大変です。

フィリピンの医療事情は別に詳しく述べたいと思いますがつくづく日本は恵まれていると実感します。

9月15日 
荷物が届き、スマホでやっとカミさんや友人に連絡することができました。

カミさんからは毎日着信やメッセージがありました。

点滴も朝と夜だけになりました。

9月16日 連絡した友人が見舞いに来てくれました。

そのうちの一人は意識不明中に会う約束していて完全に待ち合わせすっぽかしでした。でも事情を理解してくれて、いろいろ励ましてくれました。話している間はとても楽しく、すぐにでも退院できるのではないかと思いました。

9月22日 
先生の説明がありました。退院に向けて準備をするとのこと。

9月25日 
脳波の検査をしました。

検査室に行く途中で看護師さんに「筋電図って知ってます?」と聞かれ、心電図だと思ったのですが、そうではなく、筋電図というのがあって、それを受けた患者さんによると生まれてこのかたこれほどの痛みはないほど痛いとのことでした。

9月26日 
退院許可が出ました。

9月28日 
退院です。

やはり一か月近くも入院していると駅まで歩くだけでも息切れがしました。

つくづく思ったのは看護師さんの仕事のハードさです。

私の両隣りは八十歳位のお年寄りだったのですが、どちらも自分でほとんど動けないようで、昼夜問わずしょっちゅうナースコールの呼び出しに対応されてました。

夜勤は生活リズムが崩れるので身体への負担がありますし、ミスが許されない精神的な負荷も大きいでしょう。

いつかセブで観光業を始めたら看護師さんはディスカウントしてぜひリフレッシュのために来てもらいと思うのでした。

退院当日は、早速ケアマネージャーさん、デイケアセンターの施設長さん、施設紹介業者さんと打ち合わせを行いました。

救急搬送された翌日に、デイケアセンターの送迎で父を迎えに来たところ、私の入院を知り、ケアマネージャーさんと父と病院まで来てくれたとのことです。

今回の入院にあたっては、たくさんの方にご迷惑をおかけするとともに助けていただき、本当に感謝しています。

ゆっくり休む暇はありません。父に関してはまた次の機会に。

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