セブで始めたタクシービジネスについて

セブでのビジネスについては今後きちんと項目を立ててまとめていきたいと思うのですが、今回は既にビジネスををしている方には当たり前のことばかりですが、これから始めようと興味を持っている方の参考にちょこっとでもなればと思い失敗したこともちょこっとお話しします。私のような失敗はしないよう、くれぐれもご注意を。

フィリピンタクシービジネス事情

フィリピンでビジネスを始めるためには許認可を得るための初期費用がかかります。ほとんどのビジネスは役所の許認可が必要です。フィリピンでお店に入ると大抵は必ずいくつかの許可証が目に入ると思います。

タクシーやジプニーなどはフランチャイズというLTFRB(Land Transportation Franchising And Regulatory Board 運輸省)という役所が所管する営業権がないと事業を行うことができません。以前は時代にもよりますが10万ペソとかだったらしいですが現在は新規ではこの営業権を交付していません。

では新規参入するにはどうするかというと、既に営業しているオーナーから営業権を買い取り名義を変更することになります。この相場はどんどん高騰していました。役所が新規で認めないため台数を増やしたい大きな会社が競った結果、値が吊り上がったとのことです。

ところが昨年突然LTFRBがフランチャイズの名義変更手続きをストップしてしまいました。フィリピンではこのように突然役所が方針やルールを変えることがままあるので気が抜けません。

フィリピンでビジネスを始める場合ネガティブリストの確認は必須です。ここでは詳しくは触れませんが JETRO(日本貿易振興機構(ジェトロ)) をご覧ください。これらの制度についてはもう少し勉強して別の機会に詳しく述べたいと思います。

タクシービジネスは「払込資本金額 20 万米ドル未満の国内市場向け企業」にあたります。飲食店経営などもこれでしょう。

個人で、会社を作るほどではないビジネスを始めようとすると、個人事業主はフィリピン人名義で登録することになります。外国人の場合は奥さんがフィリピン人であれば奥さん名義のケースも多いと思いますがさもなければ他人のフィリピン人の名義で登録するしかありません。名義を借りるということになります。

会社を設立するには5人の発起人が必要です。そのうち3人はフィリピン人(正確にはフィリピン居住者ということのようです)である必要があり資本割合も外国資本は40パーセント以下となります。

本当に資本金を出資してくれるフィリピン人のビジネスパートナーを見つけられればそれに越したことはないのですが例えば100万ペソの資本金だとするとその60%で60万ペソは日本の価値にしたら1,000万円以上の感覚になると思います。身銭を切ってそんな大金の投資をするフィリピン人を探すは大変です。

個人事業主で事業を始めました。

では、私個人の話をします。

さて、セブでとりあえずビジネスを始めようと思ったときにはまだフィリピン人配偶者はいませんでした。

フィリピンには名義貸しを禁止する法律があります。想定されているのはブローカーが仲介し、依頼者及び名義貸人どちらも相手のことを知らずに名義貸しを行うというビジネスのようです。フィリピン人の友人の名前を借りるということ自体はビジネスは共同経営とする分には問題ないようですが、法律上は100パーセントフィリピン人パートナーのものなので、後々トラブルが生じるケースは多いと思われます。

ただでさえ日本でも共同経営は難しい面がありますし、結婚だってやがて離婚するケースは多いのですから最初のうちはよくても十年、二十年さきはどうなるか分かりません。

私の場合は当時は日本人でビジネスをしている知り合いもない状態で今思えばかなり無謀でした。とりあえず友人のフィリピン人にビジネスパートナーとしてお願いしました。ダメもとでフィリピンでのビジネスを知る勉強代のつもりでした。

そしてめでたく超がつく中古のおんぼろタクシー1台を購入し私の記念すべきフィリピンでのビジネスはスタートしたのでした。

確か8年落ちでで走行距離80万キロ以上だったと思います。購入後、この年式はもうLTFRBは更新を許可しないなどという話もありましたが、1週間もせずエアコンが故障するは、収入より修理代の方が高くつしそうでなくとも一刻も早く新車に交換したいと思ったのでした。

次に会社への移行を念頭にしつつ新車に切り替えたのですが、わずか二か月後にハイウエイで事故を起こします。先頭の車両の前にバイクが飛び出し急ブレーキを踏んだところ後続車はかろうじて止まったが、そのまた後続の私のタクシーが追突し大事故を起こします。

しかも乗客が外国人で大腿骨骨折で手術したのですが本人は旅行保険も持っていない。ということで多額の費用が掛かってしまいました。正直なところもうやめちゃおうかなと思いました。

その後はドライバーの採用から安全教育に力をいれた成果かは分かりませんが、その後二年たっても幸いなことに今のところ人身事故は起きていません。小さな物損事故やバイクの当て逃げはしょっちゅうですが。

ところがこの事故のせいもあり最初のビジネスパートナーがタクシービジネスはストレスが大きいので辞めたいという話になります。そして配偶者を得ることとなるのですがこれを機会に会社を設立することにしました。

 

 

会社を設立しました。そしてマネージャーが逃げました。

配偶者を得たことで、新たに加わったビジネスパートナーに1パーセントの持ち株を与えマネジメントを任せましたがこれが失敗でした。

このビジネスパートナーは英語学校のマネジメントなどの経験があるとのことで全面的に信頼して任せました。学校に比べればタクシーのマネジメントはシンプルと自信もみなぎらせていました。ところが。

こののち、このビジネスパートナーが預けていた資金をもって海外に行ってしまいます。これも今回は詳しくはお話ししませんが、ある日突然メールが届いたのです。

内容は要約すると「ドライバーとの対応がストレスで精神的に病気になった。」といながら「今はもう海外にいます。急にビザがおりて連絡する時間がありませんでした。今住んでいる所はネットも使えない場所なので今後連絡できません。預かっていたお金は雑費の清算だと思ってください」みたいな感じです。

ちょうど新しいフランチャイズを購入し新車を購入したタイミングで通帳と帳簿を確認すると数万ペソならまだしも一桁違う額が合わない。頭金で後に返金されると言っていた分を持って行ったのです。この額ではさすがに「雑費の清算」というわけにはいきません。

プロの詐欺師ではなかっとこと、家族や友人を固めておいたことが幸いし、それらの人の協力で仲介をしてくれて所在も突き止め、知人らの立会いのもとスカイプで海外にいる当人と話をすることができ全額返還するということで合意しました。

ところが会社の役員の名義を変更するのにもうかれこれ一年が過ぎようとしていますがまだ完了しません。SEC手続きはとっくに終わったとのことですが、BIR(内国歳入庁(Bureau of Internal Revenue)などの手続きがまだとのこと。

名義変更はブックキーパー(辞書だと簿記係と訳されますがフィリピンでは日本でいえば行政書士や司法書士、税理士をひっくるめたような幅広い事務を行ってます)に頼んでもできるし、やろうと思えば自力でもできないことはないかもしれません。個人事業主の登録から最初のビジネスパーミットの取得は素人のフィリピン人パートナーが自力で取得しました。

私のビザの件もそうですがエージェントに頼んでも結局ミスったりするので、時間に余裕があれば私もいずれは簡単な事務からチャレンジしたいと思っています。

しかし、今回は海外いる者の名義変更でフィリピンではおなじみの書類の再提出などやり直しはしたくなかったので結構高額だったのですが会計士のいるしっかりした事務所に頼みました。

そして新たな体制でスタートしました。

そして新たなマネージャーと妻をマネージャーとして新体制をスタートさせました。

新しいマネージャーは私なんぞ足元にも及ばない大金持ちのデベロッパーの義理の息子です。本人もバギーのようなモータースポーツを趣味でしており車種は忘れましたがパジェロのようなごっつい車に乗っており車に関する知識もあります。

フィリピン人の友人から親戚が以前タクシービジネスをやっていたがドライバーが車の部品は盗むはしょっちゅう事故るはでギブアップしたという話を聞きました。3台目を購入した際の前オーナーも警察から電話があり現場に駆け付けたらドライバーがドラッグで事故ってたと言ってました。

タクシービジネスはいかにいいドライバーを抱えるかにかかっているという話は何十回聞いたことか。あとはやはり優秀なフィリピン人マネージャーが大事です。

バッテリーにタイヤにプラグ、ランプなど油断しているとドライバーやリペアショップにいつの間にか粗悪品に取り換えられるという話を聞き、すべて交換時期等のチェックは欠かせません。まだ専属のメカニックを雇う余裕はありませんので助かってます。

義父さんも快く許可してくれたのは日本人に対する信用という一面もあると思います。ちろん問題のある日本人もいることはいると思いますし前にも書きましたがフィリピンと日本には歴史の問題もあります。しかし今までの経験では、日本人というだけで良い印象を持たれるというアドバンテージの方を多く実感します。これはこれまでに異国の地で誠実に培ってこられた先人の日本企業や日本人事業家、ビジネスマンの方々の努力のおかげだと思います。感謝です。

どこまでお話ししてよいか分からない面もありますので今日はこの辺まで。

そしていよいよ現在のマネジメント体制になります。はじめはどうなることかと思いましたが今のところ思った以上にうまくいっています。その話はまた次の機会に。

ニュース「「FREETEL」のプラスワン・マーケティングが民事再生申し立て」

ヤフーニュースで「「FREETEL」のプラスワン・マーケティングが民事再生申し立て」と出てました。

私は日本に帰国する際はフリーテルの「使っただけ安心プラン」を利用しているのですが、このニュースに最初あれっと思いました。数か月前にたしか楽天に経営譲渡されたと思っていたからです。そうしましたらメールが来ました。

楽天株式会社が提供しているサービスご利用中の
お客様へお知らせ致します。

「FREETEL SIM」などの通信サービスご契約中のお客様におかれましては、これまで
と同様にご利用頂けますのでご安心ください。サービスの提供内容及び料金、
適用中のキャンペーン等に変更はございません。

とのことでした。(抜粋)

とりあえず安心です。セブは今日も暑かったです。日本から帰ったせいかな。昨年のこの時期はもっと過ごしやすかった気がするのですが。ではまた明日。

 

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4 件のコメント

  • はじめまして
    私はゴルフクラブ、アパレルのブランドメーカーの会社を営んでおりセブ島で海外進出の足がかりと、将来のロングスティーの基盤作りと思いタクシービジネスを思い立ち色々調べたら本日の記事と全く同様の問題たちが生じるとのことで断念した経緯がございます。ですので一からセブで起業され尊敬いたします。これからもビジネスのお話しを楽しみにしております。

    • コメントありがとうございます。
      ブログもワードプレスもまだ始めたばかり、セブでの生活やビジネスも悪戦苦闘、四苦八苦の毎日です。もともとネガティブ思考で新しいことに対してお慎重姿勢の私が現地語も英語もろくにできずに住むだけでなく、法律や慣習もろくに知らずにビジネスまで始めたというのはあまりに無謀で自分でも不思議に思うときがあります。今後ともどうぞよろしくお願いします。

  • コメント失礼します。
    タクシーのフランチャイズ権っていくら位が相場ですか?教えていただけると幸いです。

    • Kuro chu さん
      ブログを見て頂きありがとうございます。
      現在の相場は答えが難しい状況です。状況については説明が必要で長くなりますので今日の記事の投稿で取り上げましたのでそちらをご覧ください。
      今後も何かご質問があれば遠慮なくお問い合わせください。

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