24時間テレビを観てー福祉と貧困と幸福について

今年も恒例の24時間テレビが放映されました。タイトルで「24時間テレビを観て」とありますが、すみません、ものすごく断片的です。ブルゾンちえみのゴールや鳥人間コンテスト、山口百恵の息子さんの歌の場面は観ました…

実は私は以前福祉に関わっていたこともあって障碍者、児童、高齢者福祉など関心があります。フィリピン人文化に対してもそういった視点からついつい見てしまいます。

よく言われることですが、フィリピンは大家族制で、大抵は長女が大黒柱となり、例えば海外に出稼ぎに行って一家の家計を支えるというパターンです。家族の中に働かない者がいてもそれほど咎めることはありません。実際、身の回りの家族をみてもそれはあたっているように思えます。

私の妻の実家は冷蔵庫も洗濯機も炊飯器シャワーも、もちろんエアコンもありません。日本だったら三種の神器がそろう高度成長期以前の状況です。「健康で文化的な最低限度」の生活を保障する生活保護基準以下です。

以前、フィリピン人の友人の親族が交通事故に会い病院に運ばれました。そこは公立病院で人工呼吸器もなく、家族が寝ずの番で手動の呼吸器を作動させたとのこと。(一方、プライベート病院では日本並みとはいえないもののそれに近い医療は受けることができます。)

日本だと医療や介護など手厚い福祉サービスを受けることができます。それに比べると見劣りのするフィリピンですが、人々は大家族のなか、地域コミュニティーのなかで、日本と比べて決して不幸ではないような気がするのです。

行政において地域政策と福祉政策の連携は重要です。地域コミュニティは制度論だけでは不十分なのではないかと感じています。福祉と教育は自分の第二の人生のテーマでもあり、いろいろ考えていきたいと思います。

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