「セブでの5年間を振り返る」はお休みして、今日は前回に予告した「駐車場を確保するために、賃貸及び購入の両方を見据えて土地を見に行った話」です。
はじめに
私の人生はある意味フィリピンに救ってもらったようなところがあります(今のところですが)。
今はスクオッターという土地所有者不明地区に住んでいます。
前にもお話しましたが、スクオッター地区のことをスラム街とほぼ同義に言われる場合もありますが、実際に住むと一概には同じとは言えない面があります。スクオッターの中にスラム街も含まれるという感じでしょうか。
ただ、昔の日本でいえば「あしたのジョー」に出てくるドヤ街に近いイメージであることは確かです。多くの家庭では洗濯はタライでしていますし、家にシャワーがなく通路で水を浴びている人もいます。
日本人であり、また、(小規模ではありますが)一応タクシーのオーナーでありながら、このような場所に住んでいる人は、あまりいないのではないかと思っています。
父は昭和一桁生まれですが、戦後は日本人もみなこのような生活だったわけですから、それを思えば貴重な体験として、いろいろなフィリピンを知るうえでも意義もあるかなあ、とも思っています。
もちろん、今の生活はそれなりに楽しいのですが、今後、今の事業が落ち着いたら将来的には郊外に家を建てて住みたいという思いもあります。
とにかく家が狭くて街中なので排ガスにより空気も悪い。姪っ子たちは走り回るスペースもないことが残念なところです。
前回、「タクシー事業で駐車場を確保しなくてはならない状況になり、土地のレンタルはどこも結構高く価格設定されていて、いっそのこと購入できないかと検討しはじめた」お話をしました。
どうせ土地を購入するなら、前々から考えていたドミトリー・アパートやシェアハウスあるいは最終的にはゲストハウスの計画(詳しくは次の機会に新規事業計画のお話しの中でしたいと思っています)を並行して進められないかとも考えたのです。
なにしろフィリピンでのことですから、計画を立ててもその通りに進むとは考えにくく、途中で頓挫するかもしれません。そうなったらそうなったで記録することも意味があるかなと思い、今後の経緯をブログに残すこととしました。
さて、土地の売却物件があるとのことで、不動産に関する知識の何もないので今回はとりあえず実際に見に行ってみようということで行ってみました。
リロアンとは
セブシティは今や高層ビルも立ち並び開発が進んでいます。私が土地探しをする場所は「リロアン(Liloan)」という行政区です。
地理的言うとセブ市があってその隣がマンダウエ市、その先にコンソラシオン(Consolacion )があってさらにその先です。
なぜその場所かというと第一に会社設立の際に駐車場やオフィスなどが必要だったのですがとにかく安くあげたいということで選んだ場所で、今回の駐車場を別の場所にするとほとんど一から手続きをやり直すくらい面倒ということなのです。
次に現在のリロアンはまだまだ郊外ですが、メトロセブの開発は中心部だけでなく北と南に延びており、リロアンのある北方面はマンダウエに新しい港の建設が予定されているなど今後はいろいろな面で便利になっていき人も増えていくと思われるからです。
さらに、遥か彼方の将来はカモテス諸島あたりにゲストハウスを持ちたいという夢もあり、今もあるダナオのフェリーターミナルや今後できる港からの便もいい場所でもあります。
出発
まずは市街地から出発です。
- 街は建設ラッシュです。
- 途中は快適な道
- さらに進むとこんな道も
- さてリロアンに到着
- 灯台です。デートスポットだそう。
今回の土地探しとは別に建設中のサブディビジョンを見に行きました。
以前、アジア最大級とされるSMシーサイドシティがオープンしたというので見に行ったら半分以上はまだ店舗が入っておらず内装工事中であったり、高層コンドミニマムの1階がガイサノメトロスーパーでやはりオープンしたので行ったら、まだコンドミニマムは工事中で「大丈夫なのだろうか?」と思ったことがありました。
フィリピンでは部分オープンはよくあるようです。
このサブディビジョンも奥は工事中ですが手前は既に入居しています。
- ここは賃貸を予定しているそうです。
- 奥は工事中です。
ひと休み
サブディビジョンのオーナーのコンビニで打ち合わせ。
- 1階はコンビニ、2階はオフィス になっています。
- フィリピンのスーパーやコンビニは商品の陳列がぐちゃぐちゃのところもあるのですが、整然と並べられています。
- スナック食べながらミーティング
- フィリピンはコンビニもイートイン(あるいは駐車スペースにテーブルと椅子を置く)が一般的です。
- コンビニの近くで大規模な造成中。フィリピンでおなじみの菓子ブランド「oishi」の食品工場の建設予定地だそうです。
「Oishi」ブランドを展開するスナック菓子会社「リウェイウェイ」の創業者は
カルロス・チャンで華僑だそうです。ホームページには「using Japanese techmology.the first snacks are made」とあります。
そしてどこでも目にするヒット商品。どうみても「かっぱえびせん」
- フィリピンのスナックは油が悪かったりして美味しくないものも多いのですが、普通においしいです。
- ちなみにこちらがおなじみのカルビー
- 「かっぱえびせん」
一方同じくフィリピンではメジャーなスナック菓子のブランドで「JACK’N JILL 」があります。「Universal Robina Corporation(URC)」グループによるブランドでこちらの創業者はジョン・ゴコンウェイでやはり華僑です。
前回もお話ししましたが本当にフィリピンは華僑が多いです。ちなみに昨日は「Chinese new year」で祝日でした。
こちらはカルビーと正式に合弁会社を作ってこんな商品を販売してます。「calbee」のロゴも入ってます。
- 好みはあると思いますがおいしいです
ただこんなアナウンスがされています。
「フィリピン合弁会社の株式譲渡による連結子会社(特定子会社)の異動に関するおしらせ」
https://www.calbee.co.jp/ir/pdf/2018/curc_20180926.pd で上記の「URC」に株式の全てを譲渡しまたとあります。(ただし今後はライセンシングを行いカルビーの名も入れて引き続き売られるようです)
話がそれてしまいました。
見てきた土地です
まず先月見に行った賃貸物件から
- 広さは約300㎡で月15,000ペソです。
- 向こう側に見える家もついています。
- ドライバーの子供たちと最後にジョリビーで食事です。
次は最初の売却物件
- 行くまでの道はかなり細いのですがハイウェイからもそう遠くない立地です。
- 土地は左側で近くに二階建てのアパートがあります。
- 整地が大変そう。
今回の売却物件
- 土地買うとついてくるのだろうか?
- 広さは約450㎡
- 周囲に壁がないのでフェンスが必要
トライシクル
トライシクルというのはフィリピンでは無くてはならない交通手段です。バイクの横に乗客を乗せる屋根付きの台車を付けて4,5人くらいは乗せて走ります。
以前住んでいたラバンゴンではメイン道路から家まで坂道で普段は健康のため歩くのですが日差しが強い時や雨の日(道が悪いので)などは利用してました。距離は数百メートルでそのときは10ペソでした。
フィリピンでは郊外やジプニーの経路から先などでは庶民の足としてかかせません。
ところで今回気になったのがそのトライシクルです。上の写真と下の写真のトライシクルでは違いがあります。
- リロアンのトライシクル
- マンダウエのトライシクル
私が今住んでいるところは市街地です。トライシクルは営業区域が決められている許認可制で市街地のメインルートは走ることができません。このため普段は目にしません。
実は今回見に行った場所はジプニーも走っておらずトライシクルも少し離れたところでしか目にしなかったので交通手段が気になったのです。
私が気になったのは車から見た限りなのですが、マンダウエ市のトライシクルでは目立つ登録ナンバーがリロアンのトライシクルでは見当たらなかったのです。
案内してくれたビジネスパートナーに聞いたところリロアンのトライシクルは市で管理しているとのこと。
以前トライシクルのフランチャイズを調べたことがあるのですがセブ市やマンダウエ市のトライシクルはタクシーと同じくセブ市にあるLTFRBという役所が管理しています。
所管が違うので番号表示の方法も違うようです。
そういえばタクシーもセブのタクシーはものすごく目立つように4桁の登録番号がボディーに表示しなければなりませんがマニラやダバオのタクシーは違っていたように思います。
当然フランチャイズ料も違うようです。もし交通不便地の土地を買うようならトライシクル事業も始めるようかななどとふと思ったのでした。
終わり
ところでタクシーですがやはりGPSの設置が義務付けられ1月に更新手続きをした2台にまず設置しました。その話は次回にまた。
1月上旬に風邪をひいててからずっとぐずついているのですが咳がひどくなってきました。
日本はインフルエンザが大流行しているようですが、皆さまご注意ください。