セブ(フィリピン)での新しい事業に向けて

ボホール パングラオ島にて

はじめに

私のプロフィールについてはこちらをご覧ください。

平凡な公務員生活を送っていた私ですが、大きな手術をした後、職場環境などもあり、精神的にうつ状態となって早期退職を選んだときから、人生が一変しました。 

セブの英語学校での半年間で、フィリピンの空気や人々との出会いが私を少しずつ変え、「日本とは違う環境だから新しい生き方ができる」ことを実感しました。

公務員時代に私が経験した仕事のうち、「福祉」「教育」「土木分野」などは、どれも「地域との連携」が課題やテーマとなっています。

起業して8年目となるタクシービジネスをベースとして、「宿泊・滞在施設を中心としたツーリズム(観光)」事業をビジネスとして行うとともに、一方で営利目的ではない、地域と関わる事業を展開していきたいと考えています。

「ツーリズム事業」にあたっては、私自身の経験から、日本で仕事に追われたり、人間関係に疲れたりと、ストレスに潰されそうになっている日常から少し離れて、ゆったりとした時間の流れの中で、息抜きできる場であったり、リタイア後にリフレッシュできる環境を作りたいという願いがあります。

また、地域との関わりでは、特に「子供達や奨学生(スカラーシップ・スチューデント)支援」を行い、地域に根ざす人材育成のひとつのモデルとなるような事業となればと思っています。

このような思いは2017年にブログを始めていたときから持っており、ブログでも投稿してきましたが、まず土台となるタクシービジネスの基盤を築いてからと、そちらに専念していました。

コロナ禍などで予定通りにいかない状況もありましたが、ポストコロナを迎えるタイミングで、8年間のビジネスで得た経験を活かして、取り組みを始めたいと思っています。

コンセプト

フィリピン・セブの魅力と課題

「フィリピンの風景は、日本の高度成長期を舞台にした映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のよう」、という言い方がされる場合があります。

まだまだ豊かとはいえないけれど、元気な子どもたちの姿若さと活気と明るさに満ちた社会で、経済的にも将来に希望のある時代が今のフィリピンと重なる部分があるのは確かです。

セブ島・ビサヤ地方は、各種旅行雑誌で常にアジアでトップクラスに評価される南国リゾート(※1)であり、かつメトロセブはフィリピン第2の都市であり、大きなモールがいくつもあって生活の便もよく、マクタン・セブ空港は、今後アジアのハブ空港として整備されていく予定というように、観光や中・長期滞在での生活を楽しむのに適したロケーションといえます。

「フィリピン及びセブの魅力と可能性」、そして「課題」については、別途詳しく投稿したいと思いますが、次のような点があげられます。

フィリピンの魅力

  • 若さ
  • 経済成長が著しく活気がある
  • 年中夏の気候で冬がない(花粉症もない)
  • 日本と比べると物価が安い(特に国産食品や人件費、ただし輸入品はむしろ高いものもある)
  • 観光ビザで長期滞在ができる(観光ビザの延長で最長3年)
  • リタイアメントビザが比較的取りやすい
  • 日本から近く渡航の便が良い
  • 英語が公用語で通じる
  • アジアではまれなキリスト教国の文化がある
  • ラテン系のように明るくフレンドリーでホスピタリティのある国民性
  • 幸福度ランキングで高い順位のポジティブな社会
  • シニアに優しい社会
  • 女性が活躍する社会
  • 多民族・多言語国家で多様性を尊重する社会
  • 家事をメイドに頼み、仕事や子供の教育に時間を配分することも可能
  • 親日国
  • 島国なのでどこでも海が近い
  • アメリカ、カナダやオーストラリアからの観光客も多く、国際色豊か

セブの魅力

  • 多くの旅行雑誌等で認められているリゾートが近い(※1)
  • 日本から直行便がある(コロナ前:フィリピン航空(全日空コードシェアを含む)、セブパシフィック航空)
  • フィリピンの中でも特に大規模な開発が進んでおり、経済発展している
  • 大規模なモールが多く、欲しい物が手に入りやすい
  • フィリピン料理以外でも各国のレストランがある
  • 日本食が懐かしくなったら①モールなどで比較的多くの日本食材が手に入る
  • 日本食が懐かしくなったら②日本食レストランやラーメン店がある

一方、デメリットや課題となる悪い点もあります。以下はすべて日本と比較しての問題点です(世界的にみれば問題の程度には差があります)。

  • 医療(公的医療保険、医療水準)
  • 保健・衛生(感染症、食中毒、トイレ事情、野良犬)
  • 治安(犯罪、テロ)
  • インフラ(渋滞、停電、断水、通信障害)
  • 格差・貧困問題
  • コロナ・災害対応に見られる政府の対応力(国民への支援・援助)
  • 汚職
  • 役所を始め手続きの煩雑さ、遅滞・遅延、ミスの多さなどのトラブル
  • ローカルの食事はしょっぱい(塩分多め)、脂っこい(油多め)、甘い(糖分多め)といった特徴がある
  • 暑い

これらのマイナス要素に対処しながら、日本には無かったり、経験しにくいことを体験することも大事だと思っています。

(※1)
◎「Cebu named among best islands in the world for 2022
旅行ニュースとウェブサイトの「Big 7 Travel」は、今年の世界のベスト 50 島のリストに、インドネシアのバリ島などの他の世界的に有名な目的地とともに、セブ島を含めました
◎「Cebu named among world’s best islands again
ューヨークを拠点とするトラベル+レジャー誌「Travel+Leisure」 は、ボラカイ島とパラワン島とともに、セブ島を世界最高の島々のリストに掲載し、世界のベスト 25 島のリストで16 位にランク付けしました。 

コンセプト

セブには世界遺産といった観光資源はありません。しかし、「観光で記憶に残るのは、名所や風景よりもむしろ、旅先での人々との出会い」ということもよくあることです。

冒頭で述べたような、日本での疲れを癒やすというだけでなく、「日本とは異なる非日常の中での人とのつながり」を体験し、セブでの一時(いっとき)だけでなく、日本に帰国後もネットを通じて繋がることができ、リピートしてもらえるような「継続的なコミュニティ参加型ツーリズム」をコンセプトとします。

対象

以下の方々を対象としますが、単に顧客(クライアント)としてだけではなく、後述する会員(メンバーシップのメンバー)、事業協力者、共同事業者などとして広い範囲で捉えています。

観光目的の方

  • 初めての海外旅行や言葉に自信のない方
  • オーダーメイドなど特別な旅をしたい方
  • フィリピン人や日本人、その他外国人の人達と旅の中で交流を持ちたい方
  • セブでフォト・ウエディング・ムービーを撮りたい

リタイアした方(定年退職又は早期退職者)

  • リタイア後に南の島で夫婦でゆっくりした日を過ごしたい。あるいは自分へのご褒美としたい
  • リタイア後に、今までと違う生活を楽しみたい

海外移住(半移住・プチ移住を含む)したい方(全年齢層

  • 海外経験や言葉の問題などに不安がある方
  • 単身での移住に不安がある方
  • 移住のための住まい探しをしたい方

新しい場所での生活リスタートを考えている方

  • 人生の再出発リスタート(再出発)を切りたい
  • 日本での生活に疲れ果てた心を癒やしたい
  • しがらみのない異国のコミュニティで暮らしたい
  • ひきこもりなど悩みを抱えている方
  • 異性との出会いを求めたい
  • 孤独を感じていて、ひととの出会い、ふれあいの場を探したい

海外でやりたいことがある方

  • 自分の特技を活かしたボランティア活動などの社会貢献をしたい方(ボランティア希望者)
  • 生活の中で英語を使いたい、または学びたい(英語学習希望者)
  • フィリピンでビジネスをしたい(ビジネス希望者)

さまざまなニーズを応援する

  • 障がいを持っていても海外生活や、語学留学を安心して行いたい
  • 海外旅行の経験もないので海外での生活は不安
  • フィリピン人と文化交流をしたい。日本の文化を伝えたい。フィリピンの文化を知りたい
  • 英語環境の中で子育てをしたい(子供留学・インターナショナルスクールなど)
  • 英語環境の中でITを学びたい、料理修行したい
  • 英語留学者間で情報交換したい(英語留学者)

事業内容(ビジネス)

タクシー・レンタカービジネス

現在のタクシービジネスは、新しい事業を行うにあたり経済的な基盤ともなるもので、今後も安定した経営を行っていく必要があります。タクシービジネスはスケールメリットがあるため、融資等を得て台数を増やすことも考えます。

また、レンタカービジネスは、後述するツーリズム関連事業を行うにあたって有用と考えられます。しかし、現在、15台以上ないとフランチャイズを偉られないため、現実的にはどこかのオペレーター(オーナー)に加盟させてもらうことになります。

アパートメント・シェアハウス・民泊

  • 事業のベースとなる施設となります。ロケーションはメトロセブ内を考えています。
  • 日本や海外からの中・長期滞在者が住めるアパートで、観光や短期滞在者向けの民泊事業も併設します。
  • 日本人の滞在でのニーズに応えられるよう設備、環境、衛生面に配慮します。
  • 後述する災害対応に十分配慮した構造や設備となるよう設計・建築段階から準備します。

多目的共有コミュニティ スペース

  • 上記の宿泊・滞在施設には滞在者が利用できるコミュニティ スペースを併設します。
  • 別途、地域住民やビジターとの交流が持てる場所をつくります。地域の子供達や奨学生(スカラーシップ スチューデント)が学習できる施設で、レストラン・カフェ・カレンデリアとの併設も考えます。
  • このコミュニティスペースは、さまざまな事業の拠点となるものです。

ゲストハウス・別荘

  • 将来的には、生活の便の良いメトロセブから少し離れた、リラックスできる開発されていないリゾートにゲストハウス・別荘を建てたいと考えています、
  • 候補地はカモテス島、バンタヤン島、マラバスクア島、ボホール島など。
  • カモテス島はセブ島ダナオ市やマクタン島から航路で行ける島でまだ、開発されていないその素朴さから欧米人に人気の島です。
  • バンカーボートを所有しアイランドホッピングなどを行うなどアクティビティにも力を入れます。

アクティビティ事業

宿泊者や観光客・留学生等を対象にアクティビティを行います。
※レンタカーや観光業のビジネスパーミットや営業形態について要確認

  • 日帰りツアー
  • キャンプ(山・海)
  • フィエスタへの参加
  • ○○づくり

情報発信

前述の宿泊施設に滞在する方(または滞在を検討している)向けのほかに、一般の方も参考になるような情報をWebサイトやSNS、ユーチューブなどで発信していきます。

各種サポート事業

初めてのフィリピン生活でも安心して滞在できるように、滞在者向けサポートを行います。以下の事業はビジネスと行うには営業許可が必要なので、当面は滞在者、宿泊客、会員向けサービスとして実費で提供いたします。
日本の「便利屋・何でも屋」のような業務形態も可能かもしれません。
(所管官庁に要確認)

アウトソーシング・オフショア対応
セブでの買付け依頼、空き家、民泊、現地事業の管理、手続き代行等

移住サポート(体験ツアー)
将来的な移住が自分に合っているかを確認するための、各自の海外旅行・滞在経験や語学力に応じたお試し・体験・プチ移住をサポートします。食事や気候、衛生面などを確認することができます。

生活サポート
フィリピン生活初心者のための生活全般に渡るサポートを行います。
また、フィリピンにおいては小売から修理、サービス業など適正なサービスを行う事業者を見つけることに苦労します。ウェブサイトでおすすめの事業者を紹介したり、業務提携などで生活環境の向上を支援します。

ビジネス・起業サポート
セブで起業したいという方の相談、弁護士やブックキーパーの紹介などを行います。
また、事業内容によっては業務提携共同経営なども行えるのではないかと思います。

英語等学習サポート
英語学校への留学については、既にセブ島には多くのエージェントがあるので希望があれば利用できる環境が整っています。寮ではなく通学も可能な英語学校もあるので提携するという方法も考えられます。
N高・S高は海外に長期在住しながらでも日本の高校卒業資格を取得できます。不登校やひきこもりなどで日本の高校への進学が難しいケースなど、フィリピンで暮らし、英語を学びながら高校資格を得るということも可能かもしれません。
また、所管官庁に確認の上、手続きが必要であれば行ったうえで、英語家庭教師(チューター)を雇うなどのサポートも可能ではないかと思われます。
また、日本に帰っても継続してオンライン学習ができるサポートを行います。

留学サポート
英語学校に限らず、幼児・初等~高等教育までフィリピンで学ぶ(留学)という親子留学のニーズは広まっていくと考えられます。セブには外国人を受け入れるインターナショナルスクール、プライベートスクールがあり、そういった学校と提携することも考えられます。

その他 生涯学習生きがいサポート
ギター教室、料理教室、IT教室、ダイビング教室など一人一人に合わせて自由にカスタマイズできるステイ プランをサポートします。
また、フィリピンでボランティアをしたい、日本語や文化を伝えたいという方への「活動サポート」も行います。

交流事業(メンバーシップ)

日本滞在の方が帰国後も「繋がり」を持てるようにネットを利用して交流を深めます。
後述したスカラーシップ支援では学生との交流を継続的に行います。

日本での事業(共同コミュニティ)

海外在住者が孤立しないために

憲法第25条によって国民は「健康で文化的な最低限度の生活を営む」生存権が保証されていますが、現実的に海外では福祉に限らず十分な行政サービスを受けることはできません。

海外在住で日本人コミュニティーから離れて暮らす場合、何かの事情で日本へ帰国して暮らそうと思っても、家族や親戚などがいない場合、家や部屋を借りることから大きなハードルがあります。

海外移住について、フィリピンのような比較的日本と近い国の場合は、両方の国「生活の本拠」を置く二重拠点生活をお勧めします。

実家や持ち家を持たない方のために、日本での拠点となるようなシェアハウスを運営するととともに、フィリピン同様に日本のコミュニティーに積極的に参加していくことにより、少子高齢化が進む日本の地域社会に貢献できるのでないかと思います。(ビジネスとして成立するかなど具体的な方策は別途検討します)

社会貢献事業

スカラーシップ(奨学生)支援

『米百俵』という言葉が知られていますが、人材こそが国の基盤となるものです。

フィリピンでは学費を支援するスカラーシップ制度が各種あり、多くの学生が利用しています。しかし、住居や生活費などがネックとなって、進学を諦め働かざるをえないるケースもあります。(私の妻はスカラーシップ制度を利用して大学に進学しましたが、アルバイトをしてもなお、生活費や学費以外の経済的負担が大きく、学業の継続を諦めかけたことがあったとのことでした)

ドミトリーでの住居支援
スカラーシップ(奨学生)支援では、アパート・宿泊施設の一室をドミトリーにして無償提供するとともに、経済的な心配をすることなく勉学に励める環境を整備し支援するものです。

ワーキングステューデント
日本でも高校生や大学生のアルバイトはありますが、フィリピンでは学生がサイドビジネスや働きながら学校に通うことはごく一般的です。適正な報酬を生活費として支給することで生活面でも支援します。
学生にとっては、当該ビジネスの手伝いをすることで社会勉強にもなるメリットもありますし、大学で単位取得のためのインターシップにもなります。
当然ながら本来業務である学業に支障が無いように配慮するとともに、寄付等による支援も募り、学生への支援を行います。

ユーチューブなどでの発信
学生自らが学んでいく姿や日常などを、自ら動画を企画・出演して発信していきます。
学生自身の自己アピール力のスキルを磨く上でも役立つのではないかと思われます。

支援者との交流
支援者と個別の交流を持てるようにします(トラブルがないように十分配慮します)。

地域貢献

ボランティア クラス
地域の子供達や、日本で働くため日本語を学びたい学生などのために無償で日本語教室を開設したり、フィリピンの学校教育で課題となっている算数・数学の学力不足を補うための教室などを開きます。

図書室・学習室
日本では各地方自治体に図書館が整備されていて学習室も併設されるなど学習環境が整っていますが、フィリピンではそういった場所は非常に限られています。
図書室及び学習室ではパソコン等も使えるようにして、ITを活用した学習にも対応できるようにします。

地元セブへの社会貢献事業及び雇用促進
私は、公務員のときに貧困(ホームレス)対策のセクションにいたことがありました。

フィリピンでは「物乞いは違法である」とする「大統領令」や、セブ市では「物乞い禁止条例」があります。
実際にセブ市を訪れれば明らかですが、日本と同様に街には食料があふれ、ファストフードやコンビニ、スーパーなどから大量の廃棄食品が生じています。
アフリカの貧困にみられるような絶対的な食糧不足とは異なり、格差の問題であることが理解できます。
従って、政府や自治体が本気になれば、かなり効果のある対策がとれるといえます。
実態としては政府や行政の取り組みは、まだまだ十分とはいえませんが、自治体の許可を得ない支援活動は違法行為となる恐れがあります。
十分に関係セクションと連携を取った上で地域活動の一環として貧困対策にも取り組んでいきます。

その他にもさまざまな地域活動を行っていきたいと思っています。

地域活動については将来的には事業の幅を広げ、寄付等も募り、会計内容を公表し、独立会計のNPO・NGO事業にできたらとも考えています。当面はお金をなるべくかけずにできることから始めます。

障がい者雇用
フィリピンでは聴覚障がい者のマッサージなどはみられますが、まだまだ障がい者雇用は進んでいません。ハウスキーパーとしての雇用などの取り組みができたらと思います。

地域災害対応
2021年末の台風オデットによる甚大な被害は多くの教訓を与えました。これまで比較的台風や地震の被害が少なかったセブですが、政府や自治体の防災対策に頼るだけではなく、住民自ら自主防災活動に取り組む必要があります。

自家発電を備えた災害に強い飲料水ステーションを経営し、非常時において公共避難施設を支援する役割を果たせるように、施設は災害に強い構造として非常用食糧など防災備蓄品を整備し、被災地域へ車で赴き、炊き出しや災害援助への協力を行うことなどが考えられます。

手法

理念の共有

今後多くの人に関わってもらいたいと考えています。しかし、人はひとりひとり「価値観」や「やり方」が異なり、多くなればなるほど、まとまることは難しくなるものです。

その点で、大事なことは、共通の目的意識とともに、例えば「文化や価値観や違いの許容とリスペクトを大事にすること」や「問題解決にあたっては相互に謙虚さを持ち協調性を保つこと」などといった理念を共有して常に意識しておくことだと思っています。

資金

購入型クラウドファンディング
プロジェクトに対して支援者がお金を支援し、支援者はリターンとしてモノやサービスを得る仕組みのクラウドファンディングです。アパート、民泊・ゲストハウス建築支援に対して利用料のリターンを行う、返礼品となるような商品を開発することなどが考えられます。

貸付(融資)型クラウドファンディング
購入型より大きな金額で、リターンは現物給付ではなく金銭により行います。貸付契約書を作成し年利を定め返済します。
基盤となるタクシー事業はスケールメリットがあるため、融資を募り台数を増やすことで、より安定した事業全体の基盤づくりに努めることができます。
一方、新規プロジェクトについては、フィリピンビジネスはリスクが大きいという不安を軽減するため、タクシービジネスにおける財産・収益を担保とすることが考えられます。

共同経営・投資型クラウドファンディング
ビジネスパートナーと会社を設立するなどのうえ投資を募るもので、株主として利益から配当を行います。
「セブでビジネスを行いたい」という方との共同経営や、サポートする形が考えられます。
事業内容によっては、日本において合同・株式会社等を設立することも検討します。

寄附型クラウドファンディング
支援者がお金を寄附する仕組みのクラウドファンディングで、非営利事業であるスカラーシップ(奨学生)支援や図書・勉強室、課外クラスなどの地域貢献事業はこの方法がとられると思います。
通常の寄附行為と同じように、金銭やモノ、サービスなどのリターンは基本的に発生しませんが、お礼として手紙や写真などとともに、オンラインや(安全性やトラブルに配慮しながら)セブでのスカラーシップ(奨学生)などとの交流により、支援している学生や子供たちが成長していく姿を実感できるような仕組みがとれるようにします。

メンバーシップ・サポート会員
無料のメンバーシップとは別に有料会員制メンバーシップを設け、メンバー同士が交流したり、オンライン・ミーティングで事業に対して意見を述べることができるなど事業に参加できる仕組みとしたいと思っています。

NPO NGO
会社によるビジネスになじまない、スカラーシップ支援や日本での海外在住者支援事業については将来的にNPOやNGOの設立を検討します。

業務提携・コラボ
当事業と広い意味で関係のある(セブで事業を行っているなど)会社や団体との業務提携・コラボを行っていきたいと思っています。

明瞭な会計システム

全てを自己資金で賄うのであれば問題ありませんが、クラウドファンディングなどで資金を募るにあたっては、少なくとも支援者の方に対しては、会計を明瞭にしなければなりますん。

事業会計の枠組みは今後検討していきます。

収益についての考え方

今のペースで経済成長が進めば、人口も大きく増加しているセブは、フィリピン中部の中心地としての役割が増すと予想され、不動産関係は堅実なビジネスですし、飲食関係や教育関係などのビジネス環境は競争の厳しさは増すものの、可能性は大きいと思われます。

ただし、今、考えている事業は、大きな利益を期待できるものではありません。
特に日本をベースに考えると、利益は為替で変わってきます。

その一方、そういったものをベースとして将来的には大きなビジネスができる可能性はあるかもしれません。

「非営利事業」に関してはクラウドファンディングによる資金確保が考えられますが、アイデアだけで実績のまったくない企画に対して援助や投資を募ることは適切とは思われないので、まずは実績づくりが必要だと考えています。

また、特にフィリピンビジネスにはリスクがつきものです。
2017年に最初の構想をブログに投稿したものの、その後立ち止まっていたのは、タクシービジネスの不安定さが気になっていたためです。
役所の急なルール変更に振り回されるなど、まだ、完全に安定軌道に乗ったとはいえませんが、これまで8年間、まがりなりにもビジネスを続けてこられた実績を更に確かなものとし、すべての事業の基盤としていきたいと思っています。

当面の工程・手順

1 基盤となるタクシービジネスのさらなる充実
融資を募るなど、台数を増やすことで当該事業の基盤の強化を図ります。

2 動画(ユーチューブ)やSNSの活用・発展
 当プロジェクトやビジネスに関するサブチャンネルを解説し、リアルタイムでプロジェクトの進行状況が分かるような仕組みづくりをして、情報交換や交流の場を広げていきたいと思っています。
「LINEのオープンチャット」か「フェイスブックのグループ」を利用し、無料会員制のコミュニティをつくります。
ビジネスに関してはブログでは話せないような話とか、今後のプランに関するアイデアであるとか、プロジェクトを「一緒につくりあげていく」感じにできたらと思っています。

3 サービス事業トライアル
ビジネスパーミット(営業許可)が無い段階では収益事業は行えないので、無償サポートやトライアルといった形で実績とノウハウを積んでいきたいと思っています。

4 お金をかけずに事業の準備
将来的なアパート建設予定地の実地調査や可能な範囲でのスカラーシップ(奨学生)支援などお金をかけずにできることを積極的に行い、経験と実績を積み重ねていきます。

5 クラウドファンディング等による資金確保とビジネス・パートナー募集
当該プロジェクトやビジネスに賛同、支援、協力、協働を希望されるビジネス・パートナーを募るとともに共に事業を進めていきたいと思っています。

6 土地購入から施設の建設へ(ハード面の整備)
土地については長期賃貸契約という方法もありますが、これらについては別途触れさせていただきます。

最後に

今回お示ししたプランは、まだ粗々のアイデアや調査が必要なものも含む段階であり素案といえます。従って、多くの方のご意見やご質問を頂きながら、事業案の内容を精査し随時更新していきたいと考えています。

これらの内容について、ご意見、ご質問、当計画(プロジェクト)への参加希望などありましたら、コメント欄又はEメールにてご連絡くださいますようお願いいたします。

また、当内容にご関心がありましたら、ぜひ一度セブに起こしください。

どうぞよろしくお願い致します。

Q&A

改訂・更新履歴

アウトソーシング・オフショア対応
セブでの買付け依頼、空き家、民泊、現地事業の管理、手続き代行等」を追加しました。(2024.1.10)

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2 件のコメント

  • はじめまして。ブログ興味深く拝見させていただきました。「ゲストハウス事業」についてなのですが、ヨシさんはフィリピンの方とご結婚されているようですので、あまり考えなくてもよい事項なのかもしれませんが、そもそもフィリピンでは宿泊業に関して”外資規制”とフィリピンでの”許認可”というのはどのようになっているのかもしご存知でしたらご教示くださいませんでしょうか? 私も別分野でフィリピンでの起業を考えているのですが、どうやら外資規制にかかる業種のようで、代替案をブレインストーミングしている最中です。

    • こんばんは
      ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
      コメントに書かれているとおり、私の場合、外資規制に関してのハードルは低いかと思います。

      「宿泊業に関してはちゃんと調べたわけではないのですが、ネガティブリストには宿泊業という項目はなく、リストBの「5. 払込資本金額20万米ドル未満の零細・小規模国内市場向け企業」(条件により10万米ドルの例外規定あり)に該当するかもしれません。
      ただ、小規模国内市場向け企業なんて何でも入りそうですが、ネガティブリストはその名の通り、ダメなものの限定列挙なので、曖昧な項目は本来はあってはいけないような気がするのですが、どうなんでしょう。探せばちゃんとした解説があるのかもしれません。
      なお、その場合でも、20万米ドル以上の資本であれば外国人も100%自己資本で参入できることになりますが、実際に事業に取り組む場合はよく調べる必要があると思います。

      どのような形態の宿泊業を行うかにもよりますが、建物込みで賃貸ならいいですが、外国人は個人では土地所有はできないので、土地が必要であれば会社などを作って所有するか、長期契約の賃貸などになるかと思います。その場合、自分で建物を新築するのであればトラブルにならないようように登記など権利関係にも注意が必要と思われます。

      許認可や届け出などの手続きについて、ざっとネットの情報を見る限り、ビジネスパーミット(地方自治体による事業許可)、ゾーニングクリアランス(海岸付近など許可されない区域がある)、建築許可、消防安全検査証明書、衛生許可証、観光省 (DOT) からの認定など、さまざまな手続きが必要とされるようです。ただ、地方自治体の役所や税務署(国の出先機関)など、管轄地によって大きく異なってくると思います。
      (タクシーの場合は自治体の許認可は比較的少ないのですが、事務所を移した関係で2つの自治体の登録を経験したところ、かなり異なっているという印象です。)

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