父親の介護保険

今回の一時帰国は少し長くなりそうです。父はもう八十歳を超え、体は元気なのですが、急に認知症が心配になってきました。父の状況として

  • 同じものをいくつでも買ってしまう
  • いろいろなものを捨ててしまう
  • お札をハサミで切ってしまう
  • 物忘れが激しく、物事の認識力も落ちているように感じる

年も年なので加齢による物忘れなどは当然あり、認知症かどうかは分かりませんし、本人にはこれらのことをしても素直に聞かないので病院で診断するのも今は難しい状況で、病院に連れて行くのは少し様子をみてからにしました。

父は今までは入院もしたこともなく、全く自立していたのですが、今後のことも考え、介護保険制度を利用できないか検討することにしました。私の場合はまず地域包括支援センターに電話をしましたら翌日には訪問していただきました。

母はもう他界しており、一時帰国中は父の家で過ごします。本来、介護保険制度では、家族が同居している場合は家事援助サービスを受けられないそうなのですが、私はあくまで一時的に滞在しているということでサービスも継続してもらえました。

今はまだ一人でできなくはないと思うのですが、食器洗いにしても風呂の掃除にしても、つい昨年まではしっかりやっていたのに、汚れが目立つなど、今後急激に介護が必要になっていくような気がします。

私が通常フィリピンで暮らしているので実質的には一人暮らしであるという状況で要介護2で認定されました。家事援助と合わせてデイケアサービスを受けるために施設に見学に行きました。当初は父が馴染めるか不安だったのですが楽しかったと言ってくれました。

この間に地域包括の相談員さん、ケアマネージャーさんや看護師、介護士さん皆さんなど皆さんプロフェッショルだなあと改めて実感しました。正直父は人に構われるのが嫌いなタイプだったのですが問題なく受け入れてくれました。

今、日本はどの国も経験したことのないような超高齢化、少子化、人口減少社会と向き合っています。一方フィリピンは日本の戦後高度成長期のようなきれいな人口ピラミッド状態で数十年後でもアジアで唯一高齢化社会になっていない国になると予想されています。経済成長も順調で、まさに日本の高度成長期の雰囲気です。また、日本は現代では核家族が一般的ですが、フィリピンは今も大家族制です。

私は今フィリピンではエアコンも、洗濯機も、電子レンジも、電気炊飯器もない生活をしています。そういった物質的な面だけではなく、フィリピンと日本を行き来していると自分が生まれたころの日本と現代行き来しているような気になるときがあります。をこのように対照的な日本とフィリピンを行き来した実体験や思うところを今後ブログで発信していきたいと思います。

ではまた。

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