ドライバーのコロナ罹かんと車内出産と退職ドライバーの交通違反金請求など【タクシービジネス備忘録2021.9】

先日、ユーチューブ動画「マンダウエのパークモールでミーティング」を投稿したところですが、その動画でも、いくつかかふれた9月のトピックスについてのお話です。

ドライバーがコロナ罹患

ドライバーがコロナにかかってしまいました。

うちは初めてのケースです。年齢は40歳ちょっとで、最初は熱と風邪の症状で休みたいとのことでした。

しかし、彼の周辺でコロナ陽性者が出たとのことで悪い予感が・・・。

タクシーは多くのお客さんが乗りますから、感染リスクが高いのは確かです。防護シートを設置し、窓を開け換気をすることを徹底しているためか、今までドライバーがコロナにかかったケースはありませんでした。今回も、状況から先に発症した濃厚接触者から移された可能性が高いようです。

かなりの高熱が出て入院し、その後退院しましたが3週間経て今も休んでいます。行政の指示で入院したため医療費はあまりかからないようです。

病院にお見舞いには行けないので、妹さんにお見舞い金を渡しました。(ドライバー仲間からのカンパもありました)

幸い回復に向かっており、復帰を待っています。

ドライバーの罰金を支払う羽目に

セブの交通違反に関する制度は日本と少し異なります。

日本だと運転免許証の交付・管理、道路交通規則違反の取り締まりは、どちらも警察の所管(運転免許証は都道府県公安委員会)です。

しかしセブでは運転免許証の交付・管理はLTO、交通違反の取り締まりはCCTO(Cebu City Transportation Office)が所管しています。

日本の場合は、免停になる違反や罰金を支払わない場合など、免許証が人質(正しくは人ではなく、モノですが)にとられていまし、何より警察なので、ほとんどの人が素直に反則金の支払いもするでしょう。

しかしセブでは、軽い違反だと免許証の取り上げもないようで、本人が支払わないケースも多いようです。

そして、その請求が実際にオペレーター(オーナー)にきたのです。違反内容は駐車違反が多く、金額はトータル8千ペソ以上。

その放ったらかしにしたドライバーというのは、例えば嘘をついて『お金を借りようとする』など少々問題のあったドライバーで、辞めさせたわけではないのだけれど、辞めてくれてよかったと思うドライバーでした。

タクシーなどの事業用車の場合は、車両の所有者であるオペレーターにも支払い義務があるようで払わない訳にはいかないようです。かといって本人に請求しても取り返すのは無理でしょう。

払う事自体は構わないのですが、問題なのは、その違反があったのが、もう半年以上も前の話だったのです。

せめて、辞める前に言っもらえれば、対処もできたのですが・・・

ドライバーも、とんだ置き土産を残してくれたものです。

タクシー車内での出産

これも動画で取り上げましたが、うちのドライバーの車で妊婦さんが出産した話です。

妊婦さんは旦那さんと乗って病院に向かう途中、車内で出産。旦那さんが赤ちゃんを取り上げたのですがへその緒は付いたまま。

病院に着いて、2人を残してドライバーが病院に駆け込みお医者さんと看護師さんを呼んで、車内でへその緒を切って、奥さんをストレッチャーに乗せて無事運ぶことができたとのこと。

前にもお話しましたが、私はNHKでも放送していた「ER緊急救急室」が好きで、その中で第一シーズンだったと思うのですが、車内で妊婦さんが出産したエピソードを思い出しました。

新車登録のトラブル

以前、「トヨタのディーラーで新車の納車をした」という内容の動画の投稿をしたのですが、その新車の登録でトラブっています。

前のオーナーが、勝手に前の車両を処分してしまったために、書類が整わなくなり、手続きがストップしています。

昔だと、アンダー・ザ・テーブルでお金さえ出せば何とかなる時代もありましたが、信条的にも、また、今は下手にそのような話をこちらから持ちかけると、かえって大変な事態になる可能性もあるので、慎重に事を進めなければなりません。

また何か進展がありましたらお話します。

8月のメンテナンス等の状況

主な車両の維持修繕

合計  67,596ペソ

No1 1,711ペソ
内訳 プラスチックバリアシート(※)(121)、「ノーマスク、ノーフェイスシールド乗車禁止及びノーイーティング、ノートーキング」ステッカー(50)、携帯用空気清浄機(250) ほか

※ プラスチックバリアシートーコロナ感染防止用のドラーバー席と客席を仕切るシート、18メートルの物を購入して自分で切って手作りしたものの材料代

No2 3,211ペソ
内訳 プラスチックバリアシート(121)、「ノーマスク、ノーフェイスシールド乗車禁止及びノーイーティング、ノートーキング」ステッカー(50)、携帯用空気清浄機(290)、ボディースティッカー変更(1,500)ほか

No3 14,416ペソ-135
内訳  プラスチックバリアシート(121)、エバポレーターコイル(※1)(2,600)工賃(1,900)、(ブレーキ)ローター(1,500)、オルタネーター(発電機)修理(※2)(1,000)、「ノーマスク、ノーフェイスシールド乗車禁止及びノーイーティング、ノートーキング」ステッカー(50)スパークプラグ清掃及びイグニッションコイル修理(500)、携帯用空気清浄機(250)、ファンモーター(1,800)、工賃(1,000)、スパークプラグ4個(480)カーブクリーナー、キャブレター(carb)クリーナー(120)、ヘッドライトバルブ(ライト)1個(120)工賃(1,685)、ほか

(※1)エバボレーターー(カーエアコンで空気を冷やす装置で室内エアコンでの冷却ファン)「知っておこう!エバポレーターの仕組み」(カーエアコンラボ)
(※2)オルタネーターー(発電機)「整備士が教える【オルタネーター】 の役割と寿命、修理・交換費用」(Seibii)

No4 5,446ペソ-135
内訳  プラスチックバリアシート(121)、「ノーマスク、ノーフェイスシールド乗車禁止及びノーイーティング、ノートーキング」ステッカー(50)、キャブレタークリナーとクーラント(冷却)液1L(500)、キャブレタークリーニング工賃(700)、ラジエターキャップ(200)、携帯型空気清浄機(290)、ボディステッカー変更 (1,000)、キャブレタークリーナーと冷却液1L(500)工賃(700)、ほか

No5 4,346ペソ-135

内訳  プラスチックバリアシート(18m)(121)、「ノーマスク、ノーフェイスシールド乗車禁止及びノーイーティング、ノートーキング」ステッカー(50)、携帯型空気清浄機(290)、ハブベアリング(※)(2,000)工賃(500)ほか

(※)ハブベアリングー「ハブベアリングの役割と不具合の症状、寿命や交換時期」(MOBY(モビー))

No6 2,846ペソ-135

内訳 プラスチックバリアシート(121)、「ノーマスク、ノーフェイスシールド乗車禁止及びノーイーティング、ノートーキング」ステッカー(50)、携帯型空気清浄機(290)、ボディステッカー変更 (1,000)ほか

No7 1,846ペソ-135

内訳 プラスチックバリアシート(121)、「ノーマスク、ノーフェイスシールド乗車禁止及びノーイーティング、ノートーキング」ステッカー(50)、携帯型空気清浄機(290)ほか

No8 4,131ペソ
内訳 プラスチックバリアシート(121)、ボディステッカー変更及びメーター確認・調整(1,100)、「ノーマスク、ノーフェイスシールド乗車禁止及びノーイーティング、ノートーキング」ステッカー(50)、バルブ(ライト)(35)、携帯型空気清浄機(290)、コンプレッサープレート(700)工賃(450)ほか

No9 1846ペソ

内訳 プラスチックバリアシート(121)、「ノーマスク、ノーフェイスシールド乗車禁止及びノーイーティング、ノートーキング」ステッカー(50)、携帯型空気清浄機(290)、

No10 2,946ペソ

内訳 プラスチックバリアシート(121)、ボディステッカー変更及びメーター確認調整(1,000)、「ノーマスク、ノーフェイスシールド乗車禁止及びノーイーティング、ノートーキング」ステッカー(50)、携帯型空気清浄機(290) ほか

No11 1,846ペソ

内訳  プラスチックバリアシート(121)、「ノーマスク、ノーフェイスシールド乗車禁止及びノーイーティング、ノートーキング」ステッカー(50)、携帯型空気清浄機(290) ほか

No12 13,385ペソ

内訳 トップライト・メーター及びボディステッカー(11,500)ほか

エンジンオイル交換は全車共通で各1,250ペソ 

主な手続き費用 (11,785ペソ) 

  • SOP手続き料 12台 (1.500)
  • 新QRコード許可書 12台 (1.020)
  • Dead of sale(ディードオブセール)(LTO)手続き 2台(500)
  • 臨時駐車場代(1,000)
  • 11台分 GPS月額(3,600)、配車アプリ(2,700)ほか

おわりに

日本は急激にコロナ陽性者数が減ってきました。

フィリピンは「何とか高止まりか、減少に向かえばいいなあ」という感じです。

このコロナ禍が何をもって収束するかといったら、インフルエンザ並みに人々が恐れなくなったときかもしれません。

病気でも、交通事故でも、犯罪でも、災害でも、自死でも、毎年多くの人が亡くなっていて、一つ一つの命は何ものにも代えがたい大切な命だけれども、社会としては避けられないものとして許容(ゼロにはできない諦めといいましょうか)しなければなりません。

オリンピック、パラリンピックの閉会式では、無人の観客の日本と大勢の人々であふれるフランス・パリのコントラストが激しかったとのこと(私は見ていないのですが)。

欧米はもう、収束(withコロナ)に向けて、一歩進んでいるようです。フィリピンはワクチン接種も遅いので、まだまだ先になりそうですが、収束した国が希望になります。

がんばりましょう。

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